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どこに行っても、わたしは私。

こちらに来て1ヶ月が経とうとしている。出発前、「なんでマレーシアなの?」と聞かれるたびにとってつけたような答えを返していたが、この際はっきり言うと、マレーシアを選んだのは直感だった。

というか、マレーシアありきで留学を決めたので、アメリカとかオーストラリアとか、そもそも選択肢にはなかった。かといってマレーシアでしかできないことがあるから、という理由もなく、本当にここに来た理由は、まぎれもなく直感だったとしか言いようがない。

結論、いまのところマレーシアを選んだのは大正解だと思っている。この国は本当に多様性に富んでいて、何に関しても一言では表し難い。各駅のエリアごとに魅せる顔が全くちがう。マレー系・中華系・インド系の3民族は、完全に混ぜられているように見えて、意外と棲み分けされていたことも新しい発見のひとつ。

たくさんの顔にうもれていると、わたしが何人で、何語を話してるとか、そういうことは二の次、三の次でいられる。昨日、のもとさんのツイートがバズっていたけど、こういう互いの関係性も本当に心地がよい。

マレーシアに来て、怒鳴られたり、邪険に扱われたりする人を見る機会が減った。お客様は神様ではなく、コンビニの店員さんに対しても、掃除のスタッフに対しても、友達みたいに接する人多い。店員さん側もスマホ見たり仕事適当なんだけど、「ゴミみたいに扱われる人」を見なくて済むのは精神衛生上良い


ここに来たかったんだ、わたしは。

99%の単一民族で成り立つ日本で20年間も過ごしてきたわたしにとって、マレーシアは「カオスが過ぎる」というのが率直な感想で、最高に面白い国だ。

そんなマレーシアに直感で来たとはいえ、「ノマド特集やりたい!」「この人に会ってみたい!」「3ヶ国語マスターしたい!」など、最近はやりたいことも見えてきて。うまいバランスを見つけて、はやく実現させたいなあ、と相変わらずマイペースに、少しずつ、模索しています。

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「留学」というのは、何か型があるように見えて、実はこれといった決まりは何もない。高尚なものでもなければ、留楽といって馬鹿にされる筋合いも全くない。

モラトリアムの延長、と言われても「はい、その通りです。」と返すしかないけれど。中高生の頃に夢見ていた留学とは、まるきり違うけれど。

心の余白を広げること。そこに今まで全く知らなかった、いろんな形の幸せや人生のあり方を書き足していくことは、わたしにとって、これ以上楽しくて、ワクワクすることはない。この時間を、世界を、ずっと噛みしめ、見つめていたい。

「旅をしろ。人生の早いうちにこんなにたくさんの幸せの形が世界にはあるということを知れ。」って誰かが言ってたけど、全くその通りだ。

温かくおおらかなこの国で、ときには身を委ねつつも、地道に、少しづつ積み重ねていきます。

#ライター #エッセイ #コラム #海外生活 #留学 #マレーシア

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