【読書感想文】告白

今日は湊かなえ著、告白を読み終えたので、そこで感じたことを2つ記していこうと思う。

1.判断基準を習慣化しておくこと

この本を読み終えて、自分の中の物事の判断・行動基準を明確にし、自分に染み込ませる、つまり習慣化しておこうと思った。そう思ったシーンから話していこう。

とある生徒A君が発明したビリビリマシーンで先生の娘さんを気絶させるシーン。一緒に計画を練り、その現場にもいたB君は娘さんは死んでしまったのだと思い、動揺する。A君はその場を去り、倒れた娘さんとB君が残る。
B君は慌てて、娘さんを近くのプールに投げ捨て、娘さんが誤ってプールに転落し、死んだように見せかける。
(本を読み進めていくと、B君は慌てて娘さんをプールに投げ捨てたのではなく、自分の手で殺すんだという明確な殺意の元と、プールに投げたことがわかる。
今回の読書感想文においては、そこまで読み進める前に、自分がB君が慌てて殺してしまったと思っている段階に感じたことである。)

この箇所を読んだ時に、もし自分があの状況のB君だったらどうするか?と考えた。
冷静な判断ができれば、娘が気絶した時点で、救急車を呼び、先生を呼べると思う。ただ、もし自分がB君だったら、その行動ができない気がしてしまった。

恐怖のあまり、事故死に見せかけようとしている自分が想像できてしまう。
想像できてしまうことが怖い。
そして、もし未来で、今回の小説と同じように、自分が何かの間違いで殺人や事件に関与してしまった際に保身をするような判断をしてしまうのではないかという恐怖が自分を襲った。

つまり、自分は追い込まれたときに正常な判断ができないのではないかとすごく不安になった。

▶︎では、どんな状況においても、冷静に判断するためにはどうすればいいのか?

自分の答えとしては、常日頃から冷静に判断することを心がけることだ。
判断に迷ったり、葛藤したときは、「〇〇さん(自分の尊敬する人物)ならどう行動するか?」と自問する。そうすることで、冷静に、第三者の視点で、判断・行動することができる。
そして、それを日常の意思決定において、繰り返し行い、自分の脳に刷り込むことで、追い込まれた状況においても、第三者視点に立って、冷静に判断することができると思うのだ。
だから、今後は「〇〇さんならどう行動するか?」を自問して、行動していく。

2.子供を育てるのがすごく不安になった

この本を読むまで、自分にもいつか子供が生まれるんだろう、自分の子どもだから、可愛くて可愛くて仕方ないんだろうな。大事に育てよう・・・などと想像を膨らませていた。
しかし、この本を読んで、自分の子供がちゃんと育ってくれるか心配になった。ここで言う"ちゃんと"とは「人として当たり前の判断ができるようになってくれるかどうか」ということだ。例えば、人が嫌がることはしてはいけないとか、そういうことだ。

なぜ自分はそんなことを考えたのかと言うと、A君を見てそう考えるようになった。自分の子供がA君のようになってしまうのではないかと不安になったのだ。

A君はビリビリマシーンを作ったり、能力的には素晴らしい子供だ。
でもそのビリビリマシーンの凄さを人を傷つけることで、確かめてはいけないと思う。そもそも人を傷つけるほどのビリビリマシーンを作るのもいかがなものかと思うが。

自分の子供がそんなふうに道を誤ってしまうのではないかと不安になった。
そもそも子育てについて、真剣に考えたことがなかったので、いざ考えてみるとどう育てればいいのか、わからない。このわからないことが不安の原因だ。

▶︎で、自分は今後どうするのか?

こうやって文字にしてみると、自分は考えても仕方のないことを考えてしまっている。まだ結婚すらしていないのに、子育てのことを考えて、悩んでも仕方ない。

ここは楽観的に、この子育てに関しては、結婚してから考えることにして、今は自分のことに集中しようと思う。

結論これ以上考えないこと。もっと他に考えるべきことがあるので、そっちに集中する。


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