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失語症によるタイピング障害への評価〜仕事復帰に必要なパソコン操作再獲得のために〜

皆さん、こんにちは!!
急性期でスーパーSTを目指すyuccoです。
STの仕事と育児、脳外臨床研究会での活動に奮闘中です♫

脳外臨床メンバーから皆さんのもとに、皆さんから患者さんのもとに熱い想いと質の高いリハビリが届くように、バトンを繋いでいます。
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#臨床BATONスーパーST

《はじめに》

失語症患者さんは、脳血管疾患により「聴く」「話す」「読む」「書く」の言語機能に問題が生じます。そのことにより、電話で話すことをはじめ、メールのやりとりが難しくなります。若年脳卒中患者さんの就労支援という視点から考えると特に、携帯操作やパソコン操作が必須作業となることが多いです。

特にパソコンが必要な仕事では、脳内での一連の流れを簡単に書き出すだけでも処理過程が多いです!!

例えば…
キーボードで文字を打ち込むタイピングの時には

・脳の中での思考から言語記憶と照合
・言語記憶の中の言葉を音韻(脳内の言語音)に変換
・音韻をアルファベットに変換
・アルファベットをキーボードの中で探す
・タイピングするという運動に変える

この一連の流れの中で、どこに問題があり、どんな練習が必要になるのかを見極めるにはどんな評価が必要でしょうか!?

今回、左静脈洞梗塞と左皮質下出血後に2回とも健忘失語を発症し、パソコン業務が必要な仕事へ復帰が可能となった患者さんを担当し、学ばせていただいたことをまとめています。

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《タイピング中枢はあるのか⁉︎》

言語中枢の中に、タイピングに特化した中枢はあるのでしょうか?

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