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2020年1月、「トラベロコ」は「ロコタビ」に生まれ変わります!

はじめまして、株式会社トラベロコの椎谷です。
突然ですが、弊社が運営しているWEBサービスの名称「トラベロコ」を今月変更します。

そもそも「トラベロコ」を知らないという方は、まずは公式サイトをご覧ください。その上で、もっと知りたいという方は、この記事に戻って来てください。

新しいサービス名は「LOCOTABI(ロコタビ)」と呼びます。

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このサービスは2014年1月にスタートし、2020年1月現在でまる6年が経ちました。
スタート当時と今では世の中の状況や、我々自身も大きく変化してきましたが、東京オリンピックが開催される2020年という節目に、次の10年に向けてさらなるステップアップをしていきたいという思いを込めて、新しい名称「ロコタビ」で第2ステージのスタートを切りたいと思います。

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この記事では、「トラベロコ」としての6年間を当時の想いも含めて振り返りつつ、なぜこのタイミングでサービスの中核とも言えるサービス名を換えるに至ったのか、そして「ロコタビ」としてこれからどんな世界を目指していくのかを少しでも伝えられれば良いなと考えています。

■この6年間のふりかえり

このサービスは、『海外在住日本人(「ロコ」と呼びます)』と『海外と関わる日本人』をマッチングする「CtoCシェアリングサービス」として、2014年にβ版サイトがオープンしました。

「トラベロコ」という旧名称の理由

ただ、実際には2012年頃にサービスアイデアが生まれ、2013年GW前にα版サイトを公開していたので、名前自体は2012年にできていました。
今では「メルカリ」や「Airbnb」、「Uber」など日本でもシェアリングサービスが普及してきていますが、当時はシェアリングサービス自体が日本にほとんど存在せず、誰にこのサービスのアイデアを話しても理解してもらえませんでした。
そこで、「Travel(トラベル)」という誰もが知っている言葉を入れることで、感覚的に理解してもらいやすい事を優先し、「Traveloco(トラベロコ)」というサービス名になりました。

「トラベロコ」は旅行会社ではなく、ましてや「Travelko トラベルコ」でもありません。謹んで訂正させて頂きます。旅行サービスを受けたければ、プロフェッショナルな彼らにお願いするのが正解だと本当に思います。

「海外在住日本人」が活躍する場が少なかった

トラベロコ」誕生の経緯は、前職で多くの海外在住日本人の方達と出会い、一緒に仕事をする中で、彼らが持っているポテンシャルを活かしきれていないと感じていたことから始まります。

彼らの多くは、仕事がしたい、もっと何かやれることがある、という強い思いを持っていました。私は彼らと接する中で、彼ら独自の様々な経験やスキル、才能があることに気づいていましたが、そのポテンシャルをどうすることも出来ないというジレンマを抱えていました。

そんな中、2012年当時海外ではAirbnbというシェアリングサービスが爆発的に普及し、同時に多くの新しいシェアリングサービスが誕生しているという状況を目の当たりにしました。衝撃を受けると同時に、この仕組を使えば「海外在住日本人」のポテンシャルをもっと引き出して、彼らが活躍できる場所を作れるのではないかという漠然としたアイデアが湧きました。

そこで、当時ある世界中のシェアリングサービスを調べ、自分が思い描くサービスが既にあれば、そのサービスの日本展開を自分ができないかと考えました。しかし、世界でもまだ新しいビジネスモデルということもあり、どれもピンとくるようなものがなく、ガッカリしたことを覚えています。

その後、考えれば考えるほど、世の中に無ければ自分が作るしかないという思いが強くなっていき、最終的には自分にしか作れないという感覚になり、思い切ってこの課題に向き合ってみようという思いに至りました。

その後のサイト立ち上げから、今に至るまでの流れは以下のサイトで紹介しているので、もし詳しく知りたければ見てもらえればと思います。

インターネットの日本人街をつくりたい

この8年間で、様々なことを経験してきました。

2012年にサービスアイデアが生まれてから、2015年12月に正式に法人化するまでの約4年間。アイデアを具現化する作業の中で、2013年のα版サイトオープンに協力してくれたロコを含め、初期の立ち上げに関わってくれていた多く方との出会いや別れ。2014年のβ版サイトオープン後、月に1件の利用もなく、そもそもサイトにユーザーが来てくれない状態が何ヶ月も続き、このアイデアはもう駄目なのかと思うタイミングが何度もくるという、0→1の産みの苦しみを味わいました。

