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お金があっても時間があっても無理なこと

私は漢方カウンセリングという仕事をしています。お客様が悩んでいる症状をお伺いし、体質に合わせた漢方薬の処方や、生活アドバイスをしています。

そんな私ですが、実は「お客様ってすごいな。」

私はいつもそんな風に思っていました。

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何でそんなに知っているの?

漢方カウンセリングに来るお客様は

自分が何が不調なのか、何に困っていて、これからどうしたいのか

これが明確なんでした。

もちろん、全てを最初からお話できるわけではありません。不足する情報は、お話しながら一緒に考えていくこともシバシバです。

しかも

肌荒れ
生理不順
生理痛
イライラ
胃もたれ

このような「症状の名前」だけではなく

生理前になると赤いニキビが顎にできる
生理周期が早くなったり、遅れてしまう
さしこむような生理痛がある
イライラで子供に当たってしまう
胃腸が弱くて食事を楽しめない

こんな風に、具体的に日常生活でどのように困っているのか。

そして、症状が緩和することで、どんな日常生活を送りたいのか。

自分自身がちゃんと知っているんです。


その時思ったんです。


「どうしてこんなにお客様は、自分のことを話せるんだろう」


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私はスタート地点にすら立ってない


私は、12年間無月経でした。

でも、12年間気づいてないわけではありませんでした笑

生理が止まっていることは、生理が止まった数ヶ月後には知っていたんです。

でも、私は生理が止まったことを「問題」とか「不調」だとは思ってなくて・・・。

むしろラッキーくらいに思ってました。

症状があっても、自分自身が「治したい」と思ってなければ、もっと言うと「治したい」という気持ちを、本当は持っていることに気づいてなければ、どう考えても治すことは出来ませんよね。

例え、どんなにお金があっても時間があっても、優秀な治療者がいても無理です。


だって、本人にその気がないんですよ?


治るわけないじゃないですか。


当時のことを振り返ると、私は無月経を治すためのスタート地点にも立っていなかったと気づきました。


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症状に気づいていたとしても、必ずしも誰もが治したいと思うわけではない


当時の私は、自分に対してとっても無関心でした笑
お客様の話をよく聴いていても、自分の話を聴くのが苦手。だから、自分の症状についても話せるわけないんですよ。

さらに、心と体が潜在的に感じている「問題」を「問題」として認識しようとしてなかったんですね。今考えると重症ですか?!笑


長年、カウンセリングをしていて思うのですが。

例え、解決方法を知らなくても「自分がどういう状況で、自分がどうしたいのか。」

これを知っている時点で、ツライ症状(問題)というのはほぼ解決しているんだと思います。

私の場合、無月経を治したいと思っている「ホントの気持ち」は、地層でいうなら一番下の下の下にあるようなイメージ。

かなーーーーり埋もれていました。

なんかツライな〜という曖昧な感覚がずっとあるのは気づいてました。

でも、明確に何がツライのかもわからなかったのもツラかった笑

だから、玉ねぎの薄皮を1枚1枚丁寧に剥がすように、丁寧に丁寧に自分の日常の体調を観察したんです。

これまで耳を傾けることもなかったのに、丁寧に丁寧に自分の心と体に向き合っていきました。

お客様とコミュニケーションをとるように、自分とのコミュニケーションを大切にしてみた。

私はお客様にとって、一番の相談員でいたいと思っていました。
それを、初めて自分にやってみようと思ったんです。


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後悔の心と同時に、天命に従う決意があらわれた


そうしたら、あろうことか大変なことに気づいてしまった。また臭いものには蓋をしようかと思いましたが、もう無理でした。

私、気づいてしまったんです。

本当は無月経を治したいと思っている自分に。

生理が止まってから、時は既に12年経過してました。
もしかしたら、12年以上経過していたかもしれません。

この気持ちに気づいた時は、どうしようもない後悔の気持ちが湧いてきました。


なんでもっと早く治してあげなかったんだろう

なんであの時、ちゃんと病院に行かなかったんだとう

なんであの、生理がこないなんてラッキーだと、簡単に済ませたんだろう


本当はどうしたい?もう一度丁寧に自分に聞いてみると

私は無月経を自然の力で治したい

どうせなら、私の本職である養生と漢方薬で治したい
そして同じような悩みを持つ女性のサポートをしたい

そう、思った時に、すごく腹落ちしたんですよね。


あらやだ、これで治ったら天命だわ

そう思っちゃったくらい。


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見つけてくれるのを待っててくれたのかもしれない


私が無月経を治そうと思ったきっかけは「なんかツライ。」という、何とも曖昧なサインがそもそもの始まりでした。

もしあの時「なんかツライ」という、あまりにもざっくりした体のサインに目を向けていなかったら無月経を克服するためのスタート時点である


「本当はずっと無月経を治したかった。」

そんな自分の願いに気づくこともなかったと思うんです。


本当は治したかったと気づいた時、まだ治ってもないのに既に私の心は安心感でいっぱいでした


体としては「こいつ、やっと気づいたか」


そんな呆れ顔だったことでしょう。
そして嬉しくて泣いていたんじゃないかなと思います。

想像ですけどね。

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今、あなたが体にトラブルを抱えてたとします。
抱えているということは気づいているんですよね?

その症状に気づいている時点で、改善へのスタートはちゃんと切れています。

以前の私のように「一般的にはトラブルだろうな」そう気づいている。

でも「ま、いっか」と「本当にこのままでいいのかな、、、、」

そんな不安と諦めが混在している状態ならば、本当の本当の本当はどうしたいのか?
思い切って向き合ってみてください。

病気って、治すも治さないも自由なんですよ。私たちには自由が与えられています。

あなたの心の奥のその奥の奥の奥のほうにある本当の気持ち。

あなたに見つけてもらえるのを待っているかもしれません。


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