プレイバック!マイ逆噴射プラクティス#2

後半戦。体が暖まりだしてから放った渾身のパルプ4作がこちら。

5 作目。煙姫、というのは中学生のころ偶然出会ったジオシティーズの個人サイトから。少しづつゆっくり影響を受けた。
眠り姫のパロディである「お姫様が王子様を煙草ふかして待っている」というモチーフを「そんなん思いついたら優勝ですやん!」と拝借。というか心の中に住み着いてた。ご紹介にも預かった。

純恋愛物にしたかったけど、400 字で世界観を説明するために一行目で世界を滅ぼし、茨を生やす名案がなかったので港が凍った。この世界を救う方法、どうも地味な力技で文章映えしない予感がある。滅んだ世界で結末を待つしかない虚無感を表現できていれば良し。

6作目。冒頭は「幻想再帰のアリュージョニスト」という Web 小説より。
会話文を練習できていないことに気づいた私。頭の中のババアの言うがままに書いたら 400 字を超えてしまった。会話文とは。書くのが楽しい文章でした。ファンタジーを、と書き始めたのに世界史の復習になった。文章の途中で不穏にも途切れる終わり方を使ってみたかった。ババア、生きろ。

7 作目。6 発で弾切れと思った後にやってきた。裏取りが好き。
最初の段落は友人から FPS をやる時によく言われていたこと。死んで覚えるペースを上げるのが上達の近道。
後半は近しい実力の相手と緊張感のあるゲームをやる時に湧いてくる組手や演舞のような感覚が伝わればオーケー。藤田祥平リスペクト。

ところで逆噴射小説大賞はパルプの撃ち合いで、我々はその射手だ。
毎日 24 発撃ち切った猛者には頭が上がらない。そうじゃない人も。改めて敬意を表したいし、書いて分かることが沢山あった。そういう書き出しでもある。
私は計 8 発しか撃たなかった芋だ。それでも願ってもないような素敵な紹介をいただけたのは本当に嬉しかった。モチーフに気づくような方からスキを貰うのは最高だった。もう一度そういうのが欲しかった。
だからこの話も想定読者がいた。全てのパルプ投稿者とゲームバカ共だ。

お二人はいわゆる " esports " の最前線にいる方々だ。上手くいきすぎた誤射だ。こっちの頭を撃ち抜かれた。21 世紀にパルプが文学たるかは分からないけどサイコーの気分だったし、これから何度でも書けると思った。(ので書いた)

8 作目。最終日、ラストダンス。
集大成ではないけれど、戦闘美少女や童話モチーフなど今までの寄せ集め。
観客のない絶望的な状況で王子様を待たずに踊るシンデレラ、という形になった。ある意味 7 つ目の対というか右と左、反応がなくても自分が満足できる作品をというか何というか。最初と最後を決めて書き始めたら、間を詰める余裕が無いまま締切になった。ちょっと悔しい。満足できてないじゃん。

最後に。
改めて、読んでくださった皆さん、共に投稿した友人たち、企画してくださった DHTLS の方々に感謝を。ありがとうございました。私達の中のパルプ製の情熱がこれからも絶えず note を埋め尽くさんことを!

この記事が参加している募集

推薦図書

noteでよかったこと

読んでくださりありがとうございます。ぜひ感想をシェアしてください!