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あまいもん食べたいもん

あんまり意識されていない方も多いかと思いますが、
糖・オリゴ糖・食物繊維は炭素・水素・酸素で構成される、
いわゆる炭水化物にカテゴライズされます。

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バラバラにすれば糖になる

つまり、食物繊維を小さく切っていくと糖がいっぱいできる。


「大腸で食物繊維が腸内細菌の餌になる」わけですが、

彼らだって「ホントは糖を食べたい!」のです。

正確に言うと、食物繊維をちぎって糖として食べています。
でも、面倒です。
隣に糖があったら、糖を食べます。

でも、無いんだから仕方がないんだょ。


なんで無いの?

大腸に食物繊維やオリゴ糖が運ばれて、菌の餌になる。
そもそもなんで、糖は大腸に届かないの?

そもそも、人間だって糖が好きです。ですよね?

基本的には大腸の前にある小腸で糖は吸収されるから。

あと、乳酸菌も人間が吸収しそこねた糖を使って生活しています。


ずりぃぞ乳酸菌!

乳酸菌は小腸に居ることを許可されています。

なんでかはわかっていませんが、人間にとってwin / winの関係があるため、排除されません。

乳酸菌(L. の連中)は、
小腸で美味しい糖を食べ、乳酸を作ることを許されています。
乳酸菌がスーパーエリートと扱われるのはこのためです。

そうして、大腸に人間や乳酸菌が食べきらなかったオリゴ糖や食物繊維が流れ着きます。食べるのめんどくせぇけど、それがないと生きていけないのでしゃあないですよね。


食物繊維も色々あるよ

すんません、論文貼り付けます😝読まなくていいです。

【タイトル】
Short-chain fatty acids and inulin, but not guar gum, prevent diet- induced obesity and insulin resistance through differential mechanisms in mice

食物繊維であるイヌリンとグアガムを比較しています。

「同じ食物繊維でも種類が違うと反応が全然違いますよ」という論文です。

注意)あくまでマウスの実験で、グアガムで効果が得られる人もいます!

短鎖脂肪酸(SCFAs)を飲ませても効果が得られることも記載されていますので、グアガムを使う菌がいて、SCFAsが増えれば期待できます。


仲間である菌に餌を届けよう

食物繊維は、イヌリン、グアガム、アラビノキシラン、βグルカンなどたくさん種類があります。自分(のおなかのなかの菌)に適した食物繊維がわからないので、色んなものをバランス良く食べて、腸内細菌に餌を届けてあげましょう。

オリゴ糖は、フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖などコチラもたくさんあります。食物繊維より短いので、菌にとっては比較的使いやすいです。

こちらの記事で私のおなかの中にいる菌を紹介したとおり、皆さんそれぞれ腸に住んでいる菌の種類や数が違いますので、具体的な品名を出して「◯◯を食べると良い」というのは間違いです。

意識的に腸に住んでいる仲間にご飯を供給してあげるという行為が腸活だとおもいます。「痩せる」とかはその副産物だとおもいましょう。たくさん食べれば太りますよ。

あと、過去の記事を探してもらえるとわかりますが、糖質制限をするとごっそり居なくなる菌が居ますので、可哀想なので止めてあげて欲しいです。

まとめ

ということで、タイトルどおり、みんな甘いものを食べたい。僕だって、菌だって、あなただって。

✅ 菌だって本当は糖を食べたい
✅ ずりぃぞ乳酸菌(いいなぁ…)
✅ ないのだから仕方がなく食べにくい食物繊維を使っている
✅ 食物繊維もいろいろあるよ
✅ 仲間に餌を届けるつもりで腸活しようぜ


お、私の腸内細菌が「お腹が空いたからそろそろご飯にしようぜ」と言っています😅


最後まで読んでいただきありがとうございました!


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