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詩集『よすけ』

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書いた詩をまとめています。見たもの、思ったこと、聞いたこと、そういうものを拙い言葉で綴る。
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#眠れない夜に

〈自由詩〉眠れない夜に

〈自由詩〉眠れない夜に

 眠りの誘惑に負けずに
 目をこすり夢に挑む
 星の光がつくる道
 まどろみから世界に微笑む

 今だけは許される
 今ならぼくを許せる

 風の吹く音
 布団の擦れる音

 泣きたい気がする
 泣きたくはないけれど
 思い切り笑いたい
 そんな自分に嫌気が差す

 本当はもっとうまくいっている
 好きな夢だって見られる

 世界を恨むつもりはないけれど
 もっといい思いをさせてくれ
 空ぶりのく

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だんまり

だんまり

 好きなように書きたいと思って
 ここに来たけど

 別に書きたいわけじゃないかもしれない

 恥ずかしいようなことを
 恥ずかしげもなく書いて放って
 あとで恥ずかしくなっちゃって

 そんなことを毎日やっている時は
 最低限の飾りでも表に出した

 書きたいは書きたいのだけど

 見せようとしなくなった途端に
 書くことすらどっちでもよくなった

 書きたいじゃなくて見せたいだけか
 そりゃそ

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〈自由詩〉ピリオド

〈自由詩〉ピリオド

夜に、あそぶ

 わたしは泣いている

言葉は、すれ違う

夜に、あそぶ

 言葉はすれ違う

 わたしは泣いている

〈自由詩〉ここにいる

〈自由詩〉ここにいる

眠れない。

気になっちゃって眠れない。
考えちゃって眠れない。
頭がまわっちゃって眠れない。

布団のかかり方が気に入らなくて眠れない。
体がかゆい気がして眠れない。
足が暑くなって眠れない。

眠いのに眠れない。
睡魔とは反対に目だけが冴える。

すぐにでも寝たいのに。
疲れているのに。

いろいろなことがありすぎる。
毎日が早すぎる。

休める場所を見つけたい。
心を綺麗に洗いたい。
この気

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