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筋肉キャラは裏切らない。『トリガール!』#読書感想文

中村航さんの著書、トリガールを読みました。鳥人間コンテストが舞台となっていて知らない世界を知るきっかけになって良かったです。

ちなみにこの作品、マンガ化されたり、映画化もされています。いろんな媒体で発表されているあたり、さすがベストセラー本だなと感じました。

鳥人間コンテスト---トリガールを読む前

鳥人間コンテスト。正直、全然知らないと思います。ぼくはこの本を読むまえ、ただのネタだと思っていました。

Youtubeでも、そのネタ要素が強いのか、「鳥人間コンテスト」と調べると、

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う〜ん。やっぱり「鳥人間コンテスト」のあとに「おもしろ」とかでてきちゃうあたり、世間的にはネタとして見られているのではないでしょうか。

トリガールの中身について

キャラがたっていて、漫画やアニメのように楽しめましたね。
脳みそ筋肉キャラの坂場先輩と自分には何もないと将来への希望が特にない主人公ゆきな。

そして、空への憧れがすごく、夢を叶えるために日々黙々と練習に励む真面目爽やかキャラの圭。

この3人のやりとりが中心で物語が進んでいくのですが、やりとりがコメディな感じで面白かったです。

はじめはサークルにまったく興味を示さなかったゆきなが、圭と関わったり、坂場先輩の過去に触れたりすることを通して、徐々にフライトに興味を示していくのが楽しめます。

その様子はしっかりと感情のN字曲線を描いていて、読者を夢中にさせる力が強いです。

小説はあまり読まないタイプですが、ゆきなの一人称を中心に書かれているので、ゆきなに感情移入しやすく、変化していく心情がいっしょに楽しめます。

鳥人間コンテスト---トリガールを読んでみて

トリガールを読んだあと、鳥人間コンテストに対する気持ちがだいぶ変わりました。

やっぱり、一生懸命頑張っているひとたちには心を動かされます。鳥人間コンテストに出るのは一瞬ですが、その前には様々な努力があり、数々の失敗や苦悩を乗り越えて本番に臨んでいるのだなとわかりました。

今度から見るときは、そんな晴れ舞台の裏側を想像しながら見てみようとお思います。もちろん、ネタ要素も大好きです。

余談なんですが

余談なんですがこのトリガールの作者、中村航さん絶対ジョジョ好きだと思うんですよ。

鳥人間コンテストは乗る人の筋力が大切な競技なので、パイロットは他の競技選手と同じように筋トレをしています。

筋トレには筋肉の養分となるタンパク質をたくさん摂取することが大切です。作中でも、パイロットの坂場先輩や圭が鶏肉をたくさん食べています。

そのなかで、

「おれと先輩って、もう、鳥を何羽食べたんですかね?」「・・・さあな」

っていうやりとりが行われています。

これって絶対「ジョジョの奇妙な冒険」に登場するディオのこのセリフから引っ張られていると思うんですよ。

「おまえは今まで食ったパンの枚数を覚えているのか?」

中村航さんにも影響を与えているかもしれないジョジョってやっぱりすごいですね。

他にもここジョジョじゃん!と思わせるセリフが出てくるので探してみてください。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました
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