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女性のための起業準備講座で事業計画

昨日は日本政策金融公庫さんの
「はじめてでもわかる!女性のための起業準備講座」
に行ってきました。

私自身はすでに起業していて、
しかも、これから資金が必要!
というタイミングではないんですが、

市の別のセミナーに参加した際に
「事業計画について、頭の整理ができていいですよ」
と担当者さんからおすすめされたので、

気軽な気持ちで受けてきました。
(しかもそのあと公庫の担当者さんへの相談会まで
急きょ無料で受けさせてもらった)

これまでの事業計画

2021年に開業届を出して、
毎年、事業計画といっても、

ざっくり「来年は月〇万円くらいになったらいいなー」
そのためには「もっと作業しないと…」

とか、

「新しいこと始めたいなー」
とりあえずセミナー受けて考えよう

とか、ざっくりしたことだけで。

ありがたいことに、
経費がほとんどかからない仕事しかしてこなかったから

きちんとまとめる、誰かに見てもらう
という必要がなかったんですよね。

まわりに相談して事業を進める

でも、昨日の講座に来ていた方たちは
みなさんすでに事業を始められている方も多く

  • どうやって集客するか?

  • 資金繰りをどうするか?

  • これからの事業計画は?

みたいな「具体的な問題」について
自分だけでなく、
まわりの力も借りて進めていこう!

とされていらっしゃる方を目の当たりにして、
「すごいなあ!」私も自分の頭の中で
グルグル考えているだけじゃなく、

同じような悩みを持つ方とお話ししたり
公共機関に相談して話を聞いてもらったり
して、進めていく方がいいなと思いました。

「ひとりでやりたいから」では事業は進まない

昨日のお話の中で、
私がいちばん引っかかったのは

「人付き合いが苦手で、起業すれば
苦手な人付き合いをしなくてよくなる」
といった理由で起業される方は、失敗しやすい。

はじめてでもわかる!女性のための起業準備講座 日本公庫

起業すると、地域のネットワーク(商工会)や、
取引先、コミュニティで情報収集したりし続ける

のがおすすめで、

そこでは自分の苦手な方とも
お付き合いして行かないといけないのに、
その点を考慮せずに起業してしまう人が多い。

と言ったお話だったのです。

私も、子ども手がかからなくなってきているのに
会社員に戻るのではなく
個人事業主をやっていたいと思うのは

「できるだけ人に迷惑をかけたくない」と言いつつ
「逃げるための」起業になっていないか?
と不安になったのです。

起業前と後のギャップ

講座内容で

創業時に苦労したこと、
1位は「お金」。
創業後に苦労したこと、
1位は「顧客・販路開拓」。

はじめてでもわかる!女性のための起業準備講座 日本公庫

とのことで、創業前に「顧客・販路」について
しっかり考えておくのが大事だそうです。

生き残りやすい業種は?ある?

起業というのは、ハイリスク・ハイリターン。
参入しやすい業種は、廃業しやすく、
参入の壁が高い業種の方が、廃業しにくい。

はじめてでもわかる!女性のための起業準備講座 日本公庫

とのことで、業種ふんぬんというよりも
ライバル企業との競合や、
どのくらいリスクをとりたいか?
で、変わるようです。

事業計画書作成のメリット

  1. イメージを言語化して見える化できる

  2. 強み・弱みが浮き彫りになる

  3. 不足(いま足りないもの)が見える

  4. 関係者・家族の協力

  5. 創業後見返して軌道修正に使える

ビジネス=「ニーズを満たす」こと

ビジネスとは、ニーズを満たす商品やサービス
を提供して、報酬を受け取ること

はじめてでもわかる!女性のための起業準備講座 日本公庫

ニーズとは、「現状」と「理想」を
比較したときのギャップ

はじめてでもわかる!女性のための起業準備講座 日本公庫

自分のニーズだけでなく、
消費者(社会)のニーズを
客観的なデータから

もっと〇〇だったら、便利なのに…
というサービスを考える

ビジネスモデルを考える順番

  1. アイデアを発想、整理する
    (オズボーンのチェックリストを参考に
    既存のものを組み合わせ)

  2. ビジネスモデル

  3. 収支計画

「オズボーンの9つのチェックリスト」

転用(Other uses):改変・改良すれば(またはそのままで)、他に用途はないか?
②適合・応用(Adapt)
:他にこのようなものがあるか? 過去に匹敵したものは何か?
変更(Modify):色・形・音・匂い・意味・動きなど、新しいアングルはないか?
拡大(Magnify):大きさ・時間・頻度・高さ・長さ・強さを拡大できるか?
縮小(Minify):より小さくできるか?携帯化できるか?短くできるか?省略できるか?軽くできるか?
代用(Substitute):他の材料・他の過程・他の場所・他のアプローチ・他の声の調子・他の誰か・異なった成分など、他の何かに代用できないか?
再配置(Rearrange):要素・成分・部品・パターン・配列・レイアウト・位置・ペース・スケジュールなどを変えられないか?原因と結果を替えられないか?
逆転(Reverse):逆(正反対)にできないか? 後方(前方)に移動できないか? 役割を逆にできないか?ターンできないか?反対側を向けられないか?マイナスをプラスにできないか?
結合(Combine):組合わせられないか?目的や考えを結合できないか?一単位を複数にできないか?

