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2023年、買ってよかったキッチンまわりの道具

今年もやってきました「買ってよかった道具」のシーズン。今年はあまり買い足したものがなく、以前に買ってよかったものをずっと使い続けてはいるのですが、ちょこっとはあるのでご紹介しますね。(過去に買ったもの👇)

焼肉トング

料理家の今井真実さんが使われているのを見て、使いやすそう!と思って購入。生肉を触る時、揚げ物をするとき、パスタ用のトングじゃ大きすぎるっていう時に指の延長として使えます。菜箸だと煩わしかった場面って結構あったんだなと、これを使ってみて認識しました。

貝印 SELECT100 計量スプーン

WEB記事の連載で4種類の計量スプーンを1ヶ月使ってみて比較した記事を書きました(こちら)。中でも貝印の計量スプーンが使いやすく、その後も愛用しています。

メリットは大さじ1・小さじ1・小さじ1/2・小さじ1/4(ひとつまみ)・小さじ1/8(少々)の5本組になっているところ。ステンレスで多少重みがあり、置いた時の安定感は抜群。大さじの中に大さじ1/2のメモリがあったり、小さじの中に小さじ1/3と2/3のメモリがあったりと大変親切。小さじ1/8などは製菓用に使いやすい。開口部が狭く、液状の調味料があふれにくい。
デメリット:開口部が狭いため、味噌など粘性が高いものを入れると出しづらい。5本セットなので、なくさないための管理が必要。

味わい鍋 片手鍋18cm

丸っこくてかわいいフォルム

こちらのお鍋はメーカーさんとお仕事をご一緒して、ご提供いただいたものなので正確に言うと買ったものではないのですが、ほぼ毎日愛用しています。アルミ鋳物にフッ素樹脂加工がしてあるので、少し重たいお鍋という感じ。何がいいって、フライパンと鍋のあいのこみたいな形状とこのちょうどいいサイズ感。揚げもの、蒸しもの、ちょっとした茹でもの、時には炊飯だってできちゃう。一人暮らしであればこれだけでもいいかもって思えるくらい、良い相棒になってくれると思います。

ただ、お値段が2.4万円と安くないので、ちょっとハードルに感じるかもしれません。でも、フッ素加工が剥がれたら修理のサービスもあるので半永久的に使えるという意味ではめっちゃお買い得だと思います。次の鍋に悩んでいる方におすすめ。

仁城 逸景さんの木椀

岡山で作られている作家さんの塗りの木のお椀。赤ちゃんの肌のように柔らかくすべすべで、なんてことない豆腐のみそ汁が特別な一皿になります。大切に使おうと思える道具は、こちらの背筋を伸ばしてくれます。触るのも、使うのも、洗うのも嬉しくて毎日使っています。

下本 一歩さんのおたま

WISE・WISEさんのHPより引用

高知の山奥で炭焼きの傍ら、竹細工制作を行う下本一歩(しももとかずほ)さんの作品。高知のギャラリーで出会って、どこかで見たことある!と思ったら、京都の宿・マルダで使われていたのでした。一本の竹の節を使っておたまの底の部分を作っていて、なんとも秀逸な作り。フックや持ち手など細部に愛情があって、つい手にとりたくなるおたまです。

最近、民藝の勉強を始めていて、暮らしのために作られたよく働く道具の素晴らしさを噛み締めています。友達と付き合うように、道具と付き合う。こういう道具との関係性を少しずつ、ゆっくり深めていきたいなと思います。


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山口祐加の旅と暮らしとごはん

音声メディアのVoicyにて、ほぼ毎日更新で暮らしや料理にまつわる話をしています。よかったら年末の大掃除のお供に聴いてください😌

2024年1月14日㈰開催『家事か地獄か』『自分のために料理を作る』W刊行記念 稲垣えみ子×山口祐加トークイベント

私が今年読んだ本の中で、目から鱗がボロボロ落ちた本『家事か地獄か』の著者である稲垣えみ子さんとトークイベントを開催することになりました〜!めちゃくちゃ楽しみ。ぜひ西荻窪まで遊びに来てください。

今年は3冊本が出ました…!

1冊目は『自分のために料理を作る  自炊からはじまる「ケア」の話 』。こちらは現在4刷で、新聞書評も多数いただき、紀伊國屋じんぶん大賞2024の14位にランクインしました。時間かけて作った甲斐がありました。。

2冊目は『JA全農広報部さんが集めた みんなのおいしい食べ方帖』です。

この本で紹介されている料理は、一般の投稿者さんの食べ方に加えて、私やJA農協広報部さんの「この食べ方に出会ったから、この食材を買うようになった」もご紹介しています。どの料理も、食材は必要最小限、工程はシンプルで、素材が味わえる、素朴でほっとするおいしさがあります。家にある「このきゅうり1本、このトマト1個を今日の副菜にしたい…!」という時に大助かりの本です。

最後は『子ども自炊レッスン-小学生から身につく、一生ものの料理』です。

コロナ禍に入ってからはじめた小学生向けの #子ども自炊レッスン がついに本になりました。この本の魅力は「レシピはあくまでも参考例で一度作ったら子どもが自分の好きな味にアレンジできるところ」です。この本を買っていただいて、お子さんのアレンジレシピを書き込んで使うことで思い出の一冊になると思います。クリスマスプレゼントにぜひ!


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