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指人形、はじめましたの行為と記録 Vol.145「まだまだウーパールーパー」

ゆびにん制作日記(2024.06.24 - 06.30)
今週こそは!と思っていたはずなのですが、進みがとんでもなく遅い1週間でした。毎日作業してたのでその点については良かったかな…

6/24 (月) - 30 (日) 毎日甘噛みウーパールーパー制作。
日曜日にようやく完成しそうなところまでたどり着く。

まもなく完成します。本日中にはBASEにup出来るはず


今週読んだ本・今読んでいる本
『羽あるもの 夜伽一卷』吉田篤弘(平凡社)

読了。
吉田さんの作品はいつも独特なのですが、いつも以上に変わった小説でした。舞台は未来のようでもあるし、過去のようでもある…『天使も怪物も眠る夜』と地続きの世界にも感じました。連作短編集でして、私は『夕舟』がお気に入り。もし自分の身に起こったらと思うとちょっと怖いですけどね。
一卷としているのは夜伽シリーズとして続編を書いていきたい気持ちがあるからだそうなのですが『それでも世界は回っている』同様、それまでのストーリーをごっそり忘れてしまいそうな予感がします…短いからシリーズ出るたびに読み直してもいいかもな。

『金魚の恋』坂崎千春(中公文庫)
読了。
ヨシタケシンスケさんの対談集『もりあがれ!タイダーン』の中で話題に挙がっていて結末が気になっていたので借りてみました。切ない話でした…
絵本を文庫にしていて、ページ数は80ページほどっていう自由度の高い形式なんですが、ちょっと今の時代では出版社が出さない気がするし、この頃は出版界にも余裕があったんだなあ…と思いました。

『レンブラントの帽子』バーナード・マラマッド(夏葉社)
読了。
『あしたから出版社』に出てきた本は順次読んでいきたいと思い、夏葉社の刊行1冊目の本を借りました。3本の短編が収録されています。
表題作『レンブラントの帽子』は人間関係ってこうして疎遠になったりするよな…と共感する作品でしたが、私が最も引き込まれたのは2つ目の収録作『引き出しの中の人間』。ソ連に旅行に出かけたアメリカ人フリーライターが、現地でタクシードライバーをしながら小説を書いている青年に原稿を託される話なのですが、万が一KGBに捕まってしまったら…という葛藤と、青年の作品を世に知らしめる意義の間で揺れる姿にハラハラしながら面白く読みました。どうにかして国外に原稿を持ち出してもらおうとする青年の説得の仕方が映画『DAU.ナターシャ』や『ドンバス』で見たソ連・ロシアのやり口に近い感じもして空恐ろしくもありましたね…
私だったら…と考えましたが、まずソ連には旅行に行かないw 旅行に行ったとしても、現地の人との交流は持たないようにするし、原稿は絶対に持ち出さないですね。芸術が…とか、私の心が…とか知らん。渦中にいる人がその状況がずっと続くと思ってしまうのは仕方のないことですが、どんなことにも終わりが来るし、ソ連もそうだったので、この青年の場合はソ連の崩壊まで引き出しの中にしまっておいて、崩壊したら発表するのが一番いい。それか亡命して国外で作家になるか。真っ只中にソ連国内から発表することに意義があるとしても、自分や家族の命を懸けてまでやることではないと思います。
この物語は本が出版されるのかどうかはわからないまま終わりますが、私は本がどうこうの前に主人公がどうなったのか心配でした…本当怖いですからねKGB…

『ちょっと踊ったりすぐにかけだす』古賀及子(素粒社)
読んでいる最中。
本と雑談ラジオで歌人の枡野浩一さんが絶賛していたので借りてみました。
まだ6分の1ほどしか読めていませんが、古賀さんの物事の見方・捉え方が面白いです。自分がもし同じ出来事に遭遇したとしてもこういう風には文字に起こせないだろうな、と思うことしきり。

今週回したガチャ

フエキくん ソフビマスコット。
作りがよく出来ていてかわいい!しかもどうぶつのりのミニチュア付きという…第1希望の通常カラーが出たので1回しか回さなかったのですが、これはまたやってもいいかも…

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