個人事業主として開業してからの経験を書いておく31(自己投資について)
今回は、個人事業主の自己投資について、自分の考えを書いてみたいと思います。
1.サラリーマン時代からトレーニングや勉強はそれなりにしてきた
サラリーマン時代、私はネットワークエンジニア、プロマネとして活動してきました。
かなり長い期間エンジニアだったので、実務をこなすことは当然として、それ以外に新しい技術を習得するということが常に必要でした。
いちばん手っ取り早く目標にできるのは資格です。
前々職時代は情報処理や工事担任者、CiscoのCCNAやCCDAといった資格を目標にして勉強をしていきました。
当時はインターネットによる情報共有といったものはなく、勉強本による学習がメインでした。
当然ながら、勉強本は自腹で購入していました。
トレーニングに関しては、会社が提供してくれるのは主に人材育成に関係するものがメインで、技術トレーニングは受講していなかったという記憶があります。
そして前職(Cisco社)時代。ここではなんといってもCCIEという最高峰資格の取得が目標となりました。
今はわかりませんが、当時のCiscoは外部の技術トレーニングを受講することにかなり寛容で、5日間の高額なトレーニングをいくつも受講させてもらうことができました。
もともと技術的にも子羊状態な人を雇っているので、キャッチアップするための環境と、学習の投資はおこなってくれていました。
英語であれば、社内で勉強できるWebトレーニング教材はタダで視放題。エンジニアからしたらその気があれば24時間勉強しまくれる環境にありました。
なので、Cisco時代に自分の勉強のために自腹を切ったという記憶はあまりなかったですね。
プロマネに転身してからは、PMPという資格取得が目標となっていました。
プロマネに関する外部トレーニングについても、会社が負担してくれました。
自分を成長させてくれた前々職、前職の会社には感謝しかありません。
全体を通じて言えることなのですが、会社としては、従業員のパフォーマンスを高めて会社の利益に貢献するために会社が投資してくれるんですね。
なので、ある程度は会社の負担という大きな「スポンサー」のもとで自分を成長させていけるわけです。
2.個人事業主になると自腹の覚悟が求められる
個人事業主となると、トレーニングの受講費用を払ってくれるスポンサーはもはやいません。
ですので、当然ながら自腹でトレーニングを受講したり、勉強することになるわけです。
尤も、今はインターネットで検索すれば、無料のコンテンツが実にたくさん存在するので、昔よりは勉強をする環境が整っているという感じます。
私のように自分のスキルを武器にしているようなスタイルでビジネスをする場合には、自分のレベルアップは常に必要です。
過去の経験は大きな武器ですが、それだけに頼っていては、そのうち陳腐化してしまうのです。
世の中って、年齢に応じて求められる要件があると思うのです。
たとえば若い世代であれば、フィールドでバリバリ活動することを求められるだろうし、そこそこの年齢になってくると、マネジメントや育成、上流工程でのコンサルといったものが期待されたりします。
50歳になって、現役バリバリのエンジニアであっても全然かまいません。
ただし、その場合には若手よりも相当突き抜けているか、今の若手が全然知らないレガシーな技術が求められる時くらいでしょうね。
どういう道を進むにしても、自己投資を行うことで、常に自分を磨いていかないと、そのうち下向きになっていくのだろうと思います。
3.自腹で受講したトレーニングのほうが身になる
これは自分の感想ですが、自分でお金を払って受講したトレーニングのほうが、結果いろいろ身についている気がします。
それが高額になればなるほど、真剣度が変わります。
そりゃそうですよね。高いお金払うわけですから、払っただけの成果を持って帰らないとものすごい損失になってしまうわけです。
これは自分の経験から感じていることなのですが、同じ内容の勉強会に無料で参加している人って、内容がどれだけすばらしいものであっても、
「あぁ、いい話聞けた」
だけで終わってし待っている人が多い感じがします。
なんというか、トレーニングで得たことを自分の活動やビジネスに活かさないというか。。
自分の懐が痛まないので、なんだったら単なる時間つぶしできてる感じですね。
お金を出している人は、真剣さが違います。
少しでも学び取って、何か自分の武器にならないかと食いついていきます。
かくいう自分も、自腹で払うようになってからトレーニングに対する姿勢はかなり変わったように思います。
自己投資するのは技術トレーニングだけではありません。
特定の役割だけ果たせばよいわけではなくなるため、ビジネスに関することや自己啓発まで、本当に様々なことに対して自己投資していくことになるのですよね。
今は、CCIEのトレーニング更新のための勉強、PMPの更新のための勉強というのが主軸となっていますが、仕事上いろんなことを習得するためにいろんなトレーニングに自腹で参加しています。
4.自己開発期間の確保は仕事の遂行と同じくらい重要
昨年のことです。メインのお客様契約が、ちょうど7月末で満了となります。ありがたいことにどのお客様は継続契約してくださります。
本当に感謝です。
その上で、8月からの継続契約更新は行わず、1か月後の9月からにしていただけるようお願いしました。
8月の1か月間(厳密には3週間)については、タカハマプロジェクトとして次の展開を見据えた自己開発期間と位置付けたのです。
1か月契約がないので、収入はほぼなくなります。
それでも、この時間を設けることは今後のために、とういか今の自分にとって重要であると判断しました。
それの期間で、普段できなかった学習を集中して行ったり、普段お会いできない人と会って、いろんな話を聞いたり、その後の事業展開(はおおげさかな)を企画構想したりしました。
一次的に打ち上げが落ち込んでも、こういった期間を意図して作ることも重要かなと思いました。
5.今回のまとめ
個人事業主になって過去のスキルと引き出しに頼ってばかりいると、最初は良いかもしれませんが、いつか陳腐化してしまうし、自分のストックも枯渇します。
なので常に新しい経験、知識をインプットして、自分をアップデートしていく必要があるのです。
自己投資は、あまりケチってはいけないと思います。なんせ、自分自身が商材なわけですから、常に魅力的でなければなりません。
アップデートはですね、実は技術面やビジネスすきるだけではなく、見出しなみやコミュニケーションの取り方、雑学まで多岐にわたります。
私のように、1か月も自己開発期間を設けるのは簡単ではないかもしれません。
でも、「やる」と決めて、全力で調整したらなんとかなるものです。
あとは、同じことを繰り返すルーチンワーク思考に陥らないよう変化をつけたかったという面もあります。
まあ、だからといってなんでもかんでも自腹で受けることを良しといっているわけではありませんよ。
それではまた!
日々感謝 m(_ _)m
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