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ヴァサラ戦記 二次創作小説

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二次創作小説をまとめていきます。
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記事一覧

花の名の婦人とおにぎり

花の名の婦人とおにぎり

 「おはようございます、ウキグモさん〜。今日もいい天気ですね」
「何がおはようだ、こんなに高く太陽が上ってるってのに」
カトレアは自警団団長のウキグモに挨拶をするが、早速呆れられてしまう。時計を見るともうすぐお昼になろうかという時間である。
 カトレアは非常にマイペースだ。出勤時間や集合時間を過ぎたり、ギリギリだったりは日常茶飯事だ。時間感覚が曖昧なところがあるようだが、本人はあまり気に留めていな

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星空と太陽

星空と太陽

 エタンセル王国は「七夕祭り」の真っ最中だった。発起人は、他でもないこの王国の王女プラチナ姫である。自らのポケットマネーから費用を捻出し、盛大な祭りを催していた。

 国の大通りには様々な屋台がひしめき合い、吹き流しや網飾りが丁寧に飾り付けられ、時折ひらひらとそよ風に舞っている。中央の広場には、短冊を書くスペースとそれを飾る笹が設置されて、賑わいを見せていた。
 七夕という文化には馴染みがなく、最

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ヨモギ in Dream

 ヨモギはいつものように鍬を持ち、畑を耕していた。もうすぐ季節は夏になろうとしており、気温も日毎に上がってきている。
そろそろオクラの植えどきだ。トマトの様子も見ておかないと……。

 そう思っていた矢先に、敵襲を知らせるサイレンが鳴り響いた。
「敵襲です! 北方よりカムイ軍と思しき勢力がこちらに急接近してきている模様!!」
どこからともなく颯爽と現れた軍の伝令係が敵の方角を告げる。自分の生まれ育

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揺らめく焔と花の香

揺らめく焔と花の香

※ウキグモ、副隊長就任より前の時空の話です。

 「ジャンニ、この後暇か?」
陽が傾き始め、日勤帯の人達は終業準備を、これから夜勤警護に当たる人たちが準備をし始める頃だった。
「ええ、まあ。カウンセリングの予定は全てこなしましたので」
藪から棒に予定を尋ねるウキグモに、やや戸惑いつつも返答する。
「なら、ちょうど良かった。今から飲みにでも行かねえかなと思って」
飲みに行くことへの誘いについては別段

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【ヴァサラ戦記二次創作】旅立つ君に幸多からんことを。

【ヴァサラ戦記二次創作】旅立つ君に幸多からんことを。

 「あの日、死ぬべきだったのはボクの方だったんだ。ボクが死ねば良かったんだ!!」

 最愛の兄を最悪の形で失い、絶望に沈んでいた。
兄の反対を押し切ってまでヴァサラ軍に入り、ママンであるマルルからは隊長の座を引き継いだ。
だが、極みの力は制御が効かず、挙句の果てにはライチョウの攻撃から庇われる形で兄を喪った。

 こんなことの為に軍に入ったんじゃない――。
兄一人守れなければ、仲間や民など到底守れ

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鮮血の薔薇―ピルス前日譚―

鮮血の薔薇―ピルス前日譚―

 「母さん!」
少年ピルスは、ドアもノックせずに母親がいる執務室に押し入った。彼の眼差しは輝いており、その眼差しは母親の顔に向けられる。
「いけないわ、ピルス。ドアはちゃんとノックしませんと」
「そ、そうだった、ごめんなさい。そんなことより、ほら見てよ」
母親の忠言は素直に聞き入れつつも、ピルスは持っていた紙切れを見せる。100点と花丸が大きく書かれたテストの答案用紙だった。
「今日のテスト、完璧

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ウキグモと友の命日

ウキグモと友の命日

 「……よお、今年もこの日が来たな」
目の前に友人がいる体で話しかける。当然、反応等あるはずがなく、声が空気を震わせて、響き、やがて溶けて消えていくだけだ。

 街が激しい炎に包まれ、この街で生きていた人々や生活が一瞬にして奪われた。そして、己の親友の命も自分の手の中からすり抜けて消えてしまった。ただ、何もかもが無くなったわけではない。ソラトとコハルの産んだ子供……アマネとカスミはソラトが死ぬ直前

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とある牧師との思い出ーウキグモこぼれ話ー

とある牧師との思い出ーウキグモこぼれ話ー

※挿絵は高橋朋さんより頂きました!!

