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英語に関するQ&A(114)TOEIC L&R730のリアルなレベル

本を出版しました。 英会話のやり直しと土台作り


2000年から現在まで20年以上、英語を教えたり、留学カウンセリングをしたりしながら沢山の英語に関する質問に答えてきました。その経験をコツコツと書いていきますのでよろしくお願いします。


Q:TOEIC730のリアルなレベルってどれくらいですか?


この前受けたら730点だったのですが、これは英語の基礎になっていないということでしょうか??
自分は英語の基礎に自信はないです。そもそも基礎ってどうやったら身につくんですか?


A. 前回に引き続き、TOEIC L&Rのスコアに関連した質問をPick upしました。そしてもう一つ、学習に関する根本的な質問についても質問されています。今回はTOEIC730というスコアの公式テストの評価と実際のギャップについて触れたいと思います。


1.TOEIC L&R 730の公式が発表しているレベルについて


TOEICの運営団体が公式がProficiency scale(スコア別の評価表のようなもの)を公開していて、ちょうどTOEIC L&Rのスコアが730だと、どの位の英語レベルに相当するかが記載されています。

この表によると、 ”通常会話は完全に理解でき、応答もはやい。話題が特定分野にわたっても、対応できる力を持っている。業務上も大きな支障はない。正確さと流暢さに個人差があり、文法・構文上の誤りが見受けられる場合もあるが、意思疎通を妨げるほどではない。” とのことです。


2.TOEIC L&R730を取得している人のリアルなレベルについて


公式ホームページの評価を見ると非常に英語に堪能であるような印象を持ちますが、私が実際にお会いしたTOEIC730以上のスコアを持っている方の多くは、

通常(日常)会話でも応答につまってしまう、特定の分野の単語のみ知っているが、それを文章の中に組み込んで会話をするのが困難、正確さ流暢さはあまりない。



主な理由は以下の2つ


①実際の会話のスピードは、TOEICのリスニングセクションのスピードよりもう少し速い。
②日常において英語に触れる機会が多くない。1週間の内1時間から2時間程度外国人と位あれば多い方である。



3.公式が発表しているレベルに達するには


上記の問題を打破するには、常に英語を聴く環境を作る事、そして、自ら発話する環境の中に自分自身を置くことでしょう。ごく普通のことをお伝えしていて、その当たり前の環境を作ることができないと考える方もいらっしゃると思います。ただし、インターネット環境やスマホを常時使用している方は、それらを駆使して、色々な方法で英語環境へのアプローチが可能です。


アドバイス vol.158、vol159.、vol.163でも、TOEIC L&R のに関することについて触れています。そちらのエピソードについても一度ご覧になってみてください。


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また、「話し上手より聞き上手の英語」にご興味がある方もお気軽にご連絡いただけますと幸いです。

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