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2016年〜現在の約4年間。サービスを支えてくれる仲間も少しずつ増えていきました。「海外在住日本人(ロコ)」の登録者は5万人、世界171カ国2432都市と世界の9割を網羅し、沢山の「海外と関わる日本人(ユーザー)」とのマッチングが実現してきています。しかし、誰も見たことがなく、正解がわからない中、関わる人々が安心・安全に使ってもらえる場を、多くの失敗や試行錯誤を繰り返し作ってきました。

そして、サービスの「あるべき姿」を模索してきた結果、
今、我々が目指しているのは「インターネットの日本人街」です。

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我々のビジョンは「日本人がもっと世界と気軽につながって、本当に自分の『したい』ことが手軽にできるようになることで、今よりも世界が身近に感じられる世の中を創る」こと。

「ロコタビ」が世界のゲートウェイ(出入口)としての役割。海外に出た際、現地に順応するきっかけとして、まず、現地に住んでいる人(ロコ)の経験やスキルに触れ、ロコの持っている能力やつながりを利用することで、我々のビジョンが実現していく場が「インターネットの日本人街」だと考えています。

世の中には「ロコタビ」が無くても、インターネットで世界中の人々とつながり、個人でも自由に取引が出来る時代です。しかし、それには大きなリスクが伴い、その全てを本人が背負ってまでやることは困難です。また、インターネット上だけでは届かない情報や場所、人が存在し、それは経験やスキル、つながりなど人の中にしかないものだったりします。「ロコタビ」は、その全てとは言わないまでも、可能な限りの取引コスト、リスクを下げ、関わる人が安心・安全に利用することができる場を提供することが役割であり、我々の使命だと考えています。

■新名称「ロコタビ」とは

このサービスの理想的なサービス利用イメージは、私自身の過去の体験が素になります。まずは、その話をしながら、新しい名称「ロコタビ」の思いをお伝えできればと思います。

世界と関わり続けても変わらなかった「海外が苦手」という底の感情

私は学生時代、長期休みの度に海外に行き、世界中を一人でバックパッカー旅行をしてきました。また1年間ではありますが留学もさせてもらい、若いうちに色々な世界を見る経験をしました。
社会人になってからも、友達や親類を訪ねて海外旅行をしたり、前職では海外の子会社を視察で廻ったりと、定期的に世界と関わってきました。

しかし、そういった経験を経て「自分は海外が苦手」だという結論に行き着きました!

海外に行ったことのある人であれば、少しは共感してくれるのではないかと思うのですが、異国の空港の入国出口に立った時の居心地の悪さ(アウェイ感)。また、現地で何か「しよう」としたときの行動範囲の狭さ。レストランで食事をすることさえもためらい、何故か見慣れたマクドナルドやコンビニを探してしまう勿体無さ。
このアウェイ感は歳を重ねるごとに増していき、若い時のようなノリで海外に行くことは難しくなりました。

実際に、私自身が「ロコタビ」を使って海外に出てみようと思ったのは、サイトがオープンしてから約1年半後で、パスポートを確認すると3年前に期限が切れていたというのは、笑い話です。

理想は、世界中に友達がいるような安堵感(ホーム感)

先程、異国の空港の入国出口に立った時の居心地の悪さ(アウェイ感)の話をしましたが、続きがあります。

過去、何度も行った海外で、この「居心地の悪さ(アウェイ感)」が無かった事があります。それは、異国の空港の入国出口に立った時、そこに知った顔の人が居てくれたことの安堵と心地良さ(ホーム感)です。

外国というアウェイでありながら、信頼できる知り合いが現地にいるだけで、まるでそこがホームのように、自分は何でもできると思える無敵感がありました。

もし、自分がそんな状況になったことを想像してみてください。今まで、したくても出来なかった事が出来る、それだけで世界が広がりませんか?

さて、私が「ロコタビ」のサービスをスタートする前に思い描いた、理想の利用イメージがあります。

それは、

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スウェーデンのストックホルムに行きインテリア雑誌に載っている憧れのインテリアショップを、現地在住の家具職人見習いのロコに案内してもらうこと。
私自身は以前インテリア業界にいたこともあり、同じ業界のロコを介して店員さんとも話が弾み、本場の業界に関する知識を充分に得ることができ満足しました。

しかし、話はそれでは終わらず、ロコとも意気投合し、遂には彼が働いている家具工房に連れて行ってくれるという事になり、自分が思い描いていた「したい」を超える素晴らしい体験をすることができました。

