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「怒り」という鍵

感情とは、自分がどういう思考パターンを持っているか、浮かび上がらせてくれるもの。中でも、特に重要なのは「怒り」です。怒りはあらゆる感情の中でも最もエネルギーを使うもの。つまり、自分にとって最も大事にしているものに反応すると思うのです。

もうちょっと深掘りすると、それは幼少期に受けた傷、欠乏感、つまり本能的に感じた危機感がそこに繋がっています。もっと言えば、幼少期どころか、過去生の名残もあるかもしれません。それは無意識の深い深いところに蓄積され、行動パターンとして姿を現します。

幼少期の傷は、誰にでも大なり小なりあると思うのですが、これが非常に厄介なもので、下手をすれば、無意識のうちに自分を縛り、罪悪感を生み、自己評価を落としてしまうことに繋がります。無意識のうちに苦しみや不快感を感じたり、なかなか望む方向に動けなかったり、人間関係やパートナーシップに毎回問題が生じる時は、ここがネックになっているかもしれません。

ちなみに、私は基本的に不安症で自信が常にありません。相手の望むことをしなければ受け入れてもらえないと思っているので、無意識に相手の望む姿や地雷ポイントを探ります。自然体の姿では受け入れてもらえるはずがない。つまりは他者を信頼していないわけです。見方を変えれば、自分自身をも信頼していない。

その原因はどこにあるのか。長い間探ってきましたが、それを知る鍵が「怒り」でした。

どんな時に最も怒りを感じるか。ある日、大きなヒントを得る機会がありました。私の性格をねじ曲げた元凶とも言える母親が、「ひろくん(息子)にもっと習い事をさせろ」と強く言ってきたのです。

私は幼少期、月曜日から日曜日まで習い事で埋められていました。塾、書道、水泳、絵画、英会話。毎日ヘトヘトで、いくらやっても全く面白くなく、自分なりに一生懸命だったにも関わらず親には評価もされず、終わりのないゴールを追いかけているような日々でした。だから息子にはそんな経験をしてほしくなくて、無理強いをしないスタンスを貫いていました。本人が興味を持ったらやればいいし、辛くなったらやめればいい。怠けたときは話し合う。それが基本。

母は続けてこう言いました。「あんたの場合は、金を費やして機会を与えてやっても能力がなくて何も実らなかった。ひろくんはあんたとは違うから、やらせるべきだ」と。

この瞬間に怒りを通り越して殺意が発動。しかし堪えた。よく耐えられたと思うわ。

自分がここまで怒りを感じることが我ながら衝撃的で、少し冷静になった段階で「なんでこんなにむかついたんだろうな」とつらつらと考えていました。

そこで先ほどの話に戻るのですが、ようやく自分の「潜在意識に沈む深い傷」に気付いたわけです。それは、全く興味のないことを強いられ、やめたいのにやめさせれもらえず、がんばるのが当たり前と言われ、必死だったにも関わらず全く評価されなかったことだったんだなと。

つまり、自分をそのまま認めてもらえなかったことだったんだな、と。

あああああここか。だから私は、自己評価が低かった。それを埋めるために、他者やモノに依存し、やりたくない仕事も無理をして続けたのだな、と。

実は昨年夏にも、親しい方との間で似たようなことがありました。ざっくりいえば、私が全力でがんばってきたことを帳消しにされたのです。全否定どころか、なかったことにされた。しかし、本人は全く悪気がありません。一瞬、猛烈に腹が立ったのを覚えています。

こういう時って、どうすればいいんだろう。相手にめちゃくちゃ反論すべき?怒り狂って完膚なきまでに攻撃すべき?

それはたぶん、違うんですよね。実際、私は過去何度も母親に怒りをぶつけたことがありましたが、何の解決にもなりませんでした。今も関係性は全く変わっていませんしね。

解決法として一番有効なのは、自分で自分を認めてあげることなんじゃないかな、というが今のところの結論です。できない自分を責めたり、自己嫌悪に陥ったりするのではなくて、「できなくてもいいじゃん」と許容してあげる。今までやってきたことをほめてあげる。自分で自分を満たす。他者ではなく、自分で満たす。できないことはたくさんあるけど、とりあえず今の自分を受け入れて、ほめる。まずはここからかな。

それと並行して、自分が喜ぶことをどんどんやってあげる。生活環境を心地良いものにしたり、おいしいものを食べたり、興味のあることをやったり。「役に立つかも」ではなくて、シンプルに「やりたいこと」を。もう苦しみにフォーカスする必要はないんじゃないかな。

しばらく時間をかけて、癒やしに注力しようかな、と思っています。このプロセスに気付くと、今後、大きく現実が変わってくるような気がする。もうちょっと、時間はかかりそうだけど。


最後に、私がいつも見ているYouTube動画を貼り付けておきます。まさに「生活」を楽しみ、満喫されている方の動画です。こんな休日の過ごし方、理想的だ!!


料理もプロ級。カメラワークが素晴らしく、所作もきれい!

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