アイディア欠乏の処方箋「オズボーンのチェックリスト」とその活用法 キーエンス

創業計画3つの評価ポイント

  1. やりたいこと(will)

  2. できること(can)

  3. 求められていること(need)

顧客ニーズを満たす
サービスが思いついても、

  1. 自分がそれをやりたいか?

  2. 自分にそれができるか?

  3. 自分にそれが求められているか?

でそのサービスを事前評価することで

経営者の経験と事業内容がつながり
計画実現と継続の可能性が高まるそうです。

創業計画アイデアの整理(3C分析)

  1. customer(顧客)を絞る

  2. company(自社)の差別化

  3. competitor(競合)調査

ポイントは「ターゲットを絞る」こと。

自分のサービスは
「こんな人」にだったら、売れるだろうな…

という「こんな人」についての解像度は
具体的な顔が浮かぶくらいにあげないといけない。
(いわゆる「ペルソナ」の部分ですね)

また、自分のサービスを
「どこで」「どんな風に」売るか?
という自社の戦略も大事で、

その2つ(①顧客を絞る、②販売戦略)
をしっかりと行えば、

結果として③競合と戦わなくて良くなる
競合と戦わない方法を考えるそうです。

4P分析で「誰に何をどのように」

  1. product(商品・サービス)

  2. price(価格)

  3. place(立地・流通経路)

  4. promotion(販売促進)

事業継続のために、選ばれ続けるために
誰に、何を、どのように売るか?

を考えてみるときに、
ライフスタイルによって
ニーズが変わる
ということを意識しましょうというお話でした。

この事例でおもしろかったのが、
ハイアールのイモ洗い洗濯機のお話。

ハイアールは、自分たちが想定していた使い方ではなく、
ユーザーの使い方こそが正しいと考えた。

ドラッカーが語る“イノベーションの原則”を知る古典

この手の話は「P&G」の本(名前忘れた)にもよく出てきますね。

運転資金少なくしがちあるある

資金計画については、
設備資金がどうしても大きくなるので
運転資金を少なくしがちだけど、

  • 運転資金は減りやすい

  • 黒字化まで平均5.8か月

ので、6か月分の運転資金は
見積もる
とのことでした。

収支計画は手取りから逆算

私は扶養に入っているのもあり、
「今の手取り」無視して
「投資」を多くしがちで、

振り返ってみると、
手元にあまりお金が残ってない

事が多く、積み重なっていかないし
達成感も得られにくいんだよな
(確定申告したくなくなる)
と反省。

今回の講座で「売上から順算」するのではなく
「手取りから逆算」と聞いて、

自分の時間だけでなく
家族の時間も使っているのだから
ここは「なあなあ」にせず、
キチンと計算していかないとと思いました。

これを書いてて今ふと、
家計も同じだな。と思いました。

お給料から「あるだけ引いていく」のではなく、
「いくら残したいか」から
使う分を計算するのが理想だなと。

失敗しやすい事業計画あるある

  1. ひとりで情報収集
    →第三者の意見や市場調査で客観的に

  2. 弱点の理解が足りない
    →前もって弱点を理解し克服する方法を考える

  3. 従業員の確保
    →家族の協力や派遣・パートタイマーを検討

  4. 家族のサポート
    →家族の協力がないまでも反対されると継続は難しい

「弱点のない人はいない」ので
その弱点を事業のボトルネックにしないために
どうカバーしていくか事前に考えておくのは
事業継続のために大事だそうです。

弱点をひとりで見つめ直すのは
苦痛を伴うので、家族でも友達でも
第三者機関と相談しながら、進めるのが良さそうですね。

私も「独りよがりになりがち」タイプなので
相談する仲間や機関とのつながりを
大切にしないとと思いました。

人と話す、相談することで見えたもの

今回ふとしかきっかけ(ご縁)をいただいて、
これまで縁のなかった「起業講座」を
気軽に受講してみたのですが、

良いターニングポイントになりそう
と思いました。

もともと育児期間中だけの
スキルアップの
つもりで
フリーランス→起業したので、

このまま個人事業主を続けるかどうか
も決めきれないでいたのですが、

とりあえず、自分なりに
できるところまでは頑張ってみて、
無理ならそこから
アルバイトやパートでも考えたらいいかなと。

アウトプット、言語化で共感・応援

経営者の経験と事業内容がつながり
計画実現と継続の可能性が高まる

はじめてでもわかる!女性のための起業準備講座 日本公庫

「誰か」が、「何か」を売るときに、
「買う」人は、ストーリーと共感を勝手に見出したがる

んだろうなと思います。自分もそうです。

昨日のお話でも、

「SNSを活用するなら、できるだけ早く!
今日からでも創業日記を書きましょう!
モノを売ってからでは遅いです!」

というお話が合ったのですが、

モノを売ってからでは「営業」だけど、
モノを売る前なら「共感」してもらえるかも?
ということですよね。

参考資料とおすすめデータサイト


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