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働き方改革とやらをRPGで例えてみる

先日、とある学会に参加して思ったことだが、
医療業界における働き方改革が進まない理由は〇〇だということに気が付いた。ただ、核心に迫るとかなり焦げ臭い。

とりあえず「働き方改革」とやらが理解できていなさそうなので、
それを解りやすく解説することで、察してほしい。


まずは仕事を可視化し、認識すること

何に例えたらわかりやすいかな?
RPGと日常(家事)で例えるね。
RPGはドラクエがわかりやすそうなので、ドラクエ3で行くよ。


多くのRPGの目的は「世界平和」だ。
以前記事でも触れたが、勘違いしてはいけない。
バラモスを倒すことではない。
世界が平和だという状態に対して、著しく脅かす因子として「バラモス」が存在する。バラモスを倒したとしても、世界が平和にならなければ意味がないはずだ。

中ボスの例えとして最も使いやすいキャラでもある

いったん、バラモスを倒す工程を逆算していく。(ネタバレ)
バラモスを倒すために必要なモノは、
・強さ
・ラーミア(アイテム)


強さ(武器・防具、魔法、能力値)の底上げ

強さを表現するモノとしては、武器・防具、魔法、能力値がある。
武器は攻撃力、防具は防御力
魔法にも攻撃、回復、補助魔法がある
能力値は、力、素早さ、体力(HP, MP含む)などステータス値だ。

さらにそれらを獲得するための因子は、資金と経験値だ。

RPGではなんと、モンスターを退治すると両方得られる!
なんと効率的か!すでに働き方改革やん。

だって、例えば現実では、
戦うための経験値、レベルアップって、
学校、塾、公文、通信教育などでしょ。

その費用を稼ぐために、親から資金を得たり、バイトしないといけない。
ドラクエでは、最初に準備金を貰えるが、それ以外は人の家の宝箱やタンスを勝手に開けて得る。(ロクなもんじゃない。)


必須アイテムの獲得

バラモスの城に殴り込みに行くためには、移動手段が必要だ。
ドラクエ3ではラーミアという、なんだ、伝説のトリか?デカい鳥の力を借りる必要がある。
そのためには、何種類かのオーブというものを集めないといけない。
さらに、その手前には鍵のかかった扉がたくさんあるので、扉を開けるための鍵の確保も必要だ。

RPGではなんと、1つの鍵である程度の扉が開いてしまう!
もしそうでなければ、数百というカギを持ち歩き、どれがどの鍵なのか当たるまで開けれまテン!状態だ。

こんなもんじゃすまない、そんなときは盗賊の鍵をどうぞ!

一つの鍵でたくさんの扉があく、これも働き方改革だ。
・・・・・・なのか?とにかく効率的だ。


タスクはこうだ、バラモスと対抗するために
・レベルを20まで上げる
・武器・防具をそろえる
 → 資金は10,000Gとする
・必須アイテムの鍵をゲットする


タスクが可視化出来たら、プランを立てる

レベル20、10,000G…
スライム10,000匹倒せば達成できそうだ!
スライム一匹倒すのに約1分、強くなればもっと早くなるぞ!
10,000分 
→ 166時間
→ 一日8時間やるとして、20日で到達!
よっしゃやるぞ!


…バカなんですか?

8時間を20日ひたすらスライムを倒し続ける苦行


条件追加:強いモンスターを倒せば、経験値もお金も多くもらえるらしい

強いモンスターはハイリスク・ハイリターンだ。
全滅する可能性もある。


情報が舞い込む

どうやらもっと効率の良いモンスターがいるらしいぞ!

なんだか合体しそうな雰囲気ですね。合体前は好戦的なんだよな。

メタルスライムは1匹で経験値が約1,000もらえる。
しかし、素早さが早く逃げられる上に、防御力が高い。
それでも、10分に1匹倒せれば、経験値10 vs 1,000 は明らかに効率的だ。


これが働き方改革!

