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My 逆噴射プラクティス

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小説の冒頭400字でコロナを狙う、逆噴射小説大賞への投稿作品です。
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記事一覧

第 2 回逆噴射小説大賞の最終選考まで残りました

Corona を奪い合い 800 文字でしのぎを削る「第 2 回逆噴射小説大賞」の結果が発表されました…

Yugaming
4年前
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第2回逆噴射小説大賞セルフライナーノーツ

今年も逆噴射小説大賞お疲れさまでした。セルフライナーノーツこと振り返り記事です。ひとまず…

Yugaming
4年前
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未来の亡霊

私の孫は銃に撃たれて死んだらしい。本人がそう言ってる。正確には本人のお化けが。暴漢が突き…

Yugaming
4年前
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サマーバケーション、ソー・ロング

夏が終わらないので夏休みが終わらない。1週間の予定のはずが1ヶ月以上休んでいる。 「まぁ暑…

Yugaming
4年前
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ウィル・オ・ウィスプの襲撃についての簡潔な報告

犬のように死ぬ日、佐藤はようやく仮設された波止場で我々の船を待つため早朝5時に目を覚まし…

Yugaming
4年前
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すべてのゲーマーには名前がある

「ゲームで決着つけようや」の合意ができるまでに 2 桁の犠牲者が出た。地下に急造された配信…

Yugaming
4年前
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シーユーレイター・アリゲーター

地下は薄暗く、足元は湿った土でぬかるんでいた。 メキシコとの国境に壁がある。その壁の下に溝を掘りワニを棲ませるという。「我が国をもう一度偉大に」と掲げるかの大統領が突飛なことをするのはこれが初めてではないが、そこにはいつだって前例があった。もう一度、と嘯くからには過去に倣う。それが大統領の考え方だった。 ワニの飼育費用の見積まで指示しているこの政策は一体どこに前例があったのか。自国にそんなものはない。かの国は敵から学んだのだ。 宇宙開発の時代。冷たい戦争。東西の陣営が分

プレイバック!マイ逆噴射プラクティス#2

後半戦。体が暖まりだしてから放った渾身のパルプ4作がこちら。 5 作目。煙姫、というのは中…

Yugaming
5年前
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プレイバック!マイ逆噴射プラクティス#1

逆噴射小説大賞お疲れ様でした。楽しく熱い10月でしたね。 11月は寒い。逆噴射小説大賞の思い…

Yugaming
5年前
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灰、燃滓のラストダンス

こちらに放たれる光。スポットライトみたいだ。小さな頃はバレエを習ってた。眩しくて客席は見…

Yugaming
5年前
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お前の頭蓋を破壊する一つの弾丸

理由。FPS初心者にスナイパーをお勧めしない理由。 初心者スナイパーは戦況に影響を及ぼさない…

Yugaming
5年前
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語り尽くせぬ物語

星見塔の老婆が語りて曰く。 「賢王様の偉大さときたら!私の如き老いぼれがこの星見の職に居…

Yugaming
5年前
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煙姫

世界は滅んだらしい。テレビやネットは情報が飛び交い、そして何も言わなくなった。詳しくは知…

Yugaming
5年前
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月面パルプエステート

ババア、干支を間違えやがった。たんまり貰った前金も台無しだ。 月の土地取引には様々なリスクが伴う。重力問題、日照権、隕石。静かの海の一等地となりゃ格別だ。だから第三者が取引の安全を保証する。エスクロー、俺の出番だ。 ただ「保証する」と言っても誰も信じない。信頼のため協会へ登録し、信用のため調査するのが俺の仕事だ。 背中を冷たい汗が伝う。買主は青写真に夢中で現実が見えてない。仲介はお喋りに必死でこちらを見ようとしない。知ってたな、この狸。 売主、ババアは超ド級のリスクだ。