siem369

35歳。 落ちこぼれ学生→なんとか大学へ→すぐに大学中退→プロギャンブラー→世界放浪→…

siem369

35歳。 落ちこぼれ学生→なんとか大学へ→すぐに大学中退→プロギャンブラー→世界放浪→カンボジアで孤児院運営(24人の大家族のお父さん)→社会起業家、会社経営🇯🇵⚫︎好きな言葉⚫︎ You never try, You never knows 〜やってみなきゃわからない〜

最近の記事

小さいおじさん〜その8〜

お寺巡りが趣味となった20歳 あれ以来、僕はお寺や神社、仏像というものに夢中になっていた。 小さいおじさんが話してくれた話がとても残っていた。 「ありがとうございます。」 その気持ちをいろんなところで伝えて回っていた。 なぜかわからないけれど、気持ちが安らいで不思議とイライラや不安が薄れていた。 自分のことだけを考えているから不安になるのかな? ちょっとだけど自分以外の誰かや何かを考える時間が増えそんなことすら考え始めていた。 スロットばかりだったギャンブラーの時の自

    • 小さいおじさん〜その7〜

      真夏のドライブ この日、僕らは大好きな曲を流しながら2時間半をかけて目的地まで車を走らせていた。 僕らの好きな曲といえばケツメイシやデフテックだ。 真っすぐな歌詞とハートフルなメロディーがたまらなく、いつだって前向きにさせてくれる。 車内でノリノリになって向かっていたのは、三重県伊勢市にある"伊勢神宮"だった。 全国的にもとても有名な場所だ。 あの頃、時間があれば僕らはよくお寺や神社にいっていた。 今となっては、帰り道に見つけた神社などに無意識にすっと入ってしまう

      • 小さいおじさん〜その6〜

        終わりを考えると今が定まる 理想のお葬式を考える。 それを考え出してから僕の中でいくつか決めたお葬式像ある。 それはそこに、 ・1000人の人がやってきている ・日本だけでなく世界中からの友人が来ている ・父ちゃんすげぇと子どもが感動して泣いている という事。 まだまだ曖昧だけれど、これだけは決めた自分の理想のお葬式。 そう思うとなんだか出会う人との一期一会を大切にしたいと思うようになった。やりたいと思ったことはとりあえず挑戦してみるクセがついて来た。 海外へ行きた

        • 小さいおじさん〜その5〜

           プロを夢見たサッカー少年の10年後 この日、昔からの友人たちと夜の公園でサッカーをしていた。 僕が小学、中学、高校と夢中でのめり込んでいた唯一のものがサッカーだった。 自慢じゃないが小さい頃はちょっとはサッカーが人より上手く、選抜にも選ばれたり少し目立っていた。 あの頃、なんであんなに夢中だったのだろう? 何にも不安になることもあせることもなく、ただただ毎日サッカーがしたくてしょうがなかった。プロになりたいと心から毎日ワクワクしていた。 今でも、昔みたいに動け

        小さいおじさん〜その8〜

          小さいおじさん〜その4〜

          はじめての転職経験後 サプライズ。出会った人を笑顔にする。そして人の心に残る生き方をすることを。そう思って生活してみると不思議なことが起きはじめた。 一攫千金!なんてことはなかったけれど、いろんな人からよく連絡が来るようになった。 「この間のグミってどこで買える?」ってものから 「この間はありがとう!今度ご飯行きましょう!」なんてものまで本当に携帯が鳴るようになった。 そして、ご飯に行ってお互いの話をする中で何をしてるの?何をしてきたの?なんて話になる。 ギャンブ

          小さいおじさん〜その4〜

          小さいおじさん〜その3〜

          ギャンブラー − スロット=究極の暇人 あれだけ毎日通っていたパチンコ屋に行かなくなるとびっくりするくらいの時間が空いた。 "暇" 本当にそう感じた。 毎晩パチンコ屋へ行ってデータを取ることもなければ 夜中から並ぶこともなく パチンコ雑誌をみて勉強する時間も無くなれば 今日の利益計算をすることもない。 やる事がない。 やりたい事もない。 時間だけが流れていく。そこでまた感じる事。 "俺、今暇人だ。" 2週間くらい本当に暇だった。 フリーターはまだアルバイトで

          小さいおじさん〜その3〜

          小さいおじさん〜その2〜

            好物はジンジャエール ギャンブラーという仕事を自信を持って続けていたある晩、小さなおじさんから連絡が来た。 「今日、近くまで行くんやけど飯行かへん?」 そんな連絡をもらって急に夜会うことになった。 その日も21時ごろまでパチンコ屋でのギャンブラーという仕事こなす。 換金した足で急いでご飯の待ち合わせ場所に向かう。 約束したお店に着くと、ジンジャエールをビールのようにクゥーーっと飲む小さいおじさんがいた。 小さいおじさん「おっ、来た来た。どうやった今日は?ま

          小さいおじさん〜その2〜

          小さいおじさん〜その1〜

          プロギャンブラー“マスクマン”。       あれは、僕がまだ20歳の頃。 当時の僕は外出時はほとんどと言っていいくらい、常にマスクをしてた。 さらに髪は長く、前髪なんて言ったら特に長いのでいつも目元が隠れていました。 一見、明るく振舞っていたけれど、本当は人付き合いが大の苦手。 特技は”作り笑い"。 そんな20歳。 できることなら人と話したくない。 人と目が合いたくない。 それくらい、人と接することが苦手だった。だから常にマスクをして口元を隠し、前髪を長くして

          小さいおじさん〜その1〜

          小さいおじさん〜その0〜

          幸運を呼ぶ小さいおじさん ジャラララララ。 「ボーナス確定!!!」 今日もドル箱を積む僕。 その横には7000枚突破という札。 "投資2万だったから今日の勝ちは12万くらいか。実働4時間だからまぁまぁだな。” 椅子に座ってひたすらスロットを回し続ける。その時、後ろから声がした。 「お前の幸せってなんなん?」 !!! 振り返った瞬間、パッと目がさめた。 ”なんだまたあの夢か…” 今でもたまに見るその夢はもうかれこれ10年以上前の自分の姿。 いつも夢の中で聞

          小さいおじさん〜その0〜

          小さいおじさん〜はじまり〜

          青い空、白い雲、大自然の緑に囲まれて、34歳になった僕の生活の拠点は、日本ではなく東南アジアにあるカンボジアという国。 それでも年間を通したら100近い数のフライトで色々と飛び回っている。 大好きな場所で、大好きな人たちと、毎日笑いながらご飯が食べられる生活。 それが僕が目指すものの1つ。 まだまだ世界には知らない国、文化、景色、見たことないものや触れたことがないものがたくさんある。 そんなものに溢れた世界を僕はこれからも回っていきたい。 一人で回ることもあると思う

          小さいおじさん〜はじまり〜