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【詩】夏期講習 -空ときみと白紙のノート-

教室の窓から
流れる雲を見ていた

夏の太陽の近くにいても
雲は暑くはないのかな

まぶしいほどの青空と
持てあました青春と
机の上の白紙のノート

「なに見てるの?」
「なにも」

ぼくの前に座るきみ

「なに考えてるの?」
「なにも」

白紙のノートに走る文字

『じゃ、わたしのこと、考えて』

チャイムが鳴って
涼しい風が舞いこんだ

蝉の声と先生の声
夏の後ろで
ただ流れてる

聞いてるふりしてノートに書いた

『なにも考えてない、きみ以外のことは、なにも』

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