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③数字ーPLの使い方

店長の至上命題。それは利益をあげること。これは100%ブレないことではないでしょうか。一人のビジネスマンとして結果を出さなければなりません。会社単位で考えれば、財務諸表全て把握しているのが基本ですが、店舗として考えた時必要なのはPL(損益計算書)です。このPLの考え方で陥りやすい失敗を見て、数字をどう自分のものにするのかを紹介します。それでは行きましょう!

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PLの失敗

初めてPLを学ぶとき、「売上と経費があって~」とか、「営業利益と経常利益の違いは~」、「固定費・変動費とは~」を教えてもらうと思います。もちろん、数値の見方を知らなければならないのでしっかりと覚えてください。ただ、新人店長の場合、PLが読めるだけになって満足してしまう人がいます。PLは使わなければ意味がありません。さらに、会社から月一回PLをもらって、一喜一憂(売上何パーセント上がった!先月より利益が出ている!)してファイルに保管してしまう人が本当に多いと思います。

そんな方に、ここで質問です。

あなたは、そのお店の一年後のPLを書けますか?

出来る店長はさらさらっと書いてしまうでしょう。PLを使えていない店長には難しいと思います。ここが出来る店長との大きな違いです。今回紹介する見方、使い方を是非意識してみてください。

点でなく線で見る

先ほどの失敗であげたように、PLを一枚で見ていること。これでは何も成長はありません。せいぜい先月の反省ができるぐらいです。まず、PLは複数月分を並べて見るのが基本です。少なくとも、既存店の場合、それまで積み重ねてきた分のPLがあると思います。新しいPLが出たら、最低でも三か月分(前年があれば前年分も)並べて見てみましょう。こうして初めてPLを見たということになります。長く在籍するなら、一年分通して頭に入れることをおすすめします。チェーン店なら、近隣店舗、同立地店舗のPLも参考にさせてもらうことを強くおすすめします。

俯瞰

大切なのはコントロール感

見て終わってはいけません。数字をしっかり使えなければ意味がありません。PLとは、店舗で行った施策の結果です。売上に対しての施策、人件費に対しての施策。毎月・毎日の積み重ねを数字として出したものです。
持ってほしい意識は、コントロール感です。
「あなたが、どうしたから、これまでと比べて、この数字になったのか」
これが出来て初めてPLの意味があります。もっと言えば、あなた(店長)がいる意味があります。

PLで見るべき数字

PLで重視すべき数字があります。予測との差異が大きい数字です。
前段の通り、コントロール感が大切です。この項目に、この施策を行ったから、この様な推移になるだろうといった予測を立てて営業しています。その予測と大きな差異がある数字が最も重視すべき数字です。改善しなければならない原因があるよ!ってことです。ここに自分の影響力をがっつり投下していきましょう。

その他の数字

店舗ではPL以外にも客数だったり発注数だったり多くの数字があります。全ての声を聴いてください。そこに店長がいた意味が出ます。初めての店長着任時、歴史あるお店で15年分の数字を振り返り、CPで全店一位を達成しました。その当時のお客様の流れ、嗜好、店長の取り組みが全て記録されてます。しっかりと理解すれば、あなたが何をすべきかわかるはずです。

前年120%でした!
ではなく、この施策によって予測通り、前年120%の結果を得ることが出来ました!と言えるようにしましょう。

まとめ

PL、数字の見方を紹介しました。あくまで数字は使うもの。まずは大きな視点で見る癖をつけましょう。数字に対してのコントロール感を持ちましょう。予測との差異が大きい数字は特に注意です。全ての数字を理解できれば、あなたがすべきことが見えてきます。あとは、迷いのない意思決定を行って、利益獲得に全力で取り組んでください!

ここまで読んでくださりありがとうございます。
次は④お客様のためにすべきことを執筆予定です!