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プロの靴屋さんにスキーブーツのバランスを直してもらった話

本日、靴屋さんに行ってきました。

靴を買ってきたのではなく、スキーブーツを履いた時のバランスを直してもらいに行ったのです。

以前靴の調整にお邪魔した際、私のスキーの癖を見事に言い当てられ、スキーシーズンに入る前に必ずお願いしようと思っていました。(↓の投稿です。)

靴屋さん(Sさんとしましょう)が私の持って行った靴を見ると

「いい靴ですねー!私をスキーに連れてっての頃、みんなこのラングのスキーブーツを履いてましたよ。」

ま、まあ先輩から連れていかれて買ったブーツなので間違いはありません。

「タカハマさんは今シーズン何回くらいスキーに行かれますか?最大10回くらいですか。だとしたら、このブーツはかなり上級者向けなので、タカハマさんには固すぎるかもしれない」

ということでした。私は、左足首の方が右ほど動かないため、今のブーツだと固定されすぎていて足首が動かなさすぎる。そうすると、転んだときに板がはずれなかったりして脚を大けがする恐れがあるのだそうです。

Sさんが話を続けられます。

「これ、かなりサイズを攻めてますね。毎週末スキーに行くような上級者仕様のセッティングですよ。そういう人は靴のサイズもギリギリにあわせてきます。タカハマさんのように10回くらいなら、もう1サイズ上でもよかったと思います。

えええ、、、まあ、スキーに本気のパイセンの指導のもと買いましたから。。

前シーズンに履いていたソックスが、Sさんに言わせれば分厚すぎます、ということでした。そこでストッキングを貸していただき、履いてみましたが、それでも一苦労です。

「その薄さでそれだけ苦労するのであれば、寒い中履くのは大変だったでしょう。できるだけ薄い靴下を探してください」

ということでした。

いったんブーツを脱ぎ、インソール(中敷き)をチェックされます。すると、

「このインソールの底の土踏まず部分に少し補正がされてますね。これはブーツを買ったお店で?」

その通りでした。

そのインソールを取り出し、その上に立ち重心やバランスをチェックすると、全く左足に力が入らないのです。しかも後ろに倒れやすい。

その後、補正されていた緩衝材を外して同じチェックをしたら、まだそっちのほうが力を入れられるのです!!

「これ、補正の仕方が完全に間違ってますね。左足に力が入らないでしょ?プルークの体勢にしてみてください。はい、左足の小指が上がりませんよね。右はエッジを効かせることができてます。それに後傾しちゃってます。」

つまり、左ターンは自然にできますが、右ターンはエッジを自然に効かせることができないのでむりやり「どっこいしょ」という感じで左足を切り替えないといけないのです。

まさにその通りで、右ターンは特に疲れるとできなくなっていくんです。

「これは技術の問題ではありません。インソールが合っていなくてさらに後傾を助長するようになっていたので辛かったはずですよ。」

おおおお!!本当によくわかっていらっしゃる!本当にその通りだったんです。

「まずはインソールの補助の仕方がちがっているので治しますね。ここを直さないと、何を調整しても治らないのです。」

ということで自分の足に合うように補強をしてもらいました。

そのインソールを入れて実際にブーツを履きます。

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久々なので履くのも一苦労。

するとなんと!

めちゃくちゃ安定します。プルークの体制をとると、左足で自然とエッジ効かせられるんです。小指もすっと上げることができます。

うぉぉ!!すごい!

「あと、上級者向けなので、固定され過ぎています。上級者や鍛えている人はこれでいいのですが、タカハマさんの場合足首が動かなさ過ぎて怪我する恐れがあるので、足首後ろにあるナット(?)2つのうち上を外したほうがいいと思います。」

とのこと。

なるほどー。

「上手な人達は、道具にはお金かけますが、こういうインソールのバランスといったことはあまり気にしてないんですよ。調整したといっても私にしたら間違いだらけ。結局バランス悪くてもセンスで滑れちゃうんですね。」

そうなんだ!センスの塊みたいなひとたちはバランス悪くってもなんとかしちゃうんですね。

「一般人はそこまでセンスも筋肉もど根性もあるわけではないので、こういうところをきちんとしてないと、一生懸命やってるのにいつまでも成長しないってことになるんです。」

なるほどなぁ。いいものを買っても、結局ちゃんと自分の本来の正しいポジションで履けていなかったら、いくら練習しても上達しないんだな。

「タカハマさん、本当によくシーズン前に来られました。このままシーズンインしていたら、疲れてきたころに制御できなくなって骨折なんてなりかねなかったですよ。」

なるほど。。来てよかった!

「あと、前シーズンの癖をとったほうがよいので、最初はもう一回基礎からゆっくりと滑ったほうがよいですね。そこは心がけてみてください。」

はい!わかりました!

いやー、いって良かった!

メインは普段履いている靴のバランス調整でお世話になっているので今回のスキーはどっちかというとおまけでご対応いただいたのですが、本当に有難かったです。

そいうことでそれではまた!

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日々感謝 m(_ _)m





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