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茹で腕
2021年4月21日 20:48
とにかく不器用だった。小、中と9年間やっていた野球は1度もレギュラーになれなかった。高校進学後、これなら自分にも出来そう、と卓球部に入部した。必死に練習を重ねた。何度も何度も小さい玉を打ち続けた。何度も何度も小さい玉を打ちすぎて壁に穴が空いた。そこにハムスターが住みだした。練習試合では48連勝という偉業を成し遂げた。誰もが優勝を確信していた。担任の先生や顧問、近所の八百屋の肉