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高校時代

とにかく不器用だった。
小、中と9年間やっていた野球は1度もレギュラーになれなかった。

高校進学後、これなら自分にも出来そう、と卓球部に入部した。

必死に練習を重ねた。
何度も何度も小さい玉を打ち続けた。
何度も何度も小さい玉を打ちすぎて壁に穴が空いた。
そこにハムスターが住みだした。

練習試合では48連勝という偉業を成し遂げた。
誰もが優勝を確信していた。担任の先生や顧問、近所の八百屋の肉山、肉屋の野菜岡、誰もが活躍を願い小躍りした。
職場入れ替われと願った。

でも最後の夏の大会を前にコンタクトレンズを無くした。
メガネは嫌だった。

モテたかった。

片目ぼんやり状態で挑んだ大会は1回戦敗退。

今でも忘れない、富山第八商業高校の白石という、身長2mもあろう大男に敗れた。
商業高校ありすぎ。

勝てるわけがない。

手が長すぎて打つ前にこちら側のコートに入ってました。

勝てるわけがない。

スマッシュ2階からかな、と思いました。

勝てるわけがない。

相手は脇腹から血が出続けているのに。。。

市川はタクシーの中で、そんな夢をみていた。

そしてこう思うだろう。

ハムスターは、元気かな。と

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