目標に向かう中で、リスクが低くて効率が良いもの。
決して残業時間20時間削減!ではない。
ただ、メタルスライム=働き方改革ではない。
メタルスライム = DX みたいなもんだ。
つまり、「メタルスライムを活用し、効率よくレベルを上げること」が働き方改革
一日8時間、ひたすらスライムを倒し続けるという苦行を効率化すること

だから、DXが働き方改革ではない。
デジタルモノ(便利なもの)を活用して仕事の効率を上げることであり、
苦行から解放するモノである



転職というアンラーンとリスキリング

少し話がずれると思う人もいるかもしれないが、
ドラクエ3には転職といいうシステムがある。
僧侶が魔法使いに職を変えたり、遊び人が賢者になれたり。
レベル20以上で、悟りの書があれば職を変更することが出来る。

それまでに覚えた呪文は覚えたまま、ステータスはある程度引き継いだ状態で、次の職のレベル1から開始する。

魔法のエキスパート、賢者さま!

これは、ビジネス用語でいう、アンラーンとリスキリング

アンラーンは、「1から学びなおす」
リスキリングは、「新たに学ぶ」

これまで培ってきた能力は残したまま、
新たな気持ちで学びなおすことで、より強くなる


なぜ転職するのか?

転職しなくても経験値を重ね、レベルを上げることで強くなれる。
しかし、レベルが上がれば上がるほど、強くなるのに必要な経験値が増える。
転職すると、レベル1からになってしまうが、レベルが上がりやすい時期をもう一度迎える。もちろん、過去の経験も活かせる。

回復魔法の使える武闘家という特殊な人財になる。(攻撃力とスピードの速い回復の両立)

慈愛の武闘家による猛虎破砕拳

もちろん、一つのことを極めることはそれはそれで重要なこと。
同じ時間の中で、どんなスキルに振るのかはそれぞれの自由だろ。


イメージはこんな感じよ。何をするかでタイプを選べばいい。

特化タイプか、マルチタイプか
勇者は転職できない。特化タイプだ。

日々の仕事において、どっちが正解はない
ただ、それぞれの特徴を理解・把握し、組み合わせてチームとして強くなっていくことが、最も効率的ではないだろうか。


序盤の赤魔導士は必須なほど、器用さ抜群(FF3)


働き方改革はこういう感じだ

まとめていくよ。

① その職場・組織におけるタスクを抽出する
➁ メンバーの能力と強み・弱みを把握する
③ 無駄なことはやめ、難しいことは何かで補う

すごいシンプルなこと。


違う例えをすると…

例えば家事で例えていくよ

こんな場合は、
掃除はAに、買い物はBに、
洗濯はAとB協力して、
炊事は何かアイディア・道具が必要

苦手な人が苦手なものを押し付けられるのが苦痛でしかない。

魔法使いが、魔法の効かない相手と戦うようなもんだ。
もしくは、マホトーンを食らった魔法使いだ。


だが、大魔導士は別だぜ。
魔力を攻撃力に変換するブラックロッド(左)や
魔法を跳ね返すシャハルの鏡を使いこなす(右)
後半はほとんどの敵に魔法が通じない!

つまり、得意じゃない炊事については、
レシピを教えてくれるアプリや便利グッズを使うことで乗り越えていけ!

それが、例えばDXであったなら、
アナログで効率が悪かった業務に対し、便利なツールを使いこなして効率化するってことよ。
炊事ってアナログじゃん。アプリや高機能炊飯器とかのお料理サポート機能を使いこなす。これがDXってもんよ。



つまりさ、

働き方改革何していいかわからない!


じゃなくて
こんなに身の回りに落ちていること、身近なことなのよ!




バラモスは目的じゃなく目標

あなたの上司はバラモス

あなたの仕事の目的は何ですか?


いろんなものを駆使して、快適な人生を送りたいですね!

これってなんのためにやっているんだろう?
もっと効率の良い方法あるのになぁ。。。


DXの鍵は現場にしか落ちていない。
しかしその鍵はいろいろな扉を開けることが出来ます!


それでは!


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