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前回述べた「こういう時」が金融市場にやって来た

(Facebookグループ「よーよーの資産形成塾」7/25の投稿の転載です)

○現在の相場

      7/25 2am現在     直近高値からの変化幅(率)
S&P500     5,453.91        -213.29(-3.8%)
日経平均    39,154.85        -3,069.17(-7.3%)
ドル円       153.49         -8.21(-5.1%)

○前回の振り返りと今週の注目

前回(7/15)は、相場が強気に傾きすぎており、こういう時は相場のピークが近い可能性があると述べました。どういう時かと言うと、

− リスク量を落とす人がいた一方で、買い遅れていた人が買ってくる時
− 相場の解釈に関して、え、逆じゃないの?というコメントが出てくる時
− 買いの裾野が広がり相場上昇は続くといったような楽観論が非常に強い時
− 弱気派は白旗で、世の中が総強気派の時

という時です。

「こういう時は相場のピークが近い可能性もあり要注意」と申し上げていたところ、日米の株価は大きく下げ、為替でもドル円が大きく円高ドル安方向に振れました。

と言っても、私もピンポイントで予想していたわけではなく、可能性があると申し上げたにすぎません。ただ、資産形成においては、こういう感覚や考え方を持つことが大事です。

資産形成において重要なのは、今回のようなボラティリティが高まって相場が急変する可能性を認識し、その可能性に備えるということです。

そして、こういう局面で相場が荒れた時に起こるのは、溜まっているポジションの解消です。「溜まっているポジション」とは市場参加者の多くが大きく賭けている方向のことを指します。今ですと、株式相場なら株高、為替相場ならドル高円安に多くの参加者が賭けている状態ですので、それが解消されると株安、ドル安円高の動きが一気に出てきます。

7月13日のトランプ氏の銃撃など、政治、経済、社会の不安定さが見え隠れしています。トランプ氏の件はトランプトレードということで株買いにつながる面もありましたが、バイデン氏の選挙戦撤退とハリス氏後任という流れの中で、米大統領選の行方がどうなるか分からなくなってきたという現実が、市場参加者たちのリスク量削減につながっていると考えるとしっくり来ると思います。

このような地合いになってくると、「サマーラリー」と呼ばれていたのが「夏枯れ相場」と言われるようになったり、経済や企業決算に関してもよりシビアな評価となったりします。短期的には、どこで、いつ、この逆回転が止まるかを予想するのは難しいですが、元々言われていたような経済や政治の大きな流れに変化がないのであれば、下げは買いのチャンスにもなります。

前回も申し上げましたが、資産形成をする者としては、今は、時間、企業、国、資産の種類への分散に加えて、いくつかのシナリオを立てて投資を行なっていくのが良いステージだと言えます。

引き続き楽しく増やす資産形成をしていきましょう😊

日経ビジネスに私の記事が掲載されましたのでご覧ください
役職定年を割り切れず、学び直してメガバンクの肩書を捨てた:日経ビジネス電子版 (nikkei.com)

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