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今日のご飯作りを助けてくれる。味付けめかぶ&もずくのアレンジレシピ5つ

朝ごはんが終わったら、昼ごはんのこと。昼ごはんが終わったら、夜ごはんのこと。
家事で料理を担当する人の頭の片隅にはいつも「今日何作ろう」の「?」が浮かんでいると思います。ごはんのことを考えながら今日も仕事をし、気づけば支度の時間に。でも何作るか決まっていない……どうしよう。在宅勤務で自炊の回数が増え、外食がしづらい世の中だからこそ、そんな日々を送っている人が多いのではないでしょうか?

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そんな方におすすめしたいのが、パック入りのもずくやめかぶなどの味付き海藻です。味付け済みなのでパックを開ければそのまま食べられて、食物繊維豊富。低カロリーなのにうまみが感じられます。手軽に栄養が摂れるので、忙しい働き世代にとって力強い食卓の味方なのです。
そんな海藻好きの私にnoteの執筆を依頼してくださったのは、宮城県・気仙沼市で今年創業50年を迎えた八葉水産さん。「なんか聞いたことある名前…!」と思ったら、大学時代にお世話になった先輩のお祖父様が創業された会社で、その先輩も家業を継ぎに会社に入ったのだとか。そしてもっといろんな人にパック入り味付き海藻のおいしさを知って欲しいと、私に連絡をくださったのです。なんと嬉しいお仕事なのでしょう!
八葉水産さんの商品はイオンスーパーやマルエツなど、聞き馴染みのあるスーパーマーケットでも販売されているのです。見かけたら、ぜひチェックしてみてくださいね。お近くに見つからない方は、オンラインストアをご覧ください。

さて、今回のnoteのテーマは「そのままでもおいしいパック入り味付き海藻を、料理にも使ってみよう!」です。味付きのメリットはそのまま食べられることですが、最後の一つになると人によっては「ちょっと味に飽きちゃった」なんてこともありますよね。それであれば料理に活用し、気分を変えて食べるのがおすすめです。先に味がついているから、追加の味付けはほぼなし!あったとしてもちょっと加えるだけでしっかりと味が決まります。そんな味付き海藻を使って作る5つのレシピをご紹介します。

もずく酢を丸ごと使う「もずくとトマトのサンラータン」

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もずく酢を丸ごと活用したサンラータン(中華風の酸っぱいスープ)です。ジューシーでフレッシュなトマトが入ることにより、食感に奥行きが生まれます。鶏ガラスープと卵で旨みを加え、手軽なのに本格派の味に仕上がりました。5分もあれば作れるので、帰りが遅くなった夕食にもぴったりです。一皿で野菜とたんぱく質、海藻も摂れるので栄養たっぷり。もずくがつるっと喉を通り、程よい酸味が後に残る、夏らしいスープです。


【材料】
味付もずく三杯酢 1パック、ミニトマト 5個、卵 1個、鶏がらスープ 小さじ1/2、塩 少々、ラー油(またはごま油) 少々
作り方
①鍋に300mlの湯を沸かす。その間にミニトマトは半分に切り、卵は溶いておく。
②沸騰したところにもずく酢を汁ごと入れ、ミニトマト、鶏がらスープを加えて2分中火で加熱する。溶き卵を2回に分けて入れ、塩で味を調える。仕上げにお好みでラー油かごま油で風味をつける。

さらっと食べられる「めかぶ、梅、オクラのぶっかけそうめん」

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めかぶとオクラのねばねばに、梅の酸味がキュッと効いた暑い日に食べたいぶっかけそうめんです。動物性の食材が入っていないのですが、めかぶのうまみがじんわりと感じられ、さっぱりとしながらも満足度が高いのです。さらさらと喉を通るので、食欲がない日もぺろっと食べられます。
オクラはレンジで加熱するので、使うのはそうめんを茹でる鍋だけ。一口コンロの人も作りやすいですよ。

【材料】
三陸産釜ゆでめかぶたれ付 1パック、オクラ 4本、梅干し 1個(なければ梅肉でOK)、そうめん 100g、ごま お好みの量 醤油 小さじ1/2〜1
【作り方】
①オクラは耐熱皿に並べ、ラップをして500wのレンジで40秒加熱する。その後冷水で冷やし、水気を切ってから5mm幅の薄切りにする。
②鍋で湯を沸かし、そうめんを茹でる。その間に梅干しは種からはずし、包丁で細かく叩く。叩いた梅を容器に移し、付属のたれを和える。
③そうめんは茹で終わったらよく冷水で洗い、氷水で冷やす。水気をしっかりと切り、皿に盛る。オクラ、たたき梅、めかぶ、ごまをトッピングする。仕上げの醤油は、梅干しの塩辛さによって量を調整する。

めかぶソースが意外なおいしさ「レンチン蒸し鯛、生姜とめかぶソース」

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上品なうまみの白身魚に、生姜風味のつるっとしためかぶがよく合うおかずです。めかぶのねばねばを活用できる料理は何があるだろう?と考え、ソースのように使ったらおいしそうと思ったところからこの料理が生まれました。どんな味になるだろうかと半信半疑で作ってみたのですが、想像以上のおいしさで作った私がびっくり。笑 というのも、海のもの同士だから合わないわけがないんですよね。ぷりんとした白身魚とめかぶのソースがご飯によく合うので、ぜひ一緒に食べてみてください。

