プロジェクトあるある(56)
本日のプロジェクトあるある:
「プロマネが作成したスケジュール管理表は、他のプロマネにとっては管理しにくいことがある」
プロマネがプロジェクトを進めるための一番の武器はスケジュール管理表です。(ここでは、WBSとガントチャートのあわさったものをスケジュール管理表と呼んでいます。)
通常、スケジュール管理表は、プロマネが一から作成します。(もちろんいろんな人に工程をヒアリングし、確認して最終的にお客様から承認を得ることになります。)
このスケジュールを作成するにあたって、WBS(ワークブレイクダウンストラクチャ)というものを作成します。
ピンとこない方のために少し説明しますね。
WBSとは、
「プロジェクトを各作業要素に分解し、管理しやすいようにしたもの」
のことです。
プロジェクトで実施される作業工程を、管理しやすい単位まで作業をブレイクダウンして表現したものになります。ちなみに、分解していった最下層のタスクを「ワークパッケージ」と呼びます。
ピンとこない方のために、私が作成したプロマネトレーニング資料から抜粋したものを紹介しておきますね。
こういった、プロジェクト管理のトレーニングを企業向け、個人向けでも行ったりしています。ご興味があればご連絡くださいませ。(と一応宣伝しておこうw)
このWBSの分解の仕方が、プロマネによってそれぞれのスタイルというか、癖が出てくるのです。
ポイントは、プロマネが管理しやすい単位に分解されていればいいので、同じプロジェクトを行うにしても全然違うものが出来上がったりするのです。
たとえば、プロジェクトのフェーズを軸にしてタスクを分解する場合と、作成する成果物を軸する場合では、結果タスク自体は同じでも、書き方がずいぶんと変わるのですね。
これは、それぞれのプロマネの好みが色濃く反映されます。なので、例えばプロマネが病欠でダウンし、後釜に入ったようなプロジェクトでWBSを見たら、理解はできてもすごく違和感を感じて管理しにくかったりするのです。
こういう時に、プロマネって結局個人商店というか、一匹狼のような存在なんだよなぁ、と思ったりします。
なお、プロジェクトのタスクが決まっているような場合には、WBSのテンプレート化が可能です。
会社によっては、いろんなタスク自体がテンプレート化されていて、そのテンプレートのタスクを組み合わせてWBSを作成できるという事を聞いたことがあります。
そうなったらそれに合わせて管理すればいいのでどうこう言うことはないのですけどね。
一からWBSを作成する時、プロマネのスタイルと癖が色濃く出る、というあるあるでした。
それではまた!
日々感謝 m(_ _)m
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