緑に心癒されるクリニックのエクステリア
街のクリニックというと、医療機関という性質上、どこか冷たく味気ない、いかにも「病院」のイメージを持つ方も多いのではないでしょうか?
おおた内科様はその印象を打ち消すような、おしゃれで訪れるのが楽しみになるようなエクステリアをご希望でした。
施工前の状態がこちらです。
そして、こちらが完成したエクステリア。
動線にこだわったゾーニングと誰にでも使いやすいユニバーサルなエクステリアデザイン
店舗デザインなどを得意とする設計事務所に依頼したという建物はシンプルでモダン。
そこかしこに温かみがある雰囲気が感じられます。
院内に関しては来院者の方やスタッフの動線を念入りに検討したとか。
そのこだわりを反映させたエクステリアデザインの第一印象は、シンプルでありながらどこか風情があり、とにかく機能的。
誰もが快適に訪れることができそうな開放的なアプローチは、徒歩での来院者にとっても、車での来院者にとっても出入りしやすいようゾーニングされています。
また、南側と北側、両面に接道があるという土地の利点を生かし、どちら側からも車や歩行者が出入りできるよう、利便性を高めた設計も特徴的です。
車椅子で来院する方も無駄な回り道をせずにアクセスできるよう、緩やかなスロープを配置。
左右からしっかり身体を支えられるよう、両サイドに手すりを設置するなど、ユニバーサルなデザインへの配慮も感じられます。
色彩、素材を絞り込み、シンプルで洗練された引き算のデザイン
クリニックの色彩計画の基調となっているのが、淡いグレーと白のやわらかなツートンの配色。
強い色を使わないことで景観をやわらげつつ、歩行者通路と駐車ゾーンを色分けするなど、視覚的なゾーニングも図られています。
全体的な舗装に用いられたのは、インターロッキング。
広大な敷地の舗装費用を抑えつつ、浸透性や滑りにくさ等の機能面でも定番の素材です。今回採用した「ドゥーステップ」(東洋工業)は、ナチュラルなカラー展開がデザイナーからも人気の高いアイテム。
直線的でありながらやわらかな表情も感じられる素材感からは、クオリティの高さも伝わります。
心に潤いを与えてくれる「遊び心」のある緑と坪庭空間
クリニックの敷地内には、ところどころに優しい枝ぶりの樹木が植え込まれています。
北側のエントランス付近にシンボルツリーとして植えられたのは、シマトネリコ。
風情のある株立ちの幹が美しいシルエットをつくり、爽やかな景色を演出します。
南面エントランスには、趣のある坪庭ゾーンを設けました。
高木や低灌木と、ゴツゴツと味わいのあるがつくりだす表情豊かな景観は遊び心も感じ取れます。
緑を使って「遊び」を取り入れたエクステリア空間は、来院者の方はもちろん、スタッフの方々の心にちょっとした潤いを与えてくれそうですね。
街中のクリニックだからこそ、ホッとさせる温もりのエクステリアライト
病院のエクステリアスペースが一般の家のエクステリアと異なるのは、そこがパブリックなスペースであるということ。
誰にでもわかりやすく、安全で快適に利用できることが求められます。
一方で、住宅街にあるクリニックとして欠かせない要素がもう一つあります。
それは、街並みから突出せず、しっくり溶け込むデザインであること。
同クリニックのライティングは、華美になりすぎないホッとさせるような光の演出が目を引きます。
地中に埋め込んだグランドライト、木々をライトアップし陰影が建物に映り込む間接的な照明、足元を照らすほのかなポールライト…。
光源を露出させず、眩しすぎない小さな光たちがそれぞれのポイントを明るく灯しつつ、一体感のある空間を創り上げています。
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