【材料】
三陸産釜ゆでめかぶたれ付 1パック、お好きな白身魚(写真はイトヨリ鯛を使用) 150g、料理酒 大さじ1、生姜 10g、ごま油 小さじ1、醤油 小さじ1
【作り方】
①白身魚の両面にまんべんなく塩をふり(分量外)、10分置く。
②表面に出てきた水気を拭き取り、皿に盛り付けて酒を上から振りかけてラップをし、500wのレンジで3分加熱する。
③生姜は千切りにし、鍋に入れる。ごま油を加え、中火で1分炒める。火を消して、めかぶ、めかぶのたれ、醤油を加える。蒸し上がった白身魚にめかぶソースをかける。

ポリ袋で混ぜるだけ!「めかぶ松前漬とカブの浅漬け」

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もはやレシピにしなくてもいいくらい簡単な浅漬けです。めかぶ松前漬の塩気を使ってかぶを漬け込みます。松前漬けのうまみと、かぶのほんのり感じられる辛味の相性がよく、手をかけないのにしみじみおいしい浅漬けになります。かぶのフレッシュな食感と、松前漬けのねばねば食感が混ざり合うのが新食感。

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かぶをくたっとした食感にしたい場合は、先にかぶを塩揉みし10分ほど置いてから水洗いします。ぎゅっと手で水気を絞ってから松前漬けと合わせると、より浸かりやすくなります。

【材料】
めかぶ松前漬 1パック、かぶ 1個
【作り方】
①かぶは皮を剥き。食べやすいサイズのくし切りにする。ポリ袋にめかぶ松前漬、切ったかぶを入れよく揉む。冷蔵庫で1日漬ける。

3分で作れる「松前漬け焼きそば」

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松前漬けと蒸し焼きそばを炒めるだけ!こちらのレシピももはやレシピにならないほど簡単です。3分あれば作れてしまいます。昆布やスルメ、数の子など松前漬けには旨味食材がしっかり入っているから、味付けは醤油のみという潔さ。でも十分においしいです。数の子に火を通すことでプチプチ食感になり、食感にアクセントを持たせてくれます。すぐ食べたいランチなどにぴったりですよ。

【材料】
めかぶ松前漬 1パック、蒸し焼きそば 1パックねぎ お好みの量、レモンやすだちなどの柑橘 お好みの量(あればでOK)、料理酒 大さじ1、醤油 小さじ1/2
【作り方】
①フライパンに蒸し焼きそばと料理酒を入れ、蓋をして中火で1分半炒める。麺をほぐし、めかぶ松前漬を加え、中火で1分半炒める。
②醤油を加え、味を調える。皿に盛り付け、ねぎや柑橘を添える。

ほぼ捨てられていた「めかぶ」が全国のスーパーに並ぶまで

ちなみに、八葉水産は日本で初めてめかぶの味付けパックを製造し、全国へ届けた会社なのだそう。すごくないですか…!

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そもそもめかぶとは、わかめの根っこの部分のことです(私は知りませんでした)。イラストのようにめかぶからわかめがぐんぐんと伸び、葉の部分が加工されてわかめとして販売されます。めかぶはわかめに比べて量が取れないこと、腐りやすいなどの理由から地元の漁師さんが食べるくらいで、ほとんどが捨てられていたのです。
それを八葉水産の先代が再発見し、切り方を工夫し、味付けをするなどして商品化。現在では全国のスーパーマーケットに並ぶまでになったのです。

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ちなみに生のめかぶと、茹でためかぶがこちらになります。なんというか、食べ物に見えないですよね。パリコレとかに出るファッションブランドの服についてそうな、リボンのパーツに見えます。刻んで醤油で味つけたらおいしいとは、不思議なものです。

プラスチック容器について、メーカーが考えていること

さて最後に。お仕事をくださったのが仲良しの大学の先輩ということもあり、昨今のプラスチック問題についてちょっとだけ聞いてみました。(写真は話を聞かせてくれた清水健佑さん。いい笑顔)

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「味付けのめかぶやもずくは多い時に1日数万パックを製造しているため、プラスチックをたくさん使用していることは確かです。もちろんSDGsや海のプラスチックごみのことは社員全員が認識していて、まさにこれから取り組んでいこうとしているところです。来年には環境負荷が少ない商品販売を実現する企画を水面化で進めています。来年を楽しみにしていてください。」

そのほかにも製造の裏側のお話を聞かせていただき、真摯に食品づくりをされている姿がとても印象に残りました。今回はアレンジレシピをご紹介しましたが、そのままでも十分においしいのでまずは開けて食べてみてくださいね。私のお気に入りは「三陸釜ゆでめかぶ」です。それではまた!

【掲載イラスト】画像提供:リアス・アーク美術館 /解説監修:萱岡雅光(学芸員)/イラスト作画:山内宏泰(館長・学芸員)


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