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夫婦で市原、週末散歩記。

春がきたら、市原に菜の花を見に行こうと決めていた。

わたしが市原に出会ったのは6年前の春。当時は芸大に通う学生で、市原で開催される芸術祭の、裏方アルバイトに参加して、週末に泊まり込みで市原にいっていた。

市原の春はきれいだ。雲のない青空に、あたり一面の菜の花畑、のどかな田舎に彩りを添える小湊鐵道。

そんな風景を旦那さんと一緒に見たいと思い、数週間前から、この日は市原に行くと決めて予定を立てていた。


しかし当日は雨。めげずにとりあえず現地へ向かう。小湊鐵道とJRの乗換駅である五井駅までは車で向かった。

小湊鐵道に乗るには、まずJRの改札口に入る必要がある。JRの駅員に、小湊鐵道に乗ります、と伝えるとそのまま通してもらえ、少し進むと小湊鐵道専用の切符販売機と改札がある。

小湊鐵道の駅員が「今日はこんな天気だからね、何もできないから、養老渓谷まで行かない方がいい。上総牛久終点のものがもうすぐ出るから、それに乗って上総牛久に行くのがいいよ」ということを親切に教えてくれた。

養老渓谷は、広大な菜の花畑や、温泉や滝もある南房総の観光名所。鐵道では五井から片道1時間ほど。上総牛久は、ちょうどその半分くらいの30分で着く。その時間でも小湊鐵道のおもしろさを体感するには十分だろう。養老渓谷は次の機会に行くことにして、駅員のアドバイス通り上総牛久まで行くことにする。

小湊鉄道のホーム。案内板からすでにレトロかわいい。(この写真を撮るとき、旦那さんが「俺の頭を写して…」と言い自ら前に立ってくれた。noteに自分の写真が載ることを意識しているようだ)

暖色で統一された色、角の丸い形、すべてがかわいい小湊鐵道。

ちゃっかり先頭を確保。

菜の花が見頃の週末だが、雨のためか観光客は少ない。一両編成の車両には、観光目的らしい人は4人ほど、他に10人くらい地元の人が乗っていたが、車内は広々としていて快適だ。

上総牛久は五井駅から7駅分。走行中はかなり揺れる。そんなところもおもしろい。

窓から外を眺めていると、ところどころ、小さな菜の花畑が見える。市原の菜の花は、地元の人たちが手塩をかけて守り育てているものだ。

上総牛久駅に到着。6年前のアルバイトの現場もこのあたりが中心だったから、大変懐かしい。

五井駅へ戻る電車の発車時刻まで50分くらいあった。周辺を散策して、見つけたラーメン屋に入る。雨で冷えたからだにラーメン、心身に染みた…。

小さな菜の花畑で、菜の花ごしの小湊鐵道の写真も撮れて大満足。

雨の日の散策も、雨の日の撮影も好き。ただやっぱり、青空と小湊鐵道、青空と菜の花畑の景色も撮りたい。また晴れた日に絶対来よう。

おまけ。

帰りみち、まさかのまさか、もう3月なのに雪が降った。

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