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日誌「あえてネクタイをするという矛盾さ」 #1189

先日『十二人の怒れる男(1957年)』という映画を見た。これは三谷幸喜さんの『12人の優しい日本人』などの元になった作品だ。私は後者のほうから知ったので、オリジナル(?)を見るのは初めて。ただ、そこまでストーリーや展開が異なるわけでもないのでサーっと見る。すると、陪審員1番の服装が気になった。演じているのはマーティン・バルサムで、役としては陪審員の議論の司会を務めることになった体育教師。一見すると普通のスーツ、というかネクタイをしたジャケパンスタイルなのだがシャツに違和感があった。

それは、明らかにポロシャツなのだ。だが、先の通りタイドアップしている。これが私には新鮮で、とても良く見えた。実際に映画が制作された1950年代後半はこういう人もいたのだろう。現代の日本では所謂クールビズや“ノーネクタイ”の象徴だと思う。そこに、あえてネクタイをするという矛盾さが好きだ。ということで、オフィスへ行くにあたって早速取り入れてみた。まず、Yシャツほど堅苦しくなく案外に楽だ。ただ、ネクタイの素材(生地の薄さ)は検討の余地がありそうだ。過去から学べることはまだまだ存在している。