見出し画像

指人形、はじめましたの行為と記録 Vol.141「絶不調で休業状態」

ゆびにん制作日記(2024.05.27 - 06.02)
月曜の夜から鼻水が大量に出るようになってしまい、絶不調な1週間でした。症状が鼻水・耳の中のかゆみ・喉のかゆみなのでたぶん花粉症…今年のシラカバ花粉はやばいです。
5/27 (月) - 31 (金)
 制作休み。
6/1 (土) いかめしうさぎ着手。
6/2 (日) いかめしうさぎ少し進める。

今月のプロフィール画像にする予定がもう4日経過しています…

今週観た映画
U-NEXTのリトライキャンペーン期間が終了したので鑑賞本数がぐっと減りました。
・Valimo(感想
・違国日記(感想) ☜ 試写会
・わたくしどもは。(感想) ☜ 新作

最近読んだ本
『続 窓ぎわのトットちゃん』黒柳徹子(講談社)

読了。
本書にはトモエ学園に通っていた後の話が書かれています。お父さんの出征、東京からの疎開、青森の思い出、東京への帰還、お父さんの復員、音楽学校からNHKへ…
戦時中の話はどれももの悲しさがありましたが、特にお父さんの出征を見送りに行く話が切なかったです。ああいう家族がたくさんいたと思うとつくづく戦争は嫌だなあと思いますし、今もウクライナやパレスチナ自治区の人たちがああいう思いをしているのかと思うとやりきれないですね…もう人間も恐竜みたいに早く絶滅したらいいのに…
そんな過激思想はさておき、戦時中のお食事事情のエピソードで「海藻麵」というのが登場して知識を得たり、東京では「友達の家でご飯に誘われても家で食べますと言って帰ってきなさい」と言っていたお母さんが疎開先の青森では「ありがとうございますと言って食べさせてもらいなさい」(地元の人の家の方が食材が豊富で栄養のある食事を食べられるため)とアドバイスする姿に感銘を受けたり、面白い部分がたくさんありました。
前作もそうですが、トットちゃんとは生きてきた時代が全然違うのに
読んでいてなぜか友達の話を聞いているような気分になれるのがつくづく不思議でしたね。やっぱりトットちゃんの人柄だからこそなせる業なのかなあ…
100歳まで生きる!と宣言した時に、小沢昭一さんに「友達がどんどん減っていって淋しくなるよ」と言われ、それが今本当のことになっている、みたいなことが書かれていたあとがきも切なかったです。若い友達もどんどん出来てるし淋しくないといいなあ…マツコ・デラックスとかいますしね。

『あしたから出版社』島田潤一郎(ちくま文庫)
読了。
夏葉社という出版社を一人で作った方のエッセイ。
ニュースタイルで『冬の本』を見かけ、その本で初めて知った出版社なのですが、本書を読むと出版している作品がどれも魅力的で全部読みたくなりますね。
島田さんは出版社の営業経験はあるものの編集者の経験はない状態で出版社を立ち上げているのに、ここまで上手く回っているのは多少なりとも適性があったんだろうなと思いましたし、それ以上に周りの人に本が好きなことが伝わるからみんな一緒に仕事をしたくなるんじゃないかとも思いました。
島田さんは従兄が亡くなったことがきっかけで出版社を立ち上げるのですが
その気持ちちょっとわかりますね…私の同期生にも若くして亡くなった人がいますし、身近にそういう人がいると自分は死ぬまでの時間で何をするかやっぱり考えてしまいますから…
それにしても自分が読みたいものしか作らないというモットーが素晴らしかったなあ…自分はどうかなと考えてみましたが、正直な話、自分がお客さんだったら買わない指人形も作ってますね。ワニとか動物として特に好きではないですし…でも世の中にはワニ好きの方もいるわけで、ワニ好きの方が買ってくださるから作ってます。ただし作っていて楽しくない指人形は1体もありません。ワニも含めて全部工程を楽しんで作っています。
ものづくりに関しては以下の文章に感銘を受けました。

上手くいえないが、物をつくる、というのは、時間の針を自分の手で進め、時を刻むことなのかもしれないと思った。

P.292

本当、この通りだと思う…
今作は読んでいる間ずっと楽しかったですし、頭木弘樹さんの解説も面白かったので少しでも気になった方にはぜひ読んでいただきたいです。

『ねえ、ぴよちゃん①』青沼貴子(竹書房)
読了。
新聞連載をちょこちょこ読んではいるのですが、まとめ読みしたくなったので借りてみました。
いやー罪なくて面白いし、かわいいし最高ですね…令和のサザエさんって感じ…サザエさんよりもいじわるさはないかな。
人間の世界と同じように猫の世界が描かれているのも好きです。
新聞連載ではひみこちゃんの登場を楽しみにしていたのですが、通して読んでみるとぴよちゃんの兄・椰子彦もいいですね。又吉を溺愛してる姿をぴよちゃんに見られて真っ赤になってるのとか、家族を祖父母の家に送り出して自分は一人の時間を満喫してたはずが淋しくなって友達の家にお泊りに行くのとか抜けててかわいい。今後は椰子彦にも注目したいと思いました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?