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教育分野でインスパイアされた日

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#江藤由布

関西ー九州の凄い先生の集い、スタディツアーに参加してよかった話

昨日の続きでスタディツアーに参加してきました。 訳あって、詳しい記事は書かないですが、今日は研修をはしごしてクタクタなので、刺さった言葉をいくつかご紹介するのみとしますね! "普段着で参加できる研修"これ、結構江藤も大事にしていることです。私は、PDPJですからパジャマで参加できるプロの研修とオーガニックラーニング の講座を位置付けています。リラックスしているけどガチ学びです。 "フラットな場”校長二人に対し、「格下ですが」の言葉がポロリした瞬間、「高校生もみんな、フラ

肩書きなしの自己紹介で価値を共有する:九州と関西の先生が探究を求めて集った日

第三回スタディツアーin Osaka: 価値を見つける旅 スタディツアーが始まったのは、実はとても面白い背景があります。九州出身の田代さんが福岡でお酒を飲んでいるときに、この素晴らしい企画が立ち上がったのです。以前には、関西から福岡へのバスツアーを行ったこともあるそうですが、今回は大阪で開催されました。教育と探究社さん主宰で、常翔学園高校と桃山学院大学のビジネスデザイン学部で行われたイベントです。やっと参加できた!やったー! ビジョンを持った学校紹介 田代さんの挨拶から

子どもたちが出川化するとどうなる?

Canvassadorの江藤です。一社 オーガニックラーニングを運営しつつ、普段は高校の先生をしています。今日は、友達の紹介でめっちゃ素敵な方に出会いました。 それは、(一社)学びにSPARKを 代表理事堤 梨佳さん! サイトを拝見すると、ポーンと目に飛び込んでくる笑顔! 堤さん自身もとっても素敵な方でした。友人曰く、「日本の子どもたちの出川化を進めようとしている人」とのことで、興味津々でZoomに入りました。 堤梨佳さん、世界各地へ弾けるような笑顔の堤さん、まずはご自

大事なProjectを失った時、あなたには何が残りますか?

すごい研修を受けると人はゾーンから抜けられなくなる。今日の研修がまさにそうでした。ある意味、この衝撃は(ちょっと種類は違うけど) 岸見一郎先生以来かもしれない。 難しいことをわかりやすく 著書「嫌われる勇気」が有名な岸見先生との共通点はいくつかありますが、一番は難しいと感じることが一つもなかったこと。もちろん自分にはある程度背景知識がありますが、専門用語がさりげなく入っていても全然難しく感じなかった。もう一つの共通点は終始穏やかなこと。岸見先生はちょっと穏やかすぎてずっこ

年配に足を突っ込んだ我々ができるたった一つのこと

ベビーブーマー第二世代のわたし。あと10年で定年退職となります。今49、今年50となって、決意を新たにしたことが一つあります。 それは、 今いる20代30代の若い先生のやりたいに耳を傾けること。彼彼女たちが働きたいと思える職場を実現することです。自分が経験してきたことなんて、伝えることは何もない。むしろ、優秀な若い世代のやりたいことを応援することこそが、年配に足を突っ込んだアラフィフのできることじゃない? 江藤が若い頃は、ただの跳ねっ返りで大してやりたいこともなく、授業

夢がいつの間にか叶っていた話

学校の先生って「学校が好きだった」とか、「尊敬できる先生がいた」とかってよく言うじゃないですか?ついでに、大学を卒業する時も普通に第一志望は学校の先生っていう人が圧倒的に多いんです。 実はわたしはそうじゃなかった。 学校に対する複雑な思い少なくとも小学校に入ってから6年間はほとんど記憶がありません。いじめにあったことはないのですが(正確に言うと、ハブられても気づかない。笑)学校の制度やしきたり、子どもらしさが求められること、全部苦手だったからです。 みんな同じ方向を向い

オンライン講座:Canva x Chat-GPT x Blooketで教材を作成してみた

オーガニックラーニングのOne-day seminarではいろんな背景の方が来られます。この日も高校英語・中高国語・情報x家庭科・特別支援・英語塾とバラバラ。さらには、上級者から初心者まで理解もバラバラ。でも、大丈夫。みんなが学びたい気持ちになる場を作るからです。 講座で扱った内容は、CanvaとBlooketにAIを掛け合わせたもの。これはもう、最強です。まあ、1日でよくここまでできたなあと自分を褒めてあげたい。 Canvaのホワイトボードで自己紹介&やりたいことどんな

