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知財業界で本業・副業している若手が2023年に読んだおすすめの書籍


はじめに


2023年、もういくつ寝るとお正月か?そんな時期になってきた。
2023年私は、さまざまな体験と出会いを得た。その最中おすすめしたり、自分の成長に沿った書籍を読んできた。中でもおすすめのものを今回紹介する。
知財業界にいるため、知財に関わる書籍もあれば、IPランドスケープなるものを実践しているものとして、そして副業としてコンサルに近いことを始めたものとして読んだものもある。

読んだものをはReadeeで記録すると、学んだことをメモしておけば、色々と役立つ。



特許情報分析とパテントマップ作成入門 第3版

言わずと知れた、特許情報分析者で知らない人はいないだろう方の本である。
特許分析を始めるならとりあえず読んどけと気軽に渡せるくらいしっかりしたものである。2023年に改定された。
私はこの著者の方にかなり本をおすすめしてもらっており、ここで紹介しているものにはその内容が多く入っている。特許分析以外でも学ばせてもらっている。


「見えない資産」が利益を生む: GAFAMも実践する世界基準の知財ミックス

米国大手アップルの知財戦略はどうなっているか。未来価値の創造プロセスはどのようにあるべきか?などが書かれている。私自身著者の鈴木さんのゼミを受講し、テーマ創発の手法だけでなく、情報の扱い方、提案の仕方・見せ方など具合的なアクションスキルも学ばせてもらった。そのエッセンスがふんだんに入っている。


新規事業を量産する知財戦略: 未来を預言するアイデアで市場を独占しよう!

この書籍は、発明者との対話はこうあるべきだなと思わせてくれた、基本に立ち返らせてくれるものと思っている。
最近は会社で新規テーマ創出の活動が増えていることもあり、「新規事業創出としての知財」を考えていた時に、ちょうど知財若手の会のプラチナスポンサーになっていただき、合同企画をすることとなったこともあり、書籍を購入して読んでみたのだが、自分に当てはまりすぎて1日で読み切ってしまった。
著者の楠浦さんのセリフが書籍内には登場するのだが、「なるほど、そうヒアリングするのか!」と思えるところが多くある。

知財若手の会と著者 TechnoProducer株式会社(https://www.techno-producer.com) 代表取締役CEO・発明塾 塾長 楠浦 崇央さんとの企画は↓

遠くへ行きたければ、みんなで行け ~「ビジネス」「ブランド」「チーム」を変革するコミュニティの原則

知財若手の会を立ち上げて2年になるが、人も安定して集まるようになり、それなりの認知度も出てきたので、そろそろコミュニティとして先に進まなければならないと思っていると、コミュニティプラットフォームを提供しているコミューンの方と知り合いになり紹介された本である。
コミュニティを育てるためのノウハウ本であり、とても参考になった。たとえば、弁理士の方であれば、会派の活動があると思うが、それもコミュニティであり、設計が必要だと思っている。「人が集まらない」とか、「自主的に勉強会で発表してくれない」などの課題を解決するヒントがある。

新規事業を成功させる PMF(プロダクトマーケットフィット)の教科書 良い市場を見つけ、ニーズを満たす製品・サービスで勝ち続ける

PMF(プロダクトマーケットフィット)とは、自社の製品が最適な市場に提供され、顧客を満足させている状態のことを言う。PMFの状態になるために、さまざまな仮説をたて、特に顧客ニーズへの取り組みを行うことが必要という当たり前なんだけれども、それが一過性のものでないのか?=フィットしたものかを詰めていく重要性を感じた。新規事業、スタートアップ、ベンチャーに関わる人に読んでほしい。

知識製造業の新時代

ある事務所の所長の方にお勧めされた書籍。
社会課題に対して今後、共生ビジネスが大事になってくる。そのためには、課題解決のための「ブリッジコミュニケーター」が必要であるといった内容が書かれている。この動き(エコシステム)は今後、ベンチャーキャピタルが生まれたきたように大事な役割になってくると思う。
一番刺さったのは、日本の源泉は「すり合わせ」にあるというところである。クリエティブには時間軸を設定する必要があるという言葉もかなり刺さった。

コンサル・コード―プロフェッショナルの行動規範48

私の師匠的な方に勧められた書籍。
コンサルが実践するべき内容は、ビジネススキルとしてやはり重要であると考えた。自分の仕事ぶりの見直しにもなる1冊だと思う。

ファンダメンタルズ×テクニカル マーケティング Webマーケティングの成果を最大化する83の方法

広告業界でやり手の方木下勝寿社長(北の達人)の書籍である。
物事を伝えるには、「エモーションリレー」が必要である。
この書籍はこの一言がとても印象的だった。PRで悩んでいる方必見の書籍である。

現場のプロがやさしく書いたWebサイトの分析・改善の教科書【改訂3版 GA4対応


知財塾のアシスタントでは、広告の出稿などプロモーションに携わっている。広告を出稿する上で、効率的に広告を運用する作戦を立てなければならない。
この分野、Google広告やYahoo広告で運用するために、リスティング・ディスプレイ広告の理解など覚えることがたくさんあるのである。
広告運用の基礎を実務的に理解したい方におすすめの書籍である。

チームX(エックス) ── ストーリーで学ぶ1年で業績を13倍にしたチームのつくり方

「ファンダメンタルズ×テクニカル マーケティング Webマーケティングの成果を最大化する83の方法」と同じ著者木下さんの書籍であり、今年の下期で一番刺さった本かもしれない。チームビルディングを行なったノンフィクション本である。チームを作り、部下をも他なければならない人は読んで間違いないと私は思う。

コンセプトのつくりかた

世界販売台数9500万台、世界で3億人が夢中になった任天堂Wii。 メガヒット商品の、もっとも初期のコンセプトワークから携わった人がどう製品コンセプトを作ったか。タイトル通り、ファシリテートする力とユーザーエクスペリエンスが企画には重要であり、その中で考えられる手法、フレームワークがわかりやすい形で描かれている。

この1冊ですべてわかる 新版 ブランディングの基本

副業の事業では、コミュニティ運営以外でも、特許事務所のブランディングを行なっており、広告支援、情報発信支援などさまざまである。そういった中で、その活動もブランディングの一環であることを認識した上で、施策を打つ必要があると考えた。そういった理由で購入した書籍である。
ブランディングって奥深い、の一言である。ブランディング実践において考えるべきところが明確にしてくれた一冊である。

この1冊ですべてわかる 新版 広報・PRの基本

この1冊ですべてわかる 新版 ブランディングの基本のながれこちらも購入。こちらも体系的なものであり、とても良い。


SNSマーケティング7つの鉄則

SNSの運用支援もやっている自分として大切にしたい一冊である。感想や読んだ上での考え(起こしたいアクション)は下記のブログに記載している。ぜひみていただきたい。SNSの構造って全然理解していなかったんだな〜気付かされる1冊と思っている。


スノーピーク「好きなことだけ! 」を仕事にする経営

キャンプが好き。ただそれだけで買ったが、好きなことをとことん突き詰めるとそれは売れるという単純だけど、実践が難しいことをやってのけたというものではなく、山井社長の実践が細かく書かれた書籍になっている。

プロフェッショナル・サービス・ファーム―知識創造企業のマネジメント

こちらも師匠が勧めてくれた書籍である。士業・コンサルを始めとするプロフェッショナル業の会社・組織・マネジメント・カルチャーなどのあり方が書かれた書籍である。士業支援をする私も勉強になることが多かった。

最後に

年末のおすすめ書籍紹介を行なって3年目となった。来年もインプットを安定させるためにも読書を書かないようにしていきたいと思う。

以上

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