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指人形、はじめましたの行為と記録 Vol.109「ANIMAL PLANET 2023ありがとうございました!」

「ANIMAL PLANET 2023」会期終了しました。
お越しいただいたみなさま、お買い求めいただいたみなさまありがとうございました!
関東圏でグループ展やイベントに参加する機会がございましたら、またご来場いただけると幸いです♪

ゆびにん制作日記(2023.10.16 - 10.22)
10/16 (月) 
制作休み。
10/17 (火) ちっちゃいもの店に出していた指人形をBASEに戻す。
パンプキンうさぎは新規販売。

10/18 (水) - 20 (金) サンタとトナカイの指人形制作。
10/21 (土) サンタとトナカイの指人形制作。
Macがバッテリー寿命(たぶん)でうんともすんとも言わなくなる。 
10/22 (日) 
バッテリー交換に2万かかるし、別の故障だったらもっとお金がかかるので、いっそのこと新しく買った方がいいか…と思い注文。この日にデータを作って、工房アルティスタのクリコレに応募しようと思っていたのだけれど、そもそもMacがないと画像編集できないので今年は諦める。

制作途中。また来年お会いしましょう…

そんなわけでクリコレは応募自体できなかったため、年内の参加イベントは『ANIMAL PLANET 2023』が最後となりました。
来年の出店は5/25(土)の札幌ハンドメイドマルシェのみ現時点で決まっています。それまでにも何か別のイベントに参加するかもしれませんが、しばらくは新作を生み出すのと通販に力を入れたいと思っておりますので、BASEをチェックしてみてください!

今週観た映画
・ぱん。(感想
・スーパー戦闘 純烈ジャー(感想
・若き仕立屋の恋 Long version(感想
・それぞれのシネマ 〜カンヌ国際映画祭60回記念製作映画〜(感想
  ※ツァイ・ミンリャン『これは夢』のみ鑑賞
・沈黙のレジスタンス~ユダヤ孤児を救った芸術家~(感想
・シネマ歌舞伎 海神別荘(感想

今週読んだ本
スクープ撮!/アントニオ・パニョッタ・著 菊池真美・訳(講談社)
1997年3月11日に起きた動燃東海事業所火災爆発事故について
事業所に侵入してまで杜撰な管理の実態を撮影したのは意義があると思いました。
が、前回も書いた通り捜査中の上九一色村の施設内に侵入して撮影したのは現場保存の観点からするとどうなのと思ったし、頑張って撮った法廷内の麻原の写真もぼんやりとしていて記録写真として価値があるとは思えなかったし、北朝鮮の領内に入ったエピソードもイタリア政府にただただ迷惑かけてるだけとしか思えませんでした。やっていることの大胆さの割に成果が少ないというか…
「報道の自由」という言葉が出てきた時、あーそれ言っちゃうか…と思いましたし、前回も書いた通り、何でもかんでも写真撮って記事書いて報道すればいいってもんじゃないと思ってるので、マスコミという存在自体に対して私は一生眉を顰め続ける気がします。「報道の自由」があるなら「報道を見ない自由」も「報道を見たけれど信じない自由」も存在しますので。

あと、留置所内の信者の撮影に失敗した時を述懐した以下の文章なんですが

 麻原やオウム信者の姿を写真に収めることはできなかった。取材としては、この計画は完全な失敗だ。だが、個人的には、私は勝利をあげたのではないか。日本の警察の警備に挑戦して、勝ったのだから。
 それは、私に新たな挑戦を決意させるに足る満足感だった。

P.100

警察を欺いたことをこういう形で喜んでいるのは記者というより、もはや犯罪者の心理に近いのでは?と思いました。

法廷内での撮影について、田中角栄を撮影した福田文昭というカメラマンが挙げられていて、私は知らなかったので検索したんですが、2016年の政治家に対する脅迫罪での逮捕について書かれた記事が出てきて「こういう形で晩節を汚したくないものだな…」と思いました。山口百恵と三浦友和のデートの写真撮影したり、報道カメラマンなのか、パパラッチなのか、どういうポリシーで仕事してたのかよくわかんない人ですしね…ちなみに福田氏は2019年に亡くなったそうです。


別冊宝島 オウム真理教=サリン事件 怪文書/H to H & T.K 『宝島30』編集部 編 岩上安身 解説(宝島社)
日付に「1994年9月」と記載されている『松本サリン事件に関する一考察』という文書から始まり、94年から95年にかけてH to H&T.K名義でマスコミに送られてきた怪文書をまとめた1冊。
筆者が自身で"怪文書"と言っているので、便宜上"怪文書"とされているようなもので、オウムの上層部についての分析や予見される行動と次の犯行場所・手段について割と冷静に考察されている文書でした。自身のペンネームが広く報道されてしまってからは、過去の文書を巻頭につけることによって模倣犯との区別を図っている点も賢い…
この本にまとめられている文書自体も読み物として面白いのですが、それ以上に面白かったのは岩上安身氏による怪文書の流通時期や経路の調査と、H to H&T.Kの人物像の推察でした。
元信者の高橋英利氏の「幹部が外の友人に代筆してもらった。幹部と連絡がつかなくなった後は友人自身の考えによる文章」という予想が一番近いんじゃないかと私は思いましたねえ…ちょっと性善説っぽくもありますが…

ちなみにP.51に日本外国特派員協会での記者会見で上祐が記者に詰め寄られている写真が掲載されていますが、その記者こそが『スクープ撮!』のアントニオ・パニョッタ氏で、突きつけられている写真は同著に掲載されているものとは別アングルと思われる、第7サティアン内の写真でした。

Amazonでは19,800円の価格がついていますが、図書館で借りられます

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