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朝に弱い人でも作れる朝食、それはおじや

さきに言っておくと、私は朝に強い。でも弱い人がいるのもよく知っている。私は朝に強いので、寝起きでも料理するのは平気だ。味噌汁も焼き魚も、ベーコンエッグもトーストも作れる。けれど朝に弱い人に何かを「焼く」のはおすすめできない。私だって寝ぼけているときにベーコンエッグ作れ、と言われたら焦がしてしまうと思う。学生時代に留学したニューヨークで一緒に住んでいたルームメイトは、毎朝フライパンでトーストを焼いて、毎回焦がして黒焦げの部分だけとった、スモーキーなトーストを食べていた。

「朝に弱い人はそもそも食べないよ」と言われるかもしれないが、弱くても何かしら食べたい人がきっといると思ってこのnoteを書いている。そんな人にすすめたいのは、おじや、雑炊、スープごはんだ。

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朝から白米を食べるのがしんどい人も、おじやであればしゅるしゅるとお腹におさまって胃もあたたまる。なにより、水気が多いので弱火でくつくつ煮込んでいれば焦がす心配もほとんどない。ベーコンエッグのように、人数分作らなくても、鍋で作って分けあえる。
いちばん簡単なのは、汁椀一杯の水を沸かして、顆粒だしと醤油や塩を少し入れて、水の半分の量くらいのご飯を入れて5分くらい煮込むという作り方。お好みでしらすや卵、その日あった薬味を入れればいい。だしをかつおや昆布にすれば和風に、鶏ガラにすれば中華風になる。ごま油を垂らしてもいい。

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干物を焼いた日は、夜のうちに干物の骨を水で煮て出汁を取っておき、翌朝ご飯を入れてちょっと煮込めば絶品のおじやができる。
前日の味噌汁をおじやにリメイクしてもいい。冷蔵庫でカピカピになってしまったかたいごはんも、水気を戻せば全然食べられる。

寝ぼけた朝でも作れて、胃が温まり、腹持ちもよく、なによりやさしい気持ちになれる。明日の朝、ぜひ作ってみてください。

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