インスピレーションTEDxKyoto2023(3)ロブサン・プンツォクさんから学ぶUnbecomingとは

表面上の知識やスキルを求め続けると人はまどう。本来の自分と向き合い、本来の自分を全うするためにどう生きればいいのかを問い続けること。ブログは人のためであって、人のためならず。書きながら、考え続けています。そしてそれは、まさに学校に必要とされていることではないでしょうか。 Unbecoming meさて、今回最もインパクトの強かった方がロブサン・プンツォクさん。チベットから来られました。元仏教僧で、学校を立ち上げられました。 ブッダのお話から講演は始まります。ある日、「瞑想

インスピレーションTEDxKyoto2023(2)一ノ瀬メイさんとリア・カッツ・ヘルナンデスさん

一ノ瀬メイさん(パラリンピアン / パブリックスピーカー)優勝したのに喜べない 一度優勝したら、今までの犠牲や苦しみから解き放たれると思っていた。でも、感じたのは空虚。社会が枠をかける行為が人の認知を歪ませる。生まれたとき、そこにいること自体を享受していたはずなのに。 メイさんは、自分がパラアスリートであることを理解してくれる人が少なく、11歳で賞を取っても理解されず、奨学金も貰えなかったことを経験しています。しかし、彼女は自分自身を奮い立たせ、世界フリースタイルで銀メダ

書けないのには理由がある!想像の枠を広げるまほうの方法とは?(2)

前回は、スキルの教科横断と、観点を絞ることでアイデアを出しやすくするというまほうをお伝えしました。 パート2では実際のスライドをお借りして、篠原さんの講演内容についてご紹介します。 観点を絞って口頭練習例えば、車を持つことの是非について考えてみるとします。大人なら、そのメリットやデメリットがどんどん出てくるでしょう。車には税金がかかりますしね。でも、生徒の場合は観点を絞るほうがアイデアは出やすくなると言うのが篠原さんの考え方です。 車を持つことの是非について、お金・時間

マレーシアの幼稚園と高校が繋ぐ教育の輪:質疑応答で見えたもの

マレーシアのLittle shine Islamic Playschoolから高校へ訪問団が来られました。幼児教育に関しては専門外ですが、やはり教育の基礎となる部分でもありとても興味があります。もちろん親としても。 このプロジェクトでお世話になった方からのご紹介です。 今回は、本校の宗教国際部長のはからいで、近くの幼稚園の園長先生にもお越しいただき、質疑応答を通して意見交換を行いました。その結果、見えたこととは? 幼稚園での評価方法?マレーシアの幼稚園では、読み書きや算

小学校で地球市民を育てる@オーガニックラーニングで登壇していただきました

2023年3月3日。本日スタートした新講座がしあわせのレシピです。トップバッターはクリスチャンソン・マークさんです。 クリスチャンソン・マークさんって?自己紹介文を書いていただきました。バリバリのトライアスリートでもあるマークさん、実はかなり面白い経歴の持ち主でもあります。 自己効力感が育つ学びの場提唱者であるバンデユーラが言うSelf-Efficacyつまり自己効力感とは、自分が何かを達成したい時に、「自分ならそれができる」という思う気持ちです。また、全能感とは異なり、

遺品整理で元小学校教諭の祖母からのメッセージに出会った(2)

祖母が亡くなって2年。大分県にある父の実家は空っぽなので、年に数回両親が戻って庭の手入れや家の掃除、遺品の整理をしています。今回は引き出しの中の洋服を大量に処分。お洒落だった祖父の洋服の一部は長男に渡りました。わーい。 この記事の続きです。 さて、しばらくするとクッキー缶のようなものが出てきました。宝箱?またぎっしりボタンが詰まってたりして、、、と思ったらたくさんの紙が出てきました。よく見ると生徒の名簿だったり、孫たちからの手紙、そして新聞。本当に最後まで捨てられなかった

外国語はメガネ。複数持っているとそれだけ多くの世界が体験できるって。

最近驚いたのは、仮定法はIfを使うからとかI wishを使うからだと思っている生徒がいたこと。違うーーーー!!! 断じてそうじゃない。 英語は、外国語は、世界観なんです。日本語との世界観の違いが分かったら ストーンと落ちるんです。それが今回の講座のコンセプト。5日と言っても5週間かけてゆっくりじっくり、でも刺激的に世界観が変わりますよ。 小学校で外国語を合鍵として展開する阿部志乃さん、おなじみ「英文法は絵に描きやすいルールでできている」のオールライト千栄美さん。絵本の世