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成長するしないの別れ道は目的を明確にするかどうか

私はアイドルの振付師であり、ダンス講師をしていて、
数ヵ月で「すごい成長したなぁ…」という子も居れば、
「この子、なかなか良くならないなぁ…」なんて子もいる。
そんな子たちの別れ道って、何なんだろう?とよく考えていて、
最近、自分なりに結論が出た。

私はダンスレッスンは毎週あるグループだったり、
それが二週間置きだったり、数ヵ月置きだったり、
グループによって違うんだけど

やっぱり「すごく良くなってるな」という子と
「全然良くならないなぁ…」という子がいる。

これはもちろん、
地道にコツコツ続けて、突然良くなるタイプの子と
一回言っただけで、すぐ感覚的に出来ちゃうタイプの子がいるのはさておき、
それでも、この“成長の差”みたいなのって、
果たして何なんだろう…!とよく思うことがある。

例えば、昨年ヒットした虹プロジェクトを見てもそうだ。

やっぱりJYパークさんから見て
「成長していない」って言われている子って、
私から見ても「めっちゃわかる!!最初と全然変わってないんだよなぁ…」と思うことが多くて、
でも絶対に練習していない訳じゃなくて、
たぶん本人としては「全然変わっていない」というのに気付かないんだろうなぁ、わかってないんだろうなぁ…と思って、

虹プロジェクトの「デビュー寸前」ってとこまで来ても
こういう別れ道ってあるものなんだろうな…
この違いってなんなんだろう…と

虹プロを見ても、自分の教え子を見ても、
考える機会が多かった。

「単純に練習の仕方が悪いのか…?」
そう思っていた。

でもある日、
虹プロで言えば「上位の子がなぜ上位を取れるのか?」とか
1回のレッスンですぐ変わる子は「なぜ、すぐクリアにできるのか?」
そこに着目してみたら、自ずと答えが出た。

おそらく決定的な違いは
「目的を持ってやっているかどうか」なんだと思う。

これは練習の時がまさにそうで、

前に教え子の子が自主練しているところを見たことがあるんだけど
その子は私が指摘した箇所のダンスを永遠にそこの部分だけ練習していて、
鏡で私が言われたようにどうすれば見えるのか?
何度も何度も角度を変えたりしながら踊っていて、
それができたら、その動きを動画を撮って見て確認して、
また鏡で納得いくまで練習して、また動画撮って確認して…
ってことを永遠に一時間くらいひとつの動作で繰り返していた。

この時の目的はどう考えても
「私に指摘された動作を良くする」というちゃんとした目的がある。
その一時間で上手くできるようになったのかは不明だったけど
次に会う時には、完ぺきにできるようになっていた。

わかりやすいからこれもまた虹プロを例えに話すと
虹プロって、評価のランキング(順位)が出るから

やっぱり変わったな、って子と
変わっていないなって子の違いは
「ちゃんとした目的を持ってやっているか」なんだと思った。

「私は今回、一位を取る!」っていう子は
やっぱり「うわ、これ一位取りに来たな…!」というパフォーマンスだったし、
「絶対に最下位だけは取りたくないです!」って言っている子も
ちゃんと目的があるから、すごく成長していた。

みんな「デビューをする」という目的は同じ中で、
自分が「今回の練習ではこうする!今回の課題発表ではこうする!」という
目的の有無ではかなり結果が違うんだろうな…という気がした。

だから、この成長の別れ道って、
ちゃんと自分で目的を持って練習しているかどうか、なんだと思う。

目的を持っていないと、
結局クリアになっているのかどうかも、
それに近付いている状態なのかどうかすらわからないし、
結果的に量に満足してしまうことになる。

そうなると、“練習したけど、前の自分と変わっていない”っていう状態になるんだと思うんだ。

目的を明確にしていないと
思考が働かないから、ただ練習しているロボットで、
そこに気付きがないから、良くもならないんだよね。

これってたぶん成功の秘訣みたいなのと同じで、

人間ってちゃんと目的を明確にしないと
いくらでも長い物に巻かれてしまうし、
いくらでも扱われてしまうし、誰かに消費されてしまったりする。

だから、
自分が今成長しているのか、しないのかは
自分の目的という軸をしっかり持つことで変わるんだと思う。

いろんな生徒を見て、自分なりにそんな答えが出たので、
これからこのことも講師として、一緒に伝えていきたいなと思っているよ!

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