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コーチング、認知科学用語101

こんにちは。プロコーチになるべく修行中の佐藤友紀です。現在、60分の無料モニターセッションを募集中で仕事のゴール設定をさせていただいております。
今日は、そもそもコーチングとは、何ぞや?と思っている人のためには私が勉強しているコーチングについて説明をしていきたいと思います。少し長いですが、お付き合いください。

コーチングとは

コーチと聞くと、スポーツを連想する方が多いかと思います。一般的にはゴール達成のために指導する人、といった感じでしょうか。私が今勉強しているコーチングは認知科学の原理を利用したものです。

もしこういうのイメージしてたらごめん、ちょっと違います。脳の中ではこんな感じかも。

ウィキペディアによると、認知科学とは、情報処理の観点から知的システムと知能の性質を理解しようとする研究分野であり、心理学、人工知能、言語学、人類学、神経科学、哲学の学際領域、となっています。簡単に言うと、人が外部刺激を受けた時にどういう反応をするのか、を研究する分野という感じです。
 
同じ出来事が起こっても、人によって反応は様々ですよね。例えば、ビジネスで失敗して会社をつぶしてしまったとしましょう、あなたは「これに懲りて、もうビジネスはやらないでおこう」と思いますか?それとも、「また何度でも挑戦できるさ」と思いますか?この違いはあなたの内部モデルというものから来ています。内部モデルとはその人の反応を決めるマインドの中のプログラムのようなものです。
 
マインド(心と脳)の使い方を知り、内部モデルを変えて、自分が本音でやりたいと思っていることをクライアントさん自身が自分を導いていけるように支援する、というものが認知科学に基づいたコーチングです。

ゴール設定


コーチがクライアントさんとセッション中にやることがゴール設定です。
ゴールは自分が本当にやりたい事(Want to)に基づいたもので現状の外であることが必修です。

ゴールはコーチと一緒に決めよう

あなたは自分が本当にやりたい事をしっていますか? それは誰にでもあるもので、今思いつかないのだとしたら、認識していないだけのことです。Want to とは人生を通じて外圧を押し切ってでもあなたがやってしまっていることです。
 
怒られることを承知の上でやっていたことはありますか?
 
校則違反をしたことはありますか?
 
時間を忘れるほど夢中になっていたことはなんでしょう?
 
そこにあなたの真の欲求、Want toが隠れています。
 
では次の現状の外、とはどういうことでしょう?これは自分の今の状況からゴールへのプロセスが見えないものということです。今年収500万円の人が年収100万円アップは現状です。頑張ったら何とかなるだろう、という範囲は現状の外ではありません。今の自分が劇的に変わらなければ達成不可能なゴール、それが現状の外と言えます。
 
自分を劇的に変える、ということは簡単なことではありません。だからこそ、自分の本当にやりたい事でなければいけないわけです。

エフィカシー

エフィカシーとは、英語のSelf-Efficacyの略で、未来のゴール達成能力に対する自己評価のことです。

絶対にできるとしか思えない、謎の自信

例をあげて説明しましょう。今まで9時出勤でそれより早く出勤したことはないのだけれど、明日はミーティングがあるので8時に出勤してね、と言われた場合。大抵の人は、「できる」と思うでしょう。なぜって聞かれてもよく分からないけど、できるとしか思えない謎の自信、これがエフィカシーの高い状態です。ではこれが8時出勤ではなく、1年で2千万円稼ぐ、だったらどうでしょうか?自信のある人とない人で別れると思います。コーチの役目はこの謎の自信(エフィカシー)を上げることなのです。エフィカシーの高さは過去の経験とは関係がありません。やったことがないから、前やって失敗したから、などは問題ではないのです。
 
似たような言葉でSelf-Esteem(自尊心)がありますが、これは現在の自分のポジションに対する自己評価です。Appleの創始者スティーブジョブスがAppleコンピューターを売れ出そうとした時に彼には地位も経験も会社もリソースになるものも何もありませんでした。彼が持っていたのは、できるとしか思えないというエフィカシーでした。発明家は今までになかったものを考えだします。過去や現在にあるものは問題ではないのです。
 
コーチはセッション中にクライアントさんのエフィカシーの高い領域を見つけゴールに対してのエフィカシーをあげていきます。その結果クライアントさんはゴールに対して、「できる気しかしない、絶対できる」という状態になるのです。

RASとスコトーマ

人は基本的に見たいものだけを見て生きています。この世の中はたくさんの情報であふれかえっているので、脳は無意識的に要らない情報がむやみに自分の中へ入ってこないようにしているのです。

人間の脳にはRAS(Reticular Activating System)という機能があります。これは自分の大切なもの以外を見えなくしてしまう(心理的盲点=スコトーマ)にしてしまう機能です。

