ヨーロッパ旅行の意味

僕の友達に「神社や城など”見るだけ”の観光は嫌い」という人がいます。でも僕はそういう場所も別に嫌いじゃないし、なんならヨーロッパ旅行とかだとほぼそんな感じの観光地な気がしています。

具体的に言うと統一感のある街並みや歴史的建造物を見て楽しむという観光が多いです。では僕と友達の違いは何なのか、そういった観光の意味は何なのかを考えてみることにしました。

海外旅行にわざわざ行く理由も考えたので、よければご覧ください。

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イギリス｜Yugo｜note

純粋な感性

僕の友達は童心を忘れていない気がします。この前ルーヴル美術館に行った時に死ぬほど退屈そうにしている子供を沢山見てそう思いました。子供は大人とは違って色眼鏡なしで作品を見るので退屈するのかも知れません。

例えば大人は今までにモナリザ＝有名な絵といった情報を得ているので、生でモナリザを見た時に感動しますが、子供はそういう色眼鏡なしで絵を見るので「なんだこの絵」としか思わず、それが続くと流石に疲れます。

あと大人の場合だと「せっかくフランスに来たからにはルーヴル美術館に行こう」「入場料を払ったから沢山作品を見ておこう」と元を取りたいという色眼鏡で作品を見てしまっている気もします。

しかし、子供はフランスのメジャーな観光地＝ルーヴル美術館という情報なんて知らないし、入場料なんて親が出してるからどうでもいいし、純粋に作品を判断しているのかもしれません。

つまり子供は自分が良いと思うか/思わないかという感じで、評価軸が自分の中にしかない状態で物事を判断しているので、つまらないと思ったら正直につまらないと態度に出すんだと思いました。

そういった理由から、子供は”見るだけ”で楽しめるものではなく、自分自身が体を動かして楽しむアスレチックや遊園地などのアトラクション系の遊びが好きなんだと考えました。

僕の友達はそういった子供の頃の純粋な感性を未だに持つことが出来ているので「神社や城など”見るだけ”の観光は嫌い」という発言に結びついたような気がします。大体遊ぶ場所はアスレチックです。

大人/子供

ここまでをまとめると大人は周りに歪められた評価しか出来ないのに対して、子供は自分自身の素直な心の動きに寄り添った純粋な判断をすることが出来ると言えます。

ただ逆に大人は知識を持ち合わせることによって、背景から深く楽しむことができますが、子供は目の前のことしか判断できないので、浅い楽しみ方しか出来ません。娯楽の楽しみ方の深さに違いが生まれます。

スポーツ観戦に例えると、大人は選手やそのチームの今までの歴史などの背景を知ったうえで応援するので、好きなチームが勝ったときの感動は凄まじいと思います。

しかし、子供は直感的に好きなチームが勝つか/負けるか、単純に目の前の試合が面白いか/面白くないかでしか判断できないので、勝ったときの感動などは大したものではないのかも知れません。

これは別にどっちが良いか悪いかということではないし、そういう楽しみ方の違いがあるんだなくらいで捉えるものなのかなと思います。

自分はどうするか

僕は今まで通り見るだけの楽しみ方でも良いかなと思います。見るだけって歴史を感じるものが多いのですが、自分が生きている時代と違う時代を感じることで自分が小さな存在だと感じて何となく気が楽になります。

そういった喜びは今までの人生の中で背景を形作ってきた大人だから出来ることだと思います。年齢を重ねることって悪いことのように思いがちですが、大人にしか出来ない楽しみ方があるなら存分に楽しみたいです。

さらによく「海外の文化に触れて固定概念を壊せた」と言う人がいますが、それって今までの人生の中で壊したくなるほど考えを積み上げてきたからだと思います。それは誇るべきことかも知れません。

自分の価値観を形成することは大事ですが、ある程度積み上げてから壊した方が新たな見方が得られるかもしれません。そういった喜びもどうせなら味わっていたいです。

また、これまで考え方という話をしてきましたが、単純に体力の問題もあるはずです。年齢を重ねると体を動かすことが大変になるので、いつまでもアクティビティ系で激しく体を動かすのは困難かもしれません。

さらにお金の問題もあります。神社や城って見るだけなので基本的に無料だったり、安い入館料だけだったりしますが、アクティビティ系って結構高額なことが多いです。そういった理由からも僕は今まで通りでいきます。

おわりに

友達は「数」より「多様性」が大事だという話を聞いたことがあるのですが、旅行に行く場合でもそれは同じかも知れません。

自分の考えだけで旅行に行っていると似たところにしか行かなくなるかもしれませんが、自分と違った考えを持つ人と旅行に行けば、普段自分が行くことのない場所に行けて、新たな発見を得られます。

そんな発見と友達を大事にしていきます。
本日も読んでくださりありがとうございました！