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【日本一周 京都・滋賀篇19】 仁和寺×現代アート 異色コラボとの邂逅

・ゼロ・ヒガシダ>仁和寺

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 御室仁和寺バス停で下車。初めての参拝のつもりでいたが、入り口の仁王門からひたすら直線に伸びる砂利道を目にした瞬間、中3の修学旅行で訪れた記憶が蘇る。(やっぱり何かにきちんと記録しておかないと記憶は綻ぶものですね)

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 砂利道を進んだ左手にある唐破風が施された門に惹かれて立ち止まる。欄間や側面には鳳凰や唐草模様などの精緻な彫刻が施されてあり、二人してしばらくこれらの意匠に目を凝らした。

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 ところで、先ほどからずっと気になっていたのだが、境内のあちこちに鉄製、銀色に輝くオブジェクトが置かれている。それらから発される「現代アート臭」を嗅ぎつけ、近づいてみると、それらがゼロ・ヒガシダというアーティストによる、清盛公をモチーフにした作品群であると紹介されている。

 不学なもので、仁和寺と清盛公にどういった繋がりがあるのかは承知していないが、如何せん何のヒントもなしに、これらを清盛公と解釈することは到底出来っこなかった。

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 境内の奥に位置する観音堂の前には2.5mほどの木の柱が2本立っていて、お堂から伸びるひもと繋がっている。五色のひもは地面を向いてだらんと垂れ下がり、なにやらご利益がありげなオーラで満ち満ちていた。足元にあったキャプションを見ると、これは「千手ひも」と言うらしく、お堂の本尊である千手観音さまの手と繋がっているという設定らしい。「オン バザラ タラマ キリク」という(おそらく梵語の)真言が記されていたので、意味も分からぬまま2,3度唱和して、旅の安全を祈念した。(ちなみにここに限らず、旅行中に参拝した寺社仏閣すべてで旅の安全をお祈りしている)ここにもやはりゼロ・ヒガシダの作品が堂々と鎮座しており、やはり清盛公を表した作品であった。

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 現代アートの表現の幅広さ、穿った見方をすると現代アートという大義名分のもと、何でもかんでもアートと言い張れてしまう便利な冠に釈然としない気持ちを抱かないでもなかった。

尾道

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明石、尾道

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