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「ロコタビ」で、世界中のロコを旅したい

ロコがいることで世界がまるで自分のホームのように、自由に「したい」が叶う、そんなことがロコタビでは実現します。

私の次なる夢は「世界中のロコを旅したい」ということです。

そして、それは私だけではなく、このサービスに関わる多くの人達が実現できる場になってほしいという思いを込めて「ロコタビ」と名付けました。

■2020年から10年間の野望。VFR市場への挑戦

今回「ロコタビ」に名称変更し、我々は新しいステージに入ることを決めました。時代の変化と、新しい市場を開拓していくという思いを共有できればと思います。

「ヒト消費」時代のサービス

最近の若者たちの消費傾向が「コト消費」から「ヒト消費」に激変しているという経済系サイトのネット記事を見ました。

記事の内容はさておき、どうも時代は「モノ消費→コト消費→ヒト消費」に移って行ってるようです。

モノ消費=商品・サービス
コト消費=体験
ヒト消費=出会い

ロコタビは、ユーザーの「したい」をロコの経験やスキルを使って実現することで、今までにない「体験」が出来るサービスです。
しかし、実はロコとの「出会い」が本質です。どんなロコと、どんな過程を経て、どんな出会い方をするかで、その後の体験の質が大きく変わります。

よく話をする「アルゼンチンで本場のアルゼンチン・タンゴを踊る夢を実現した」利用事例で、ロコタビの「出会い」を実感してみてください。

アルゼンチン・タンゴの本場で一度は踊ってみたいというユーザーがいました。
ただ、実際にアルゼンチンでタンゴを踊るとしても、現地行くだけで簡単に踊れるわけではありません。情報も少なく、現地のコネクションが必要だったり、それを実現するには多くのハードルがあります。
そんな彼女が、「ロコタビ」でブエノスアイレスのロコを探すと、現地で活躍する日本人のタンゴダンサーが登録されていました。そのロコにタンゴダンスを踊ってみたいと「ロコタビ」を介して相談すると、どうも地元が同じだったということがわかりました。
その後、「ロコタビ」で実際に現地で直接会って、タンゴダンスを踊れる場所に連れて行ってもらえることになりましたが、既に「ロコタビ」上で何度も連絡を取り合い、タンゴ、同郷という共通言語で話ができたので、お互いの信頼関係が高まっていました。
サービス利用の当日は、まるで長年の友達に会いに行くワクワク感と自分の「したい」が叶う高揚感に包まれていました。
。。。。

これは、すごく特殊な使い方に思われますが、ロコタビでは典型的な利用事例です。ロコタビで、ユーザーが「したい」ことを叶えてくれるロコを探して、たどり着いた「出会い」がその後の体験を大きく変えるということが現実に起きています。

このことから、この8年間の試行錯誤を経て、ロコタビはもしかしたら「ヒト消費」時代のサービスとして、やっと時代が追いついてきたのかも、しれません。

日本人の「VFR」市場を創る

VFR」という言葉を知っている日本人はどれだけいるでしょうか。

VFRは Visiting Friends and Relatives の略語で、友人・親族訪問を意味する、海外では3大旅行目的の一つに分類される旅行形態で、年間10億人もの人が海外を訪ねる旅をしているそうです。日本では「帰省」というのが近い言葉かもしれません。

では、なぜ海外では多くの人々がVFRで海外を訪ねる旅をし、日本では少ないのか。

海外では、移民などで多くの人が他国に親類や友人が住んでいることも多く、他国に友達や親類を訪ねる旅が当たり前に行われています。
一方、日本は移民する人は少数で、海外在住者の人数も人口の約1%、135万人ほど。海外への出国率も15%程と低く、アジアの近隣国と比べても大きく離されています。
そんな状況ですから、VFRの旅が日本で進んでいないのもしょうがありません。

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ロコタビは『地球の裏側に友達がいる』ようなサービスです。
世界中の現地在住日本人ロコがあたかもアナタの友達のように居て、ロコを訪ねて海外に行く、仮想VFRのようじゃないですか?

そこで、我々は、ここから10年「インターネットの日本人街」を創ることで、日本人のVFR市場を開拓していくことを、ここに宣言します!

そして多くの日本人、特に私のような「海外が苦手」と感じている多くの人が、世界中に友人がいるような安心感を持って、気軽に海外に訪れるようになり、それぞれがユニークな出会いや体験を現地でしていくことが当たり前になる世の中になることを信じています。

最後に

最後まで、お付き合いいただきありがとうございます。サイトとしては6年間やってきて、「トラベロコ」という旧名称に思い入れがある方も少なからずいると思います。私自身も、命名者として思いは強く、今回の名称変更に至るまでは長く悩みましまたが、このサービスが今よりももっと広がっていくには避けて通れない道だと思い、決断をしました。

ロコタビをどうぞよろしくおねがいします。








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