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新しい環境での働き方がスタート

あっという間に5月ですね。
新年度が始まり、新たな環境でスタートした方も多いかと思います。私は、2月末に9年務めた職場を退職、3月は所属なしのフリー、4月から新しい職場になりあっという間に1ヶ月が経ちました。4月はジェットコースターのような1ヶ月。今まで時短勤務だったのが、9時-18時までのフルタイムに変わり、帰宅後は育児家事。21時までには子どもの寝かしつけをしますが、寝おちすることが多かったので、最近は思い切ってこどもと一緒に「21時就寝」の生活です。早く寝る分、朝は子どもよりも少し早く起きて自分時間を過ごしています。連休になりようやくnoteを書く時間をとることができました。ちょっと1ヶ月を振り返ってみようと思います。

今のお仕事内容は?

 今までと変わらず「障がいのある方の相談支援の仕事」をしています。相談支援といっても様々。今までは行政委託の総合相談の仕事を地域の「コーディネーター」という立場でしていましたが、今は民間の相談支援事業所の「相談支援専門員」として働いています。今までと何が違うの・・・?

 役割が重なるところもいっぱいありますが、相談支援専門員はご本人が望む暮らしの実現のために何らかの「福祉サービス」を使うことが大前提となります。福祉サービスの利用はクライエントを支える一つの手段にはなりますが、福祉サービスを使うことでより良い暮らしの実現に近づけていけるようにコーディネートしていく仕事です。ありがたいことに以前の職場で担当していた方の約9割はそのまま引き続き担当させてもらうことになりました。4月は移管のための契約、その他の新規契約が続き、契約書と重要事項説明書、個人情報同意書の説明がとっても上手になった気がします(笑)

 そして、介護保険対象の方(障がいのある高齢者)も支援できるようにケアマネジャーも1人担当することになりました。ベテランのケアマネさんに教えてもらいながら「制度の枠を超えて支援できる人になる」という目標に向かって一歩ずつ・・・というところ。まだまだ修行が必要ですが…。

新しい事業所開設に向けての準備

 4月・5月は今の法人で指定(近隣の市)を受けている相談支援センターに一時的に所属していますが、6月から新たな地域で相談支援センターとケアプランセンターの新規開設に向けて準備を進めているところです。新たな地域というのが、私がずっと働いてきた地域で事業所の場所は自分が育ってきた地元でもあります。

 開設に向けて、市との事前協議、申請書類作成、チラシ作成、近隣挨拶などをしました。申請書類は33種類もの書類を提出。今まで申請に携わったことはありませんでしたが、こんなにも多くの書類が必要なんだなぁ、こうやって事業って始まるんだな…と日々勉強。OPEN予定チラシを作成し、行政、基幹、包括、社協などの関係機関に挨拶周りをして配布しました。行くところすべての方に開設を喜んでもらうことができました。本当にうれしい事です。挨拶に行くと早速新規依頼が来るという…地域の中で本当に必要とされているんだとニーズの高さを痛感しました。

 一方で、近隣住民、自治会長の反応は・・・住宅街の中の民家を借りているので、「何がはじまるの?」「人や車の出入りが増えるの?通学路なんだけど」「住まなくて事業やっていいの?」など不安や心配の声もありました。私たちが「地域のために町の相談室をしたい。」という思いを持っていても地域住民に受け入れてもらえていないという現状に最初はかなり落ち込みました。知らないことからくる不安や心配はありますよね。これからしっかりとコミュニケーションをとっていき、ここに相談支援センターができてよかったと思ってもらえるように関係を築いていきたいです。地域に根差したソーシャルワークをする上で住民とのやりとりは必ず通らないといけないプロセスなんだと思います。

転職して働きやすくなったこと

 次に働き方についてですが、実際に働いてみて「働きやすい!」と感じることばかりでした。私の転職理由は「自分自身の働き方改革」でしたが、働く、暮らす、子育てのバランスを保っていく上で、以前よりも効率よく主体的に働ける環境になったように思います。

・1時間半かけて通勤していた ⇒ 開設予定の事業所まで家からとても近くなり、通勤時間が大幅に減った

・毎朝必ず出勤して朝礼に参加後、仕事開始 ⇒ グループLINEで予定の報告、自分のスケジュールに合わせて在宅ワーク、直行直帰も可能。

・「6時起床→朝7時20分出発→保育園送迎→出勤」という流れで毎朝バタバタ、子どもにもカリカリ ⇒ 「5時半起床、YouTubeで朝ヨガ、6時学びの時間→8時出発→保育園送迎→仕事開始」という流れで出発時間にゆとりが出て、子どもにもカリカリしなくなった。起床時間が早いのは21時に就寝するようにしたから。朝の自分時間も貴重ですね。

・ケース会議には必ず対面参加 ⇒ 週1回のケース会議は事務所に集合するが、支援の予定で都合が合わない場合は電話参加OK

・事務所に行かないと記録が打てなかった ⇒ データはクラウド管理なので、外出先でもネット環境があればパソコン上で事務仕事ができる。

・子どもが体調不良の場合、病院に連れていき、遅刻をしていた ⇒ 病児保育に預けて出勤可能。例えば、30分遅れたら30分長めに働くことができ、LINEでの勤怠管理でOK。申請書類などの手間が少ない。

 組織に所属していてこんな風な働き方もできるんだと驚きました。効率的で無駄がなく、その分自分の仕事に集中できます。そして何より子どもの近くで子どもに何かあったらすぐに駆け付けられるということも私にとって嬉しい環境です。

 一方で、この働き方は自律心や責任感を持って自分で自分をマネジメントするスキルも求められています。クライエントに対して100%で対応していくということは大前提で、自分自身のスケジュール管理、タスク管理など自己管理能力が必要になります。私はまだまだできていないところがいっぱいありますが、少しずつ鍛えていきたいと思います。

忙しいからこそ、私が心がけてること

 このような感じで、濃厚な1ヶ月が終わりました。新たな環境に身を置き、体も心も馴染ませていくことってとてもエネルギーを使います。冒頭にお伝えしたようにジェットコースターみたいな毎日ではありましたが、私自身にとっては心地いい疲れでした。

 実際にやることは山積みで、区基幹センターからは単なる福祉サービス利用の相談というよりは、自殺企図、虐待など色々な背景があり、複合課題を抱え、家族全体に支援が必要な方の新規依頼が多い状況です。

そんな中、
最初からクライアントの情報に左右されすぎない
・頭の中を真っ白な状態で対応すること
・情報にひっぱられて先入観をもたないようにすること
・気負わず、謙虚に、丁寧に
・自分に出来ることを見極めていく
・できないことはしない、周りを頼る

ということを心がけています。
この仕事は本当にニーズが高く、ひっきりなしに仕事がきます。ありがたいことですが、
自分自身の暮らしも大切にしていけるように自分のペースをつかんでいきたいと思います。

 この記事を読んでくださっている方も新年度の1ヶ月、本当にお疲れさまでした。5月も自分のペースを大切にしていきましょう。




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