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束の間小説

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以前なるべく一日一本投稿していたもの。 ほんのすこし読みたいのに、本一冊は重すぎる、と思っている人に。 束の間の小説を贈ります。 あなたの京都になれなくても、あなたの箱庭になり…
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#短編小説

冬の息、意外と

白い、暑い、湿っぽい。 喉を焼き切るような冷たさ。 君の亡霊は地平線の向こう側を走っている…

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7か月前
3

駅前の明るい階段をのぼってた。神殿へと続くらしい。どろどろに酔って足元がふらふらしてた。…

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7か月前
3

ひとりごと

ひとりごとを集めたゴミ箱がある。 あちこちの通学路の排水溝に蹴った石たちが、流れ流れて薄…

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7か月前
3

夜を歩く胎児

生まれてからこんなにも経ったのに、まだ生きている心地がしない。 私の中に眠っている胎児の…

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7か月前
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束の間小説 3本

生きていたとして。あなたが生きていたとして。ずっと胸の奥がえぐられるように傷んだとして。…

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7か月前
2

いきをすういぞんしょう

これで人生終わりにする。 ビルの隙間に沈むのも終わりにする。 わざと喫煙所のちかくを通っ…

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7か月前
2

音声入力

私はもうここにはいない いていいはずがない だってあの時 消えたんだもの あの時 死にたい思いで変な呼吸をして 化け物として生きれば別の人生が待っていると思って 声も出せずに肺だけで叫んでいたんだと思う 変わらなかった 何も変わらなかった 次の朝 鏡には 赤い 頬をした私が立っていて 歯磨き粉の飛び散ったガラスにちょっと泣いた 朝日を見ると眠かったから また 今晩 は 別の化け物に でも なろうと思う

ああ忘れちゃった

夢がインクに沁みて、そのまま雨に流れた。紙は溶けて霧散した。夢だったと思う。それは確かに…

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7か月前
3

わたしの園

わたしの園はなるべく飾りたいと思う。チョコレートだとか花壇だとかがたくさんあるお庭がいい…

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7か月前
1

夕焼けに透かした秘密

少し待ってほしい。横断歩道の真ん中で夕陽を見ていて。引っ越し業者も賃走のタクシーもきみに…

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7か月前
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幽霊の前世は青春だった

さよなら。私の恋人。大好きだったよ。今どこにいますか。雲は甘いですか。綿菓子みたいだとず…

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7か月前
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