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こえがきこえた

ついこの間のことです。
朝、洗顔しておりますと……
背後からぼくを呼ぶ声が聞こえてきました。

「よしひろ、よしひろ」

と。
懐かしい声。
ずっと聞いていなかった……しかし、誰の声か。すぐにわかった声でした。 あたたかい声。

家の中でその時はぼく一人でしたから、そんな声がするはずはないのです。
でも。
ぼくの耳は確かに聞いたのです。

無論、ドラッグはやってないです!
ただ、なんか、聞こえた気がした感じがしたような……
いや、確かに聞こえたのです。

1月は色々と考える月間

ぼくにとって1月は色々と考える月間であります。

人生の目的はブレていないか。
人の心を大切にしているか。
できるだけ人を傷つけないように生きているか。
仕事に真剣に向き合っているか……

などなど。
生きていく上で必要なことや、今の悩み、問題点をこの一週間特に考えました。

毎年、この時期になると『武藤賀洋』という人間がどのような人間でどうなりたいのか……自然と考えるようになってきました。

大人になれば……

ぼくは20歳を過ぎるまで……
『大人になれば、夢が叶っているし、不安は消え、安泰に過ごせている』
と漠然と思っていました。

もちろん、その時までも――ぼくなりにピンチもありましたし、諦める事や嬉しい事、出会い、別れがたくさんありました。

そうした中で漠然と『大人になれば――』と思っていたのです。

しかし、40代の最後尾にさしかかり、そんなことはないな、と当たり前のことを再認識したのです。

いつまでたっても夢は無くなりませんし、
いつまでもたっても不安はありますし、
安泰かどうかはわかりませんが、挑戦は続けていかなければならない、と強く感じています。

もちろん、20歳の頃から比べると夢の中身や詳細が変わった部分もありますし、叶ったことも叶わなかったこともたくさんあります。
しかし、夢はなくなりません。

コロナ禍で……

このコロナ禍に突入し、もうすぐ2年ほど経とうとしています。
ぼくの住んでいる地域でも”まんぼう”が適用になりました。

もちろん、二年前とはくらべものにならないくらい、色々なことが解ってきて、当時ほどの恐怖はありません。
しかしながら。
未だに未知のウイルスであることには変わりませんし、ぼくたちができる『予防』――うがい、手洗い、マスクなどは続けていかなければなりません、今しばらく。

そうした中で去年あたりから『コロナ禍で心まで蝕まれた人』というのが現実でもSNSの世界でも……ごくごく一部の人ですが……目にするようになりました。

ひょっとするとぼくも……他の人から見れば『あのハゲ、コロナ禍にこころまで侵食されてやがるぜ』と思われているかもしれません。

ぼくが新型コロナウィルスに心まで蝕まれているなぁ~と感じている人は……SNSでも街中でも暴言を吐き続ける人です。
こう云う人はコロナ禍前でも居ましたが……去年頃から”自分の都合”だけで誰かを責め立て『自分の正しさ』を示そうとしている人が居るなぁ~と感じています。

元々、そういう人が目立たなかっただけで……このコロナ禍で顕著になってきたのかもしれません。
”正しさ”なんて人の数分あると思いますし、主張や議論することは大事ですが、相手を罵倒したり決めつけたり、議論の余地を残さない風景を見ると……「うーん。新型コロナウィルスにやられているねぇ」と感じてしまいます。

よしひろ、と呼ぶ声は

冒頭に書きました、ぼくを呼ぶ声。
確かに聞こえたその声は……
ぼくに『自分の正しさ』ばかりを主張するな、コロナ禍に心まで持っていかれるな、注意せよ。というご先祖様の声だったのかなぁと、日曜日の夜、今、感じています。

ぼくも夢中になると……後先考えなくなってしまいます。
身体はもちろん、心、精神まで新型コロナウィルス、コロナ禍にやられないよう、強い身体と心を育んで参ります。


舞台演出家の武藤と申します。お気に召しましたら、サポートのほど、よろしくお願いいたします!