じめじめした梅雨にお勧めする絵本

いよいよ　梅雨の時期になりました。　こんなぞっとするお話はどうでしょうか。
おススメ度★★
モフモフ度★★★

本：怪談えほん　悪い本
作：宮部みゆき さん
絵：吉田尚令 さん
編：東雅夫 さん
出版：岩崎書店

怪談えほん (1) 悪い本

お話のあらすじ

　主人公は『あなた』です。女の子の姿で描かれていますが…
悪い本は、あなたに一番悪い事を教えようとしてきます。気がつくと、だんだん、だんだん、くらーい林の向こう側につれていこうとします。しかも、さるのぬいぐるみや西洋人形、くまのぬいぐるみが…林のかげから、あなたの事をじっと見ています。あっ。足にすがりついてきました。悪い本はさらにあなたに向かって色んな怖い言葉を投げ掛けてきます。最後にはこんな言葉まで『あなたがわたしをわすれても、わたしはあなたをわすれない』
というお話。

わたしの感想

幽霊が出てこないこのお話…いや怖いでしょ！とてもこわいよ。
絵がこのお話のダークな雰囲気をさらに引き立てています。しかも…最後に、ありの死がいのシーンと椅子に座ったくまのぬいぐるみの目が光ってるシーンがあるんです。
モフモフもこんな風になったら癒されない（笑）
　今は、悪いことに興味がなくてもきっとあなたは、そのうち…。すべて私たちの心に語りかけているの。
サイコなホラー。
　今は、嫌いな子がいなくてもそのうち…なんて、まぁ確かに、みんな仲良くできなかったり、どうしても相性が合わないヒトが出てきたりするのが普通かとは思うのですが…そんな感情と折り合いをうまく付けて大人になっていくんだよ～とこの絵本を読むであろう子供たちには叫びたい。
　『一番悪い事を知るとあなたは一番悪くなれるのです。』これは本当に怖いですよね。一番悪い事を教えてもらって、一番悪い事を知る。　これで最凶になろうといざなう。これに対抗できる健全なココロを持たねばと思う。
　ここは、逆もまたしかりで精神を立て直すことに、『一番良い事を知るとあなたは一番良くなれるのです』
うん！　今日は、この言葉を私自身に投げかけよう。

けがれた大人の感想

チャイルドプレイというＢ級ホラーを思い出してしまった…人形がナイフを振り回して殺しに来るやつ…
あとは、この言葉も思い出しちゃった…
「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」
怪物（深淵）って興味出ちゃうよね。自分が怪物にならないようにホドホドに覗こう😁

あぁ。我が家に人形がない事をとてもうれしく思った今日でした。（ぬいぐるみは沢山あるけど…)

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