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私とCCIEその4(CCIEに対する現在の心境)

これまで、私とCCIEの関わりと歩みについて、勢いで書いてきました。こちらに初めて訪れた方は、このシリーズの最初から読んでみていただけたほうがよいかもです。

せめて妻と子供にはわかってほしい。。俺が苦労して取得したCCIEってなに?

私とCCIEその1(プロローグ~Routing and Switching編)

私とCCIEその2(Voice編)

私とCCIEその3(Storage編)


さて、「私とCCIE」シリーズ、今回で最終回です。

1.実は挑戦していた4つめのCCIE

私、、実をいいますと、CCIE Storageに合格してしばらくしてから4つめのトラック、CCIE Securityに挑戦しました。

当然ながら、これまでと同様の時間をかけて勉強と練習を繰り返しました。

しかしながら、結果としてはCCIE Securityはラボ試験を突破できませんでした。

Securityの壁は厚かった。。

私の中では結論を出しています。新しいCCIEへの挑戦はこれで終わりだ、と。

これまで3つ合格してきたんだからいけるだろう、がんばればいいじゃないか、というご指摘も当時頂きました。

確かに私もかなり悩みました。継続して受け続けるかどうか。

2.自分の中でのCCIEを追いかけることの変化

これまでにも触れた通り、CCIEへの挑戦というのは様々な犠牲を伴います

それが自分に対するものだけならまだ良いのですが、確実に周囲の人も巻き込んでしまいます。

職場の人達、そして何より家族を巻き込みます。

当然ながら経済的な負担も発生します。

なんせ1回の試験代は半端じゃないですし、海外での受験ともなるとおそろしいことになりますからね。

齢を重ねるにつれ、CCIEに取り組めば取り組むほど周囲の負担の度合いが大きくなっていくのです。

そこにある疑問を感じたのです。

「今、この段階でその挑戦は本当に必要か?この瞬間の子供達、家族と接する時間を(ただでさえ仕事で少なくなっているのに)削って本当に人生として正解なのか?」

と。

以前、ツイッターでつぶやいたことがあるのですが、

「40代の10年間をいかに生きるか。お金に縛られていくのか。子供に生き様を見せるのか。自分のキャリアを追いかけるのか。それともスクラッチで何かを始めるのか。どれかに特化するのではなく、バランスが肝心なのだ。」

人生はバランスが重要だと思っています。とは言いながらその時その時で注力しなければならない事というものが違うと思うのです。

3.決断

当時40代を迎え、自分は10年後どうなっていたいんだ?それを達成するために4つ目のCCIEを追いかける事が今大事な事なのか?

年齢、自分のキャリアプラン、家族、職場環境と立場の変化、経済状況・・・

そして、CCIEを追いかけることが当時の段階で重要ではないと結論つけたのです。

CCIE Securityは自分にとっては縁がなかったんだなあ。

しかし、挑戦を通じて培った勉強は全く無駄にはなりませんでした。すべてが私の糧となってくれました。

なんせ、ラボ試験を挑戦するくらいまでの勉強はやりましたからね。

まあ、この先必要になったらまたCCIEへの挑戦を復活させるかもしれません。

「ぐだぐだ書いてるけど、お前、要は逃げたんだろ。」と言われれば、そう受け取られても仕方ありません。

どうとられようと自分の人生を決めるのは自分。この選択を信じて40代を突き進んでいきました。

3.CCIEの闘いから10年経った現在の心境

その後私はエンジニアからプロジェクトマネージャーへとロールチェンジしました。

プロマネとしてプロジェクト管理を行うことがメインの仕事であっても、CCIEを持っているということでお客様からは

「技術的にしっかりとしているプロマネ」

と思ってもらえ、最初に与える印象がかなり違いましたね。

もちろんチームメンバーのエンジニア達のやっていることもある程度わかる。場合によっては技術的なディスカッションにも参加する。

資格を持っているということもそうですが、その過程を通じて体に刷り込んだ知識、ノウハウ、プロセス、メンタル、これらがすべて大きな土台になってくれているなぁ、と実感しました。

また、CCIEは2年ごとにオンライン試験を受ける必要があります。最近ではCiscoが指定したトレーニングを一定数受講することで更新できます。

いずれにしてもCCIEを持ち続ける、ということは新しい技術を追いかけ続けることと同義なのです。

このブログを書いている時点で、私は3つのCCIEを維持しています。

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今時点では、少なくとも2022年まではCCIEホルダーです(笑)

CCIEは、持ち続けられる限り継続していきます。

Ciscoを卒業し、タカハマプロジェクトを設立した現在、本当に痛感することがあります。

会社の肩書ってすごく大きいんだなと。

会社に勤めているということだけで社会からの信頼感が全然違うのです。

個人一人でなにかをやっていくとき、信頼を得るための武器は過去の実績、今自分が持っている能力と経験です。

そして取得資格。自分の信頼を得る意味でもトリプルCCIEという肩書はPMPと共に本当に大きな柱になっています。

一時期、CCIEの更新をもうやめてもいいや、と思ったときもありました。

それでもがんばって更新し続けてよかったと思います。


最後に、率直に今感じていること。

自分を成長させてくれたCCIEという資格に心から感謝。

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という事で4回にわたって書いてきた「私とCCIE」。最後は精神論みたいな話になってしまいましたね。


最後までおつきあい頂き、本当にありがとうございました。

#日々感謝 m(_ _)m

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