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プロジェクトあるある(96)

本日のプロジェクトあるある:


プロジェクト途中で離脱したエンジニアがお客様から知らないうちに直接受けていたサブマリン依頼によって、大騒ぎになることがある


プロジェクトを開始するにあたって、お客様とプロジェクトチームメンバー間では、「プロジェクト体制図」をお互いに合意します。

その際、お客様とプロジェクト側で情報のやりとりを行う窓口を決定します。

通常、プロジェクトチーム側の窓口はプロマネが担当し、情報の入り口を一本化します。

プロジェクトチームのエンジニアには、プロマネの知らないところで直接コンタクトさせることはしません。

なぜなら、お客様から勝手に追加の要求をされたりしてしまうと、スコープが管理できなくなってしまうからです。

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ところがですね、お客様先にエンジニアが常駐して対応する、というようなケースがままあるんですよ。

エンジニアというのは、えてしてスコープだとかあまり気にしていなかったりするんですね。そんなエンジニア君に、お客様はうまーく近づいてきます。

そして、直接「ちょっとこここういうふうに変更してくれないかな?簡単でしょ?」

みたいなことを要求してくるのです。

エンジニアにしてみれば、そこまで難しくないようなことであれば、つい引き受けてしまったりします。

問題なのは、そういう依頼があったことを、プロマネに報告していないことです。

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狡猾なお客様は、いったんそういう依頼ルートができてしまうと、あれこれ面倒なことをいうプロマネは避けて、直接エンジニアにいろいろ依頼を始めたりします。

エンジニアが弱気であればあるほど、いろんなことを要求してきます。そして、これまでいろいろ対応してしまった手前、プロマネにもいまさらいろいろ要求されていることを言い出せなかったりします。

そんな中、そのエンジニア君が病欠で離脱。

後任のエンジニアを補充し、プロジェクトを進めようとしたときに、そいつは突如浮上してきます。

そう、

サブマリン依頼

です。

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離脱したエンジニア君に対して依頼していたいろんな要求が、プロジェクトチームメンバーの目の前に出てくるのです。

プロマネは驚きます。

「いえ、こんな要求聞いてないですよ!」

お客様は答えます。

「いやだって、離脱したエンジニア君が受けてくれたよ。」

「てっきりエンジニア君がプロマネさんに報告してるものだと思ってました。」

え、、、、、

まじか。。。。

経緯を聞こうにも、エンジニア君には聞くことができない状態だし。。。

こうなるともう、手詰まりです。

相手が言っていることがどこまで本当か、話を盛っているのかすら全くわかりません。

とまあ、こんなことがおきてしまうと、なんでもかんでも後から要求されても断り切れないような、厳しいプロジェクトとなってしまうのです。

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なので、プロマネは、お客様とエンジニアに追加要件などの会話を直接させるような状況を作らないよう、気を使う必要があります。

また、エンジニアに直接依頼がきてしまったときには、どんな小さなことでも必ずプロマネに報告するよう意識づけをさせなければなりません。

そうしないと、不幸にもモンスター顧客に目をつけられてしまったら、本当にいいように使われてしまいますよ。

それではまた!

日々感謝 m(_ _)m












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