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エッセイが好きという話

切羽詰まっているときほど本が読みたくなるのはなんででしょうね! 日ごろあんまり読まないくせにな! どうかと思いますよ本当に。ちゃんと自分の小説と向き合ってほしい。

村谷由香里です。
noteをご覧いただきありがとうございます。

それはそれとして、旅行記やエッセイを読むのが好きです。お仕事でフィクションを書いている人間としてちょっとどうかと思うことを言うのですが、フィクションって(それがどんなに優しい話だとしても)疲れるんですよね。わたしはアニメや映画が苦手なオタクで、あの隙のない感じが息苦しくてつらい。

漫画や小説はまだ隙があるから気が楽なんだけど、それでも手に取るまでに相当な気力を要する。あれ何なんでしょうね。物語のエネルギーに負けるのかな。

起伏のない緩やかなエッセイは、読んでいて疲労感が薄いので好きです。現実なんだけど、わたしの現実じゃないところが良い。わたしと関係のない場所で、切り取られた誰かの日常の一部。自分が必要とされてない安心感。

物語が海原なら、エッセイは波打ち際のような感じがします。沖へ泳いでいくより、浮き輪で浅瀬を漂っていたいときに優しい読みもの。
書くときもそうなんだけどね。同じ文量でも、毎日小説を書くのはすぐに息が切れちゃうけどエッセイなら何となく続く。毎日浅瀬で波の寄せる音を聞いています。

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