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口コミ・感想 13歳からのアート思考〜アートって簡単じゃん〜

研究職ですが、専門性はもちろん教養を深めたいお年頃(アラサー)のゆうです。

教養のある人が決まって好きなもの、アート(偏見)。
そして自己啓発に有用な本として必ず話題になる「13歳からのアート思考」という本。
あまりに話題で読みたくなかったけど(天邪鬼)、美術館で名画を見ても「なにがすごいかわからん(やれやれ)」と思っちゃう自分にお別れしたくて重い腰をあげました。


オススメ度 ★★★★★
すぐ読める度 ★★★★★
(読了まで2時間半)


結果、すばらしい本でした!!!
もっと早く読めばよかったな!!!!
実践とともに読み進められるから、理解しやすい。

美術館けっこう行くんですけど「アートってなんなの?なんでもありじゃん、アートって言えばなんでもアートじゃん(卑屈)」って思ってたんだけど……それが間違ってなかったことがわかりました。

つい絵画を見ると「作者の意図」や「その時代の歴史的背景」を推察してわかった気になっていました。知ったかぶりをしてました。「その絵を見てわたしがどう思うか」という、わたしの主観はそこになかったですね…。

一方、同じアートであろう音楽を聞いてるときは。
たとえば宇多田ヒカルの「最後のキスはタバコのフレーバーがした」と聞けば「あー、嫌だな煙たそうだな、昔の彼氏のこと思い出すなあ」と自分の主観が入り込む(タバコ嫌い!!)。
King Gnuの逆夢を聞けば呪術廻戦で夏油が闇落ちして最終的に五条に殺されるシーンが思い出されて感涙にむせぶ。(呪術廻戦、ハンターハンター好きな人は絶対好きだから読んでください)

この思い出す、連想する、思考させる、そして心が動くことがアートの大きな役割なのかなと感じます。

本書の中に題材として「小便器」が出てくるのだけど。街の情景が浮かんで、用を足す工事現場のおじさんの筋肉質なお尻が想像できました。
わたしって小便器見るとそんなことを連想するんだ、と可笑しくなるし筋肉質なお尻も彫刻っぽくてアートだなと思ったりします。彫刻ってみんなムキムキだよね…

そんなこんなで、もっとアートを自由に、自分の好きなように解釈して生きていいんだって思わせてくれた本でした。

以下わたしの解釈による要約。


昔は絵画というのは自分の財力や博識さを証明するためのものだったし、文字の読めない人に布教するために使われた。だから、西洋では厳かな宗教画が多かった。リアルな風景画が(遠近法の使われたもの)多かった。

でもカメラが誕生したことによって絵の役割が変化して、遠近法で描かれたものが本当にリアルなのか?という疑問が呈された。ピカソの絵で遠近法が使われてないのはそのためだと言える。


▼自分なりに芸術を理解する▼


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