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「朽ちゆくりんご」

まさかこれを日の目に出そうとは。この機会にこそっとあげます。
広島で毎日りんごの観察に勤しんでいた頃の記録。

りんごの一生


爽やかな甘みのある、香り豊かで豊潤な時間を経て、パツンパツンだった鮮やかな色彩をもつ表皮は、押すとじわっと窪みのできる、シワシワな手触りに。ところどころ茶色く、変色が広がる。変色していく色彩のグラデーションが美しい。


水分を失い姿を変えていったりんごは、最後の日、台の上に座っていられないのか。ひしゃげるように滑り落ち床に叩きつけられた。割れた果肉から果汁がじわりと滲んでいく。

フレッシュで瑞々しいりんごのなんと生々しい姿。


朽ちていく姿に美しさを感じる。
(あんなに写真に残したのに、ピントのあったものが一枚もない。I dont knot Why,,,わたしのこころの歪みも顕著に表した記録

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