シェア
白い、暑い、湿っぽい。 喉を焼き切るような冷たさ。 君の亡霊は地平線の向こう側を走っている…
駅前の明るい階段をのぼってた。神殿へと続くらしい。どろどろに酔って足元がふらふらしてた。…
ひとりごとを集めたゴミ箱がある。 あちこちの通学路の排水溝に蹴った石たちが、流れ流れて薄…
生まれてからこんなにも経ったのに、まだ生きている心地がしない。 私の中に眠っている胎児の…
生きていたとして。あなたが生きていたとして。ずっと胸の奥がえぐられるように傷んだとして。…
これで人生終わりにする。 ビルの隙間に沈むのも終わりにする。 わざと喫煙所のちかくを通っ…
私はもうここにはいない いていいはずがない だってあの時 消えたんだもの あの時 死にたい思いで変な呼吸をして 化け物として生きれば別の人生が待っていると思って 声も出せずに肺だけで叫んでいたんだと思う 変わらなかった 何も変わらなかった 次の朝 鏡には 赤い 頬をした私が立っていて 歯磨き粉の飛び散ったガラスにちょっと泣いた 朝日を見ると眠かったから また 今晩 は 別の化け物に でも なろうと思う
夢がインクに沁みて、そのまま雨に流れた。紙は溶けて霧散した。夢だったと思う。それは確かに…
わたしの園はなるべく飾りたいと思う。チョコレートだとか花壇だとかがたくさんあるお庭がいい…
少し待ってほしい。横断歩道の真ん中で夕陽を見ていて。引っ越し業者も賃走のタクシーもきみに…
さよなら。私の恋人。大好きだったよ。今どこにいますか。雲は甘いですか。綿菓子みたいだとず…