 ウキグモがヴァサラ軍に入り、数年。元々の剣の才や極みが発現したこともあり、副隊長入りも秒読み段階に来たある日のこと。今日はスラム街での暴徒を沈静化する任務に赴いていた。

 「ったく、キリがねぇな……」
自分たちの暮らしが逼迫し、精神的に余裕が無い彼らの攻撃は想像以上の力を発揮している。まともな仕事にも就けずお金もない。食糧もなく、満たされた状態ではない。

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兄妹と父の日

兄妹と父の日

 アマネとカスミは、自分達の生みの親であるソラトとコハルが眠る墓の前で手を合わせていた。街の花屋で限られたお小遣いで買ってきた綺麗な花束が手向けられていた。

 今日は父の日。もうこの世には血の繋がった両親は居ないが、毎年巡ってくる命日以外にも父の日や母の日にこうして花を手向け、手を合わせている。

 親孝行する前に母は病に倒れ、父は戦火に巻き込まれ、命を落とした。こうして、祈りを捧げることが生み

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【ヴァサラ戦記二次創作】お料理教室のクリスマス

【ヴァサラ戦記二次創作】お料理教室のクリスマス

 「くりすます? って何だべか?」
定期的に開催しているお料理教室がひと段落し、おやつの団子をメンバーで食べている時だった。

 「先生? クリスマスがどうかしたの?」
あまりに唐突な質問だったから、イネスもやや戸惑い気味に首を傾げている。
「最近、軍の中でチラチラそういう言葉を聞くようになったからだべ。新しい食べ物か何かだべか?」
クスリと笑いながら、イバンが説明を始める。
「師範。クリスマスと

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第2回ドキドキクッキングwithお料理教室メンバー🍡🐍🤟✏️🦚

第2回ドキドキクッキングwithお料理教室メンバー🍡🐍🤟✏️🦚

⚠️注意⚠️
・現パロ風味。
・小説形式ではなく、台本形式。
・主成分:ノリと勢い。
・ライクさんはカムイ軍辞めた後にしています(時系列?ナニソレオイシイノ?)
・🍡→ヨモギ、🐍→イバン、🤟→ライク、✏️→イネス、🦚→コンチュエ

🍡「第2回ドキドキクッキング! うぃずお料理教室メンバー!」(パチパチ)
🐍「神の気まぐれは『企画の継続』を選んだようですね。私としても、この企画が続い

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ヨモギとイバンさんのドキドキクッキング🍡🐍

ヨモギとイバンさんのドキドキクッキング🍡🐍

⚠️注意⚠️
・現パロ風味。
・小説形式ではなく、台本形式。
・主成分:ノリと勢い。
・ヨモギたそとイバンさんが料理してるだけ。

🍡「第1回!ヨモギと」
🐍「イバンのドキドキクッキング!わーい」(ぱちぱち)
🍡「……これ、何だべ?」
🐍「ヴァサラ軍のPR企画だそうです。私がヨモギさんに料理を教わりながら、時折トークも挟む……といったもののようです。私、料理は全くの初心者でして。師範はその

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【ヴァサラ戦記二次創作】ウキグモ外伝④―終わりなき夢への道―

【ヴァサラ戦記二次創作】ウキグモ外伝④―終わりなき夢への道―

 ヴァサラ軍9番隊は、近頃街で盗みを働いている盗賊団のアジトに潜入していた。ウキグモの雲の極み「流水行雲」の能力の一つ「五里霧中」という技で姿を眩ませることに成功し、今まさにボスの部屋の前で待機し、息を潜めている。
「ボクの合図で突撃するよ……、3、2、1……!」

 ゼロ、のタイミングで扉を派手にぶち破る。
「な、なんだ、いきなり!? どこから来やがった!?」
突然の襲来にただ恐れ戦くしか出来な

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【ヴァサラ戦記二次創作】ウキグモ外伝③―小さな光と風―

【ヴァサラ戦記二次創作】ウキグモ外伝③―小さな光と風―

 あれから四年が経過した。ソラトは師匠に渾身の作品を提出した。白波が打ち付けたような細かい刃の紋様、柄はあえてシンプルに仕上げ、最低限の装飾で済ませている。
 提出された作品を師匠はしげしげと見つめる。
(今日は自信あるやつだけど、どうだろうか)

 『まだなっとらん』と突き返されることが日常だが、今日に限ってはあらゆる角度から検分している。正面から、斜めから。刃をひらめかせてみたり、光にあててみ

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