脳は重要性を感じるものだけをみている。そのほかは盲点となり見えてない。

こんな経験はありませんか?
あなたが生まれて初めてプードルを飼うと決めてブリーダーさんに予約を入れたとしましょう。すると不思議なことにどこへ行っても犬を散歩している人をよく見るようになります。スーパーに行くと、ドッグフードのセールのサインが飛び込んできます。今まではどこにペット用品が売っているかさえ知らなかったのに、です。妊婦さんが妊婦さんや赤ちゃんをよく見るようになる、珍しいと思って買った車なのに、買った瞬間に同じ車を道路で見かけるようになる、なども同じ原理です。これがRASが発火して、スコトーマが外れるという状態です。
 
脳は自分が興味を持っているもの、責任を感じているものだけを認識するのです。
 
友達と街を歩いていても、ファッションに興味のある友達はいろいろなファッションに気づきます、グルメの友達は新しいレストランに気がつきます。同じ世界にいるのに、人はそれぞれ違うものを見ているのです。逆にこの世界で自分の中での重要性の低いものはスコトーマ(盲点)になって私達の認識の中には現れてきません。子供にいくらお説教しても、子供にとってそれは重要ではないので右の耳から左の耳へと抜けていくだけです。人込みの中で友達の話がちゃんと聞こえるのは、あなたの脳がまわりの雑音をスコトーマにして自分の中に入ってこないようにしているからです。
 
本音のゴールを設定すると、自分の中での重要性が変わります。そのことによって、今まで気づかなかったものが見えるようになり新しいアイデアが浮かんだりして、ゴールへと近づいていくことができるのです。

コンフォートゾーン

皆さんはコンフォートゾーンという概念をご存じでしょうか?いると落ち着く場所、のような理解をされている方が多いと思いますが、心理学的にはこれは無意識が心地よいと思っているまたは保ちたい領域ということになります。

無意識は無意識の心地よいところに私達を引っ張ります。たとえ維持するのが大変なことだったとしても。。。

生物学でいう、ホメオスタシス(体温を一定に保つ機能)と同じです。外気温が寒かろうと暑かろうと、私達の体温は36度前後に保たれています。それと同じようなことがマインドにもおこっているのです。36度の体温と38度の体温が同時にもてないように、マインドの中でも、二つのコンフォートゾーンを持つことはできません。
 
ダイエットをしてもリバウンドしてしまう原理がここにあります。あなたが60kgだったとして、断食やエクササイズをして短期間で48kgになったとしても、あなたの無意識が60kgを心地よい場所と認識していると、意志とは関係なくなぜか48㎏を保つことはできずにリバウンドしてしまいます。
 
ということは、この原理をうまく利用すれば、ゴール達成もできるんじゃないか、ということです。自分は48kgの人間である、と無意識が認識するならば、無意識は勝手に60㎏の私を48㎏に戻そうとします。その結果、夜中におなかが減らない、スナック菓子が食べたくなくなる、体を動かしたい、などの現象が勝手に起こりだす、というわけです。
 
コンフォートゾーンは臨場感の強いほうにずれるという性質もあります。自分のゴールに対して臨場感を高めることができれば、コンフォートゾーンがズレて無意識は自然にあなたをゴールにふさわしい自分へと導いてくれるのです。

セルフトーク

このコンフォートゾーンを移すのに使えるのがセルフトークです。
私達は毎日毎秒自分の無意識に語り掛けています。これをセルフトークというのですが、その数は1日に3万から5万回と言われていて、私達のパフォーマンスに制限をかけています。

あなたは自分自信に何を語り掛けて生きているんだろう?

自分はこれくらいの人間だ、と私達は自分で自分を洗脳しているわけです。
 
例えば、自分が英語が苦手だというセルフトークを持っている人がTOEICで500点をとると、「あーやっぱり俺は英語ができないんだ」と思ってもう一度チャレンジすることをためらってしまいます。けれどそのセルフトークを自分が英語が得意だに変えたなら、「この点数は自分らしくない。何かの間違いだ。次はぜったいにできる。」と悪い点数を気にすることはなく、もう一度受けてみよう、となるわけです。
 
セルフトークは変えることができます。その一歩目はネガティブセルフトークを見つけること。見つけたら、それをポジティブに書き直すこと。とても単純なことですが、無意識的に言っていることなのではじめは自分では気づかないこともしばしばあります。慣れるまでコーチや周りの人に手伝ってもらったりすると効果的です。
 
ゴールを達成している未来の自分からのポジティブセルフトークを作ることによって、自分の中での将来のビジョンが作られていきます。将来のビジョンが感情を呼び起こし、臨場感が強まり、コンフォートゾーンがズレていくのです。

コーチングで期待できること

長くなりましたが、上で説明したことを流れで書くと
 
1.  本音でかつ現状の外のゴール設定をする
2.  自分の重要関数が変わり、RASが発火、スコトーマが外れて違う世界が見えてくる。
3.  ゴールに対する臨場感をセルフトークであげる
4.  コンフォートゾーンがずれる。
5.  自然に自分の生活習慣が変わっていく
6.  今見ている人生とは全く違った人生を歩む。
 
のようになります。
コーチングについてもっと知りたい、コーチングを受けてみたいと思った方は Yukisato6@gmail.com
 
までお声がけください。


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