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【治療レポート⑦】右視床出血による弛緩性麻痺のリハビリ〜左上肢の可動域訓練と運動麻痺のアプローチ〜

脳外臨床研究会会長 作業療法士 山本秀一朗
セミナーレポート作成 言語聴覚士 yucco
フルリカバリーを目指し、全国のセラピストと共に成長し続ける脳外臨床大学校で学ぶyuccoです。
脳外臨床大学校、脳外臨床研究会にてセラピストを育成し、自費診療で患者さんをフルリカバリーへと導いている山本先生の治療をレポート化しました。
全国の悩んでいるセラピストや困っている患者さんの力になる学びを届けたいと思いお届けしています♪
皆さんの治療が1ミリでも変わり、患者さんの人生が変わりますように‼︎

《症例紹介》

60代・男性
疾患:右視床出血(保存的治療)
障害:左上下肢麻痺、弛緩性麻痺(急性期入院時はMMT1)
現病歴:仕事中にゴルフカートに乗っている時に急にふらつき転倒し、左上下肢の麻痺発症し救急搬送。
回復期退院後は、独居にて週2回のヘルパーを利用しながら生活している。
発症からは8ヶ月が経過。
趣味:ゴルフ

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《はじめに》

暑さから夏バテ気味の患者さん。
リハビリを頑張りたいけど、なかなか頑張る気力がわいてこない体調の日でした。
そんな日でもセラピストがやれることはたくさんあります‼︎
まずは手の状態の評価をします。
ぼてっとした浮腫のある手をしています。

《手の浮腫をとる可動域訓練》

まずは評価が大事です‼︎
なんで、ぼてっとした手なのかを考えます。
循環が悪いから、なんで循環が悪いのかというと筋肉が動いてないから、イオンの分解ができずにその水分やイオンが溜まっています。
これは心臓からきているがかえっていけずに溜まっています。
どこから溜まっているか評価しました?
どこまでは正常でどこからが浮腫んでるかを左右で見比べる必要があります。
生活の中で使えてきている部分は浮腫んでいません。
触っていくと、温度は違うし、ぼてっとした浮腫も違います。

指の筋肉は肘についています。
指が動いてないということは肘の筋肉も動いていないから前腕に問題が起こっていることがわかります。
手を動かしていきたいのですが、肘もしくはリストの動きがちゃんと出ているか、その時に硬さとか抵抗感とかヌメっとした感覚がないかという評価をする必要があります。
まずは上肢を持った時にどれくらいの重さがあって、どこにどれくらいの重さを感じるのか!?
実際に重みを感じてみると、健側で腕という重さを感じて、患側で物という重さを感じます。

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評価として肘を曲げていきます。
肘の屈曲の運動制限があります。
しっかり肘の伸展運動をしてから屈曲する関節可動域訓練を実施します。
肘を動かした後、ぼてっとした手がどれだけ変わったかをみます。

手首の練習したら、手はどれくらい変わるのか?
最後手をアプローチしたらどれくらい変わるのかを毎回評価をします。

次は手首の可動域練習をします。
まずは親指が回旋して伸びていくようなイメージで掌屈すると、皮膚と筋肉が最も長く伸びた状態になります。
リストは手根骨があるので、手根骨をしっかり動かします。
月状骨をグッと押します。
ここを支点に手首を動かします。

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背屈もテコの原理で遠い方が良く伸びます。
掌屈と背屈を繰り返し、再度手の評価をします。

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全国の悩んでいるセラピストに届くように、臨床のヒントとなり患者さんがよくなるように、心を込めて書いています。応援よろしくお願いいたします❣️