根本ゆか

イラストレーター、アートセラピスト。 すべての人の安心と健康、深く息できること、ごろご…

根本ゆか

イラストレーター、アートセラピスト。 すべての人の安心と健康、深く息できること、ごろごろぐっすり眠れる毎日を願って。 nemotoyuka.net

マガジン

  • 日々

    アートセラピーから考えるあれこれを記しています

  • 絵にまつわるあれこれ

    絵とともにある人生の中から湧き出したあれこれを、記します

  • 初めてのアメリカ大陸なのに、4000キロ車で走った話

    行ってみたかった場所に、スタンド・バイ・ミーのロケ地があると偶然知ったわたしたち。 ポートランドを出発地点に、好きな映画ロケ地などを巡りながら、シャスタ、サンフランシスコ、ロサンゼルスなどを経由し、最終目的地セドナまでの約4000キロの車旅を、初めて訪れるアメリカ大陸で実行しました。 夫婦車旅の記録です。

最近の記事

金木犀の香りとともに

徒然なるままに絵にまつわるあれこれを。 今年。 クライアントさまの絵を描くばかりで、自分のアート制作は、随分と絵が見えてこなかった。白いキャンバスに浮かぶ絵が、出てこない。 10月に入り、金木犀の香りが窓から入ってくるのと同時に、久しぶりに絵の気配がやってきた。でも それらは完全に自分の中のものかというと、どうもそうでもないように感じられる。 ああ、そうか わたしは世界中のどこかにある、地の光、誰かの光を 汲んでいたのかもしれないと、 ふと。 自分の制作でありながら、

    • 誰もが輝く空間であること 

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      • すべての経験を選んで、楽しんでいる

        前回書いたもののイメージを補う漫画が、偶然出てきた。 2016年に制作したものだけど、すっかり忘れていて。 当時はワークショップ用で、言葉での説明も添えていた。 漫画という媒体のため、下記のようなイマジネーションの表現になっている。 この中の「虫とり網」が主に、ネガティブな葛藤で わたしにとっては、「陰影や色の幅を広げる出会い」となっていた。 後半の文章で、虫とり網から変わった今のイメージも記している。

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        • なぜ問題のある世界の中に身を置くのか

          アートを通したセラピーをさせていただくようになって、随分経つ。 ずっと、物語を読んで広がる映像をイラストレーションにして、お仕事をしてきた。そのやり方で、人の絵を描く。 イラストレーションは媒体の光を必ず汲む。素晴らしい物語は大きな光も汲まれる。光は表紙や媒体の顔になる。 逆のやり方なのか、人の顔を見たときには光しか汲めない。素晴らしい物語しか浮かばない。 それがどうやら本来の人の在り方なのだろうと、いつの日か信頼できるようになった。 人はみんな美しく崇高だ。遠くの稜

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        記事

          (ずっと改行で空間が空きすぎてしまうのが嫌でとりかかれなかったのだけど…今改行の際の空間を、作りすぎないやり方がわかりました。。)

          (ずっと改行で空間が空きすぎてしまうのが嫌でとりかかれなかったのだけど…今改行の際の空間を、作りすぎないやり方がわかりました。。)

          経験に基づく信念は

          大切にしていることに 嘘をつかない がある。 これは販売員時代の経験に基づく理念かな。 お客さまへ嘘をつかないことが、信頼に代わったのか、売上に繋がった。 販売成績を重視する会社だったので、何が重要なのか成績を通して、計れたように思う。 快く商品を手に取ってくれる背景に、嘘のない声かけが必ずあった。大袈裟な褒め言葉でなく、歯の浮くセリフでなく。 大切なことを守っている間に、成績は ある商業施設内で一位になってしまったりもしたのだった。 絵を描くことも同じく。

          経験に基づく信念は

          「加害をなくすために」とは

          加害をなくすためにと考えているのは、 自分こそ、受けとった脅し言葉通りに動いてしまったことがあるから。 加害を肯定してしまったことがあるから。 加害をなくすなんて傲慢だと言う人もいるけど、 いや、自分の意識から加害の肯定を消すことは意識的になれるし、    努力できることだと思うんだ。 一人ひとりの自意識の中で、加害となる言動を諫めてゆく それはきっと誰だって気をつけられることなのだと、信じる。 人の言動は動かせない。そこじゃなく、 自分の中の加害の受け入れ

          「加害をなくすために」とは

          辛い気持ちを「ほんのちょっとの加害」に変えないでも済む生き方をみんなで培いたいと願います。そのために、自分の中の辛い気持ちの気付きと肯定は大切なのじゃないかなと。それらを持っていたってみんな素晴らしいし、崇高さは変わらない。なんでも持っていても持ってなくても良いと肯定できたら。

          辛い気持ちを「ほんのちょっとの加害」に変えないでも済む生き方をみんなで培いたいと願います。そのために、自分の中の辛い気持ちの気付きと肯定は大切なのじゃないかなと。それらを持っていたってみんな素晴らしいし、崇高さは変わらない。なんでも持っていても持ってなくても良いと肯定できたら。

          あたりまえの世界

          現在、完全な肯定の中に家族同士が包まれていて、 周りには怒ったり大声をあげたり、不安定になる人がいないことや 誰の世話も気遣いも過剰に焼くことなく、 個人が独立しながら助け合っている中にいることを わたしたちはとても幸福なことに思う。 それは今の家族と過ごすようになってから得られた世界。 はじめてのことかもしれない。 わたしにはゆったり過ごす時間が必要だったと 今は心からじんわり感じ入っているし それを今いただけていることも 深い安心と安定、心地よさを広げられている。 こ

          あたりまえの世界

          長文は、訓練のために書いています。上手な文章ではないのでお目汚しと思いますが、初めて取り組んでいることでもあるので、恐縮ですが…続けてみますね。 続き物なのにどんな書き方していいかと今はバラバラ。今後は楽なスタイルで取り組みます。単発コラムも入れつつ。

          長文は、訓練のために書いています。上手な文章ではないのでお目汚しと思いますが、初めて取り組んでいることでもあるので、恐縮ですが…続けてみますね。 続き物なのにどんな書き方していいかと今はバラバラ。今後は楽なスタイルで取り組みます。単発コラムも入れつつ。

          ポートランドーコロンビア(アウトレット) 初めてのアメリカ車旅

          「スタンド・バイ・ミー」を、機能不全家族や児童虐待、大人のモラルハラスメントやネグレクトの物語として観る人はどれくらいいるのだろう。 12歳の中学校入学直前の春休みは、映画の中の、小学校を卒業した最後の長期休みを過ごす彼らと同じ状況だった。そんな時に初めてこの映画に出会い、「ぼくが君の父親になる」と言う12歳の言葉に胸を掴まれた無意識は、現在へ続く原点の感覚に思う。 それと同時に同じ状況の子ども達が集まって、ちょっとした悪さや冒険の計画を企て飛び出すわくわく感も、幼い頃か

          ポートランドーコロンビア(アウトレット) 初めてのアメリカ車旅

          地にとどまるとき、空にすすむとき

          どうしてもこの仕様に慣れず、放置してしまいます。。 多くの人の目に触れるわけではないけれど、小さな言葉でも少しずつ記してゆきたいな。 昨年末に、陰陽五行をメインにした、身体と気持ちを整理できるようなワークショップの機会がありました。 その時に今年を「地の時」と話していて。 地は、陰陽五行だと胃脾を司るので、肺炎が流行ったときに、間違ってしまったなーと思っていたのだけど 内臓の意味ではなく、地そのものの性質の、動かない、その場にとどまるという意味は、合っていたの。

          地にとどまるとき、空にすすむとき

          空港ーポートランド 初めてのアメリカ車旅

          3年前の今日よりアメリカ旅が始まった。と、さっき知ったので、このコラムを再開しようと思う。思い出したのは、その旅で手に入れた小さな小さなアクアマリンが落ちているのを見つけたから。 3月の誕生石。当時この石は、アトリエに来てくださった方のプレゼントにしていた。 石の入っていた器を落としてしまったときに、その一粒だけすみっこに入り拾い忘れたみたい。 突然の思い出との再会に、アメリカ旅はこのアクアマリンのような澄んだ空の日から始まった情景が、目の奥で広がった。ポートランドの陽

          空港ーポートランド 初めてのアメリカ車旅

          初めてのアメリカ大陸なのに、4000キロ車で走った話

          もう2年半前のことなので忘れてしまう前に記しておこう、突然アメリカを車で走り抜けることになった旅の記憶。 (ここに書くにあたって気負ってしまったけれど、仕事であるアートセラピーやイラストレーションのお話も交えながら自分らしく書いていこうと思う。初稿から少し書き加えている。) きっかけはスタンド・バイ・ミーとアートセラピー イラストレーターでもありながら、アートセラピストの活動もしている。 世界中の聖地と言われる土地の、人々がそこで培ったと言われる叡智に触れてみたい、い

          初めてのアメリカ大陸なのに、4000